ブルーすぴりっと!
学ランの前を開けて
ポケットに手を突っ込みながら車窓を睨みつける。少し眉に力を入れてヘッドホンからTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTを流す
高速で流れる枕木を数える
そんなつもりじゃ無かった。途中から効率を求めてしまった
チバユウスケの書く詩はよく分からない
それくらいが丁度いいのかもしれない
共感出来る歌詞は今の俺には似合わない。
心を寄り添わせても綺麗に泣けない
吐きたくなるだけだ
ハイ!チャイナ!
チャイニーズガールが声を掛ける
このまま中央線に乗ればどこまで行けるのか
終点は決まってる
携帯とヘッドホンのバッテリー勝負にしかならない
あー、ここで叫んだらどうなるんだろう
ギターの歪みと電車の騒音
他人とかどうでも良くなる
「ここにはなにもないですよ」
質問の答えは決まってる
Thee
セミのぬけがらみたいな人形
駅の上から微細な振動
270ブロックと8本の板
2160本の枕木
目に追えない景色は 僕の知らないことを歌った慣れない歌詞みたいだった。
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