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RTA in Japan Winter 2022 走者+ボランティア参加レポ シカダ編

RTA in Japan Winter 2022」は、本イベントは2022年12月26日から31日にかけてnote placeで開催された、オフラインRTAイベントです。今回はバックアップ走者・ボランティア(オーディオ担当)としてのレポートです。

本番の走りは下記の動画からご覧ください。


イベント前

今回は『トランシルビィ』と『Annalynn』で応募。結果、『トランシルビィ』がバックアップで採用されました。夏は落選だったので、バックアップではありますが応募二回目での当選でした。

発表前から東京行きは決めていましたが、走者やボランティアになれなかった場合、抽選で落ちた日は会場に入れないため、少々ホッとしました。

Twitterを少し調べると、『トランシルビィ』に言及されている方がそれなりにいらっしゃったのも嬉しかったです。新しめのインディーゲームは注目を集めるのが難しいので、少しでも認知度を向上させるためにもなんとか走りたい……という気持ち。

繁忙期や他のRTAイベントの準備などもあったため、トランシルビィの調整を始められたのは12月も中旬を過ぎた頃。それでも、RiJ開始2日前の12月24日に自己ベスト兼世界記録を大幅に更新するなど、調整は順調でした。

前乗りして設営参加は厳しかったため、前日は朝の飛行機に備えて就寝。翌朝、無事飛行機に乗って東京へと向かいます。

12月26日

開始には間に合わないため、先にホテルにキャリーバッグを預ける。
今回宿泊したのは「ホテルアジア会館」。青山一丁目駅から徒歩7分ほどで、良い立地だと思います。利用した印象は一般的なビジネスホテルで、5泊以上でお得になるプランがあったのでそちらを活用しました。

会場に着いたのは13時ごろ。当日は飛行機で乗り物酔いになってしまったため、しばらくグロッキーに。

会場では全日通して誰かと話すか名刺を交換するかぼーっと観戦してるかでした。Switchを持ってきたりして遊んでも良かったのですが、現地でしかできないことをやりたかったのでゲームで遊んだりはしなかったです。

午後からは東京のオフィスで仕事。繁忙期なので21時まで残業。次の日は9時からオーディオのボランティアだったので、ホテルで予習しつつ就寝。

この日食べたのはコンビニ弁当とクリーム玄米ブランのみの体たらく。
ここ福岡だっけ?

12月27日

4時半に起床。8時には会場到着。担当直前に見学しに行ったら誰もいなかった(!)ので、そのままぬるっと作業開始。離席&巻き進行でタイミングが悪かったようです。

オーディオ担当

総括は「経験不足」です。オーディオ担当はデジタルミキサー(X32)を操作してマイクやゲーム音を調整します。

デカイ

今回、事前の説明会(設営した25日に実施)は聞けなかったので、担当に入った日が初めての操作でした。ライブでアナログミキサーの操作経験はありましたが、勝手はかなり違いました。

有志のマニュアルをメモして持参していましたが、あまり意味はなかったです。どちらかというと自由に触って理解する時間がほしかった。全般的な操作は理解しましたが、次回担当するときは前乗りして改めてチェックしておきたいですね。

走者のマイク調整は、走者の方を見ながらやると混乱するなと思いました。オーディオ担当からは、誰がどのマイクを装着しているか判別できないためです(数字順になっているとは思いますが……)。ミキサーのインジケータを見ながら調整したほうがよさそうでした。

ゲーム音に関しても要領は同じでしたが、トラブルで対応する数字が変わったり、気づいたら元に戻っていたりで少々ややこしかったです。複数人で交代しながら操作しているうちに設定がぐちゃぐちゃになったのでしょうか?

