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リディア・ポエット(Lidia Poët)~トリノ出身の戦う女性弁護士~Netflixより

本日3月8日は国際女性デー。
というわけで、イタリアで最初のフェミニスト、Netflixで話題の「Lidia Poët(リディア・ポエット) 」についてご紹介します。
トリノが舞台のこのドラマは、実話をもとに制作されています。

リディアは女性というだけで弁護士資格をはく奪され、その生涯を女性の地位向上のために貢献しました。リディアは今から約170年前の1855年生まれ。リディアが生きた時代は、イタリアでは女性が職業を持つことが認められていませんでした。ドラマの中で、裁判官がリディアに「弁護士資格をはく奪することに決定した。なぜなら、女性だからだ。」という単刀直入なセリフには驚きました!

リディアは聡明で行動的、自分の意志を貫く強さと行動力のある自立した女性です。したがって、男性社会の中でリディアはとても不利な立場でした。
そこで、仕事の依頼はいつも勝ち目のない立場の弱い被告人たちでした。しかし、聡明なリディアが事件を独自調査して新事実を発見したり、関係者の心理面を鋭く洞察することで真実を導き出していきます。

私お気に入りのシーンは、リディアがボーイフレンドからのプレゼントを質屋で売って自転車を買い、自転車に乗るのを練習するのですが、街を歩いている男の人たちが奇妙な目でリディアを見ているシーンです^^
リディアの時代に自転車に乗る女性はいなかったのでしょう。。。

また、リディアの兄のイタリア人的なリアクションの大きさや、エリートなのに妻やリディアに弱いところが可愛いです^^
妻がご機嫌を損ねてテーブルを去った時「待って!僕の人生の光~」と言って追いかけるシーンは微笑ましいです。

昔の時代を背景としたドラマは、その時代の街や人の様子、インテリアや食卓、特にファッションはデザイン性が高くオシャレで、目を楽しませてくれます。

トリノのランドマーク的建築モーレ・アントネッリアーナ国立映画博物館がまだ建設中なのも興味深いところです。

モーレ・アントネッリアーナ国立映画博物館

トリネーゼの夫曰く、俳優さんたちがピエモンテーゼのアクセントでないと指摘していました。
私はリディアの名字であるPoëtはイタリア姓でないことが気になり夫に聞いてみたら、彼女の生まれはフランスとの国境に近いジェルマナスカという山で、そのあたりではPoët姓が多いとのことでした。

「Lidia Poët(リディア・ポエット)」についてもっと知りたい方は、以下のネトフリどっとコムのリンクからドラマの内容をご覧いただけます。


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