RTAの「予定時間」の考え方
ほとんどのRTAイベントにおいて、必ず存在する要素に「予定時間」があります。字面通り、各タイトルの披露に際して予定される時間のことです。これに関して、備忘録も兼ねてシカダ自身の考え方を記しておきます。
※以下はシカダの持論であり、特定の団体としての意見ではありません。
予定時間とは
前述の通り、予定時間とは各タイトルの披露に際して予定される時間のことです。RTAイベントにおいては「予定タイム」「EST/Estimated」などと表記されることもあります。
EST/Estimated
人によって細かな定義が異なります。ESTとは「Estimated」のことだと言う方がいれば、「Estimated Time」まで含めてESTだと言う方もいます。細かな違いはあれど概ね考えていることは同じだと思います。
表記揺れに関しては特に興味がなく、気になっているのは予定時間の定義と、各個人の考え方です。
予定時間の定義
結論、各イベントによって異なります。『ESTサバイバル』みたいな特殊な形式もありますものね。特殊な例を除いて大別すると、以下のふたつに分けられると考えています。
純粋なゲームのプレイ時間
前説や感想などを含めた持ち時間
この認識が運営と走者でズレると最悪です。例えば予定時間30分で申請されていたのに、実際のイベントでは10分でRTAを終え、残りの時間は延々と宣伝をされた……みたいなケースが起きかねません。
最近は、予定時間に関する定義を明確にするRTAイベントが増えているように思います。純粋なゲームのプレイ時間を入れてくださいとフォームに載せたり、前説は1分以内にしてくださいとルールに含めたり。
正直、このあたりもイベントによって考え方が変わるので、大きく問題にしたいことではないです。つとに思うのは「走者は自らの予定時間をどうやって決めるべきなのか?」ということです。
予定時間、どう決める?
あなたは自己ベストが50分ちょうどのゲームタイトルでRTAイベントに応募しようとしています。このゲームは運に左右される要素がなく、多少のミスはあっても最近は52~3分で走りきれています。
イベントの応募要項には「予定時間は純粋なゲームのプレイにかかる時間を記載してください」とあります。さて、あなたは予定時間の欄をどう記入しますか?
おそらく正解はないです。私はおそらく「55分」で記入すると思います。攻めて「53分」、安全のために「1時間」と記入する人もいるのではないでしょうか。(さすがに50分はいらっしゃらないと思いますが……)
この場合、53分と1時間だと7分の差が生まれます。7分程度ではありますが、イベントに参加する走者は何人何十人といますので、積み重なるとバカに出来ない数字と化します。
巻いたなら巻いたでバックアップ入れられるからいいじゃない! という意見もあると思います。これは私は否定的で、長めに予定時間を申請した結果バックアップを入れる余裕ができるなら、最初からギリギリまで短く申請して採用作品を1つでも増やしたい気持ちがあります。(バックアップ待機の辛さは理解しているつもりです)
例:シカダの予定時間の決め方
基本は「自己ベストの1割増しタイム」です。50分なら+5分で55分、20分なら+2分で22分みたいな感じ。キリの悪い数字になるようなら1~2分程度プラスすることもありますが、そこまで多くはないです。
これがギリギリなのかは人の感覚次第ですが、イベントまでにある程度パフォーマンスを高めているので、多少ミスってもオーバーすることはないだろうという精神のもと設定しています。
今までESTオーバーしたことは……なかったはず。多分。よかったら参考にしてみてください。
まとめ
プレイヤーによって予定時間に対する考え方って結構違うのかな? という疑問のもと、随筆のような感じで書かせてもらいました。
特定のイベントに対する意見書ではありませんし、RTAプレイヤーはこうすべきだという提言でもありません。私はこういったことを考えていますという日記です。時が経って振り返ると自分の思考を俯瞰できて面白いです。
昨今はRTAイベントが増えています。応募時の予定時間、どれくらいに設定するのが良いか、深掘りして考えてみると、意識していなかった自分の思想にたどり着けるかもしれません。
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