女性でつくる能『道成寺』で、リアル女の怨念を聞いた
令和6年3月2日は日本の能楽にとって、記念すべき日になったと感じました。
国立能楽堂で金春円満井会の特別公演として、女性のシテ、女性の地謡、囃し方も大鼓以外は全て女性奏者による『道成寺』が披露されたのです。
すでに活躍されている女性能楽師の方もおり、男社会で形成された日本の伝統芸能の中で能楽は最も女性に開かれた芸能になっていると思いますが、シテ=主役も、地謡・囃子方=バックバンドも女性という上演は初めてではないでしょうか。
特に『道成寺』は能を代表する曲で、テーマも女の執心