能楽堂につれてって 〜はじめに
僕は、能楽(能と狂言)に魅せられている、このあたりの者でございます。つまりごくふつうの男です(ふつうの男は能楽に夢中にはならないなんて言わないでください)。専門家でも研究者でも、ことさら詳しいわけでもありません。ただ、「かっこいいな〜。もう少しのぞいてみよう」と興味を持っているだけです。
そんな僕が無謀にも能楽について書いてみようと思ったきっかけは、これほど素晴らしい世界なのに、共感してくれる人が周りにいないからです。出来ればたくさんの人と、この魅力を共有したいと思ったので