デイリーリキャップみたいな時間を設けて再調整できたら良さそうだと思いましたが、BGMの音量などもミキサーで制御しているのでなかなか難しそう。ともするとBGMは別端末で制御するのもあり? ただそれだと音量調整のたびに別端末へ飛んでいかないといけない。大変。一長一短。

それ以外に気になった点は特にありませんでした。ミキサーの操作自体も次回以降は大きな問題はなさそうです。どうすれば調整しやすいかもなんとなくわかったので、個人的なマニュアルも作っておこうと思います。

ボランティアが終わった後は、再び仕事。この日も残業して23時ごろホテルへ。翌日も6時からオーディオ担当だったため、3時ごろまで仮眠。そのあと作業をしながら目を覚まして、現地に向かうことになるのですが……

12月28日

最寄りの地下鉄入口が開いておらず、シカダピンチ! 急いでnote placeまで走りました。アジア会館最寄りの地下鉄入り口は6時20分からしか開かないため、大通り側の大きな入口から入りました。

6時ギリギリに到着後、担当交代。『ポケットモンスター エメラルド』の途中だったため、すぐに仕事があるわけではないのが幸いしました。

この日も怪しいミス(走者のモニターだけ上げてメイン音量を上げ損ねる)がありましたが、それ以外は概ね問題ありませんでした。ミキサーの操作は複雑なのですが、作業フローさえしっかり明確になれば手が止まることはないと思うので、帰福後にまとめておこうと思います。

ボランティア終了後は引き続き会場でのんびり。差し入れとしてチロリアンを持参しました。

おいしい

昼過ぎには『不思議の夢の海のとばり』走者のsomoさん、解説のですNOさんと歓談。とばりちゃんをいただいたり、板前ラーメン「青山あそこ」で旨唐ラーメンを食べたりしました。

辛いけどおいしい

午後は見たいタイトルがあったので観覧席へ。「Pixel Art Runners」の名前を出していただく機会もあり、大変ありがたかったです。第5回の「Pixel Art Runners」も開催予定ですので、また告知させていただきます。

64DDも撮らせてもらったり
目隠し(?)ADOFAIを観戦したり

夜の時点でだいたい1時間巻き。バックアップ採用者としては、そわそわしてくる頃合いです。

バックアップ準備 #1

バックアップが採用される時の流れは以下の通りです。

  • 運営から「◯時あたりにバックアップ入れる方いますか」と連絡

  • 行けそうなら手を挙げる

  • 手を挙げた人の中から、運営が巻き時間を考慮して選出

今回は『不思議のダンジョン 風来のシレン外伝 女剣士アスカ見参!』の終了時間が不安定ということもあり、シカダと@らんたんさん(『Metal Unit』の走者さん)が待機することになりました。終了時間によって誰が走るか変わります。

既にホテルへ帰っていたため、連絡が来て30分後にホテルを出発し、2時ごろに会場へ到着。軽く操作感覚を確認しながら、控え室でアスカを眺めていました。

心境は少々複雑でした。アスカ走者の方々にはギリギリまで粘ってほしいけど、そうすると自分の出番が来ることはない。理想は全員が一発打開されて、シカダの出番も来ることでした。ただ希望的観測は好きじゃないので、フラットな気持ちで観戦していました。

ついでにホワイトボードにRTAちゃんを描いておきました。

ホワイトボードに描くのって難しくない?

結果、シカダの出番はなかったので6時前にホテルへ帰還。前日のボランティアから25時間ほど起きていたことになりました。即就寝。

12月29日

12時ごろ起床(まだ眠い)。青山一丁目駅近くのラーメン屋「直久」で腹ごしらえをして会場へ。

牛すじラーメンとチャーシュー丼

仕事を納めた人が多いのか、かなり人数が増えていました。途中から入場規制もかかり、「バックアップはどうすればいいんだろう」とか考えながら、引き続き話をしたり名刺交換バトルをしたり。

夜に一度帰ってからまた会場に戻ろうと考えましたが、限界を感じたのでホテルでゆっくりすることにしました。この日は日頃配信を観ているEiP兄貴に挨拶できたのが嬉しかったです。

どっちが本物かな?

12月30日

行こうとしてたお店が休業する頃合い。9時前には会場到着。墨酢さんやくそむしさんなど、推しの走者を見届けました。他にもご飯に行ったりぼーっとしたり。まだだいぶ疲れていた気がします。

別件で、イベントの運営関連でたくさんお話をさせていただく機会もありました。共同主催を務める「Fukuoka RTA Forum」は、2023年3月11日、12日の開催です。待て続報!

