後払い決済サービスの利用が増えている?
はじめに
コロナ禍でネットショッピングを利用する人が増えています。
支払いは購入時にクレジットカードで決済する以外に、商品を受け取った後にコンビニエンスストアや郵便局などで代金を支払う後払い決済などがあります。
株式会社メルペイは、18〜59歳の男女計800名を対象に「消費と支払手段に関する調査」を実施しました(※)。
みんなは買い物の際、どんな決済手段を利用しているのでしょうか。
若い世代ほど後払い決済サービスを利用
後払い決済サービスの利用経験があるのは全体の31.1%でした。
年代別に見ると、20代が35.6%、30代が33.8%、40代が30.0%、50代では16.9%が利用したことがあり、若い世代ほど後払い決済サービスを利用していると考えられます。
若い人はクレジットカードを持たないからではないかと思われますが、後払い決済サービス利用者のクレジットカード保有率は70.3%であり、クレジットカードを持っている世代でも、商品が届いてから支払う選択をしている人はいるようです。
後払い決済サービス利用者の平均月間利用金額は、2021年3月では「1万円未満」が86.0%だったのが、2021年9月では77.0%と9ポイント減少。
一方、「1万円以上3万円未満」は4.5ポイント、「3万円以上5万円未満」は2.7ポイント、「5万円以上10万円未満」は1.7ポイント増加しました。
これを見ると、半年間で後払い決済サービスの平均月間利用金額は増加傾向にあります。
欲しいものは「出会い」。短時間で購入を決断
20〜30代に、3000円未満のモノ・サービスの購入を決断するまでの時間を聞いたところ、「5分以内」が22.8%、「30分以内」が31.6%と回答。意外と短時間で決める人が多いことがわかりました。
モノ・サービスを購入するときの考え方を聞いたところ、67.2%が「自分が欲しいと感じる時に購入する」と回答。
その理由を聞くと、42.8%が「いち早く利用したいから」、40.5%が「時間が経つと欲しいものが購入できなくなるかもしれないから」と答えました。
欲しいものには二度と出会えなくなるかもしれないですよね。
「SNS」を見て欲しいと思うモノやサービスと出会う割合を聞いたところ、40〜50代では21.6%であるのに対し、20〜30代では49.4%と2倍以上の差があります。
「SNS」や「ECサイト」「ネット上のフリーマーケット/オークション」で欲しいと思うモノやサービスを探す理由は、「いつでも探すことができるから」が60.2%、「モノ・サービスの種類が豊富だから」が53.0%、「安く買えるから」が45.9%という順番となりました。
若い世代では日頃からSNSやECサイト、フリマアプリをチェックしており、欲しいものがあればその都度ネットで購入していることがうかがえます。
後払い決済サービスの利用は、利用金額の管理がしやすい?
20〜30代の後払い決済サービス利用者に、クレジットカードを利用するときに課題と感じる点を聞いたところ、49.5%と約半数が「ついお金を使いすぎてしまう」と回答。
また、24.3%が「利用金額を把握しにくい」と答えており、お金の管理が課題であることが明らかになりました。
後払い決済サービスを利用する理由については、60.9%が「支払うタイミングを調整できるから」、34.8%が「利用金額を把握しやすいから」、30.4%が「支払いの見通しを立てやすいから」と回答しています。
利用金額の管理がしやすい点を評価し、後払い決済サービスを利用しているようです。
次に、購入したいモノの金額がその月に使ってもよいと思える金額を超えていたとしても、それを欲しいと感じたときに購入しておきたいか尋ねると、「購入したいが、実際には購入しないことが多い」が53.0%と半数を超えました。
一方、「購入したいし、実際に購入していることが多い」は39.8%でした。欲しいと感じたときに購入する理由は、「収支の把握をきちんとできている自信があるから」が62.6%、「支払いの見通しが立っているから」が49.5%となりました。
収支を把握するために、家計簿やノートに記録する等工夫をしている人は、後払い決済サービス利用者では71.4%、後払い決済サービス非利用者では55.0%で、後払いをしている人の方が16.4%高いことがわかりました。
後払い決済サービスの利用者の方が、お金の管理に関してはしっかり者のようです。
クレジットカード決済でも後払い決済サービスでも、収支をきちんと把握して、使いすぎないようにすれば問題ありませんね。
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