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展示会の感想

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#展覧会

没後170年記念 北斎 ー富士への道 展覧会感想

ー北斎との出逢いー 富嶽三十六景 「神奈川県沖波裏」※1 葛飾北斎は、国内外問わずその名を轟かせ、人気を博している画家である。日本で人気の高いフランスの印象派の画家たちのように、国内で開催される数多くの展覧会に顔を出しているようにも思う。 2024年度に刷新される、日本千円札の絵柄のモチーフにも富嶽三十六景「神奈川県沖波裏」が起用されるという。 北斎は日本を代表する革命的画家として、今なお、いや、これから益々その人気は確固たるものになっていくのだろう。 ここま

ムンク展 感想 ―憂鬱と失落、そして飛翔―

12月も半ば、上野の空は快晴だった。 いかにも真冬らしい乾燥した空気と黄金色に染まる銀杏の葉が舞うのを眺めながら公園内を歩く。 目当ては、ここだ。 建物と影とのコントラストが際立って実に美しく見える。良い日に来たものだと、少し浮き足立つ思いで、私は会場へ足を踏み入れた_。 ー 叫び ームンクといえば血のような赤。どろどろとしたモチフ。黒い塊、、 そのようなイメージが強い。 今回の展覧会で一番注目されている作品は、《叫び》であろう。 《叫び》については、子どもの