共同主催のとんこつさんとラーメン納めにも行きました。

夜には再び巻き進行ということで、二度目のバックアップ募集開始。巻き時間を考えると可能性は低そうですが、選択肢は多い方がいいかと思い挙手。会場で『だるま道場』を見届けるなどしたあと、ホテルに帰りました。

名刺たくさんもらったよ

余談:ミームについて

RTA in Japanでは最早お決まりに近くなっている、ミームの発生。現状観測できているのは「◯◯するのを躊躇しないでください!」「クッキー焼いてそう」「何が目的なんですか?」などでしょうか。

ミームは良くも悪くも印象に残ります。ミームを使用することで同じイベントにいる人々の間での楽しみが生まれる一方で、ミームで埋まるチャット欄に嫌悪感を抱く方もいらっしゃいます。共存は無理だと思っています。

ロックフェスなんかだと「モッシュピット」と呼ばれるものがあります。盛り上がった観客がぶつかり合って生まれるのがモッシュで、大規模なモッシュがしばしばモッシュピットと呼ばれます。フェスでも、盛り上がりたい人とじっくり音楽を聴きたい人がいて、彼らが相入れることはないかと考えます。

RTA走者のオフ会という規模から生まれたRTA in Japanは、時を経て、ミームや面白い発言で盛り上がるバラエティイベントに変質しているのかもしれません。あるいは変質はとっくに始まっていて、局所的だったものが大部分に波及したのかもしれません。ミームの是非を論じるのは難しそうです。

ただひとつ、RTA in Japanが終わったあとに個人の配信などでRTA in Japanのミームを使うのは避けたほうが良いです。思い出は引きずらないのが美しいと感じます。

12月31日

バックアップ準備 #2

8時頃起床。ホテルのチェックアウトの準備をしていたら、

9時頃に「バックアップでトランシルビィお願いします」と連絡が来たので、急いで会場へ向かいました。

出走準備

控室に到着したら、まずはゲームをPCにインストールします。控室にはゲーム用PCが3台ほどありますのでいずれかにインストール。写真ではNintendo Switchのパッケージ版を持参していますが、使用するのはSteam版です。

やり方はSteamに自分のアカウントでログインしてインストールするだけ。二段階認証等がある場合はスマホなども忘れずに。事前にインストールしておけば出番前にログインするだけでOKです。

手を温めるために練習開始しましたが、ステージ2の途中で『FINAL FANTASY X HD Remaster』がタイマーストップとなったため、練習は途中でおしまい。本番準備に切り替えます。

本番中

オーディオの調整が終わったらすぐに本番です。最終日ということもあり、観覧席にはたくさんの人が。『ポケモンスナップ』待ちの方々の前で披露しても大丈夫なのか!? と不安を抱えながら本番開始。

喋る内容はまったく考えていませんでした。当然台本もないため、最小限の自己紹介にとどめて、いざスタート。

本番のアーカイブはこちら。

振り返りはシカダのTwitchチャンネルで行いましたので、よろしければこちらをご覧ください。

ステージ1

自己ベスト+36秒。大きなミスはなかったですが、敵を足場に進んでいく場面で高難度技に挑戦し失敗したため大きくプラス。その他は細かいミスがありました。まだまだ緊張で操作がおぼつかなかったですね。

ステージ2

自己ベスト+1分3秒。ドラモススキップを2回ミスしたのと、アーリーエレベーターに失敗したのが痛い。それ以外も細かいミスはありますが、操作は比較的安定していたと思います。男のドリル? 記憶に無いですね……

ステージ3

自己ベスト+1分50秒。氷の渓谷はワンちゃんを足場にするところでロス。敵を足場にするところでまたもやロス。この手のギミックはタイミングが命なので、緊張が原因ですかね。

巨大溶鉱炉は神巫女の鍵回収後、上に登っていくエリアで1乙。30秒程度のロス。赤いマガタマ後のバブル地帯で1乙。10秒程度のロス。それ以外は大きな問題はありませんでした。失敗してもその後成功したら拍手してもらえるの温けえ! 紋章集めはうまくいって良かったです。

ステージ4

自己ベスト+15秒。難しい技がいらないステージなので安定していますね。デスベホマもロスが少ない方法x2だったのでヨシ! ボス三連戦も大きなミスなくプレイできたので満足です。

最終タイムは自己ベスト+3分8秒。以前から調子が悪いときはステージ2、3で大幅なプラスがつくことが多く、本番もその癖を発揮してしまいました。

走り終えた+振り返った感想

BGMが良いと言ってもらえたのが嬉しかったです。元々バンドをやったり作曲をしたりと音楽に携わることが多かったので、プレイするゲームも良い音楽のものを選ぶことが多かったのですが、こうして良質なサウンドを届けられて良かったです。

購入報告も非常に多く、インディーゲーム好きとしては筆舌に尽くしがたいです。あと「シカダさんといえばドットゲーム」「シカダさんの走ったゲームに外れはないから買おう」と言っていただけたのもめちゃくちゃ嬉しいです。今後も期待に添えられるよう気合を入れます。

細かいネタに気づいてくれるのもびっくりしました。グランアンノウン戦へのワープゲート、MSXのオマージュだったんですね。SKIPMOREの文字にも気づいていただけるなど、想像以上に細かいところまで見ていただいて感謝感激です。最高のイベントでした。

開発であるスキップモアのユウラボさんにコメントをいただけたのも嬉しかったです! 何度かやり取りをさせていただいたことがありますが、いつも目の前でバグらせたりスキップしたりで申し訳ないです。これからも素晴らしい作品に期待しています!

『トランシルビィ』を買いましたという方へ。ぜひ『トランシルビィ』の世界を楽しんでください。ゲームは何よりも楽しめることが大事です。面白くないなと思ったらやめてしまっても大丈夫。クリアまでプレイ、100%クリア、全実績解除……などなど、いろいろなマイルストーンがあると思うので、できるところまで挑戦していただけたらと思います。

『トランシルビィ』を走りたいという方へ。まだ発展途上ですが、『トランシルビィ』Any%の簡易ガイドを用意しています。今後スキップ技について詳しく書いたりしようとも思っているので、よかったらチェックしてみてください。

出走後

拍手で見送られながら控室で片付けして、あとはラウンジでのんびり。『トランシルビィ』がトレンド入りしたそうで、スクショもいただきました。ありがとうございました!

ヤッター!

あとはばたけ。さんのSteam Deckで『神巫女』を走らせてもらったりしました。PCゲームは出先で練習することが難しいので、購入を検討してもいいかもしれませんね!

あとはお誘いを受けてうんちあまおう苺とローズヒップティーのソフトクリームを食べたりしました。美味しかった!

そんなこんなで、16時頃会場離脱。帰りの飛行機へと赴きました。

年が明けて今、記事を書いています。

まとめ

夏と冬のRTA in Japanは現地参加したことがなく、今回が初めてでした。以前よりも会場が広くなったと聞きますが、それでも熱気に満ちています。深夜になってもたくさんの方が観戦していて、同じRTA好きがここまで集まることに感動しました。

シカダは人付き合いが苦手で、なかなか声をかけるということができませんでしたが、そんな自分でも声をかけてくれる人がいらっしゃって嬉しかったです。ただ、純粋に人込みが苦手なので、今後は朝と夜だけに絞って参加するかもしれません。

また今回はバックアップとしての参加だったため、入念な準備ができなかったことが悔やまれます。本採用だった場合は、前述のユウラボさんに解説依頼をするかどうかも考えていました。なので、2023年は本採用されるように頑張りたいですね。

RTAをガッツリ詰めていた『神巫女』『トランシルビィ』でのRTA in Japan参加が叶いましたので、今後は『Carto』や新規タイトルなどでの参加を目指そうと思います。今後もRTAとともに、良質な音楽、美麗なピクセルアートをお届けできるように頑張ります!
また、共同主催を務める「Fukuoka RTA Forum」もよろしくお願いします!

ここまでお読みいただきありがとうございました!


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