ホットウィスキー
酒飲みにとって季節など関係ない。
飲みたいから飲む。そこに酒があるから。
(さっきダッシュで買ってきたんだけど)
それでも、ふと疑問に思ってしまった。
真冬の台所で、氷をギシギシつめ、ハイボールを作っている最中である。
体が冷えて困っているのに、どうして私は冷たい飲み物を作っているのか?
昨今、体が冷え切ってしまい途中で晩酌が中止に追い込まれる事が多いのだ。
そうか!!!「熱燗」や「ホットワイン」「ホットウィスキー」が存在するのはそのためか。冬には冬の飲み方がある。そういう事だろうか。知らんけど。
家を漁る。
日本酒、残念ながらない。
ワイン、非常に悲しいがない。
ウィスキー、目の前にある!! ハイボールを作っていたんだ。当たりマイケルジャクソン!!!
スマホをチャチャ。ChatGPTなどの新参者の登場で、最近ご機嫌斜めのGoogleパイセンに聞いてみる。
「やはりここは、パイセンの力が必要っす」
「てめぇ、最近、GPTとばかり遊んでねえか! 都合のいい時にだけ頼ってくんじゃねえよ!!」
「そんなことないっす、パイセンが一番すよ。ゴォーゴ! ゴォーゴ!」
私はネイティブぽくGoogleとコールする。
「全然、発音ちがぇーかんな。ふざけんなよ」
「ふざけてません。ゴォーゴ! ゴォーゴ! ゴォーゴ!」
私は精神誠意叫んだ。
「うるせえな。こうだよ。こう作るんだよ!」
パイセンがレシピを見せてくれる。なるほど。なるほど。私は情報を脳のメモリに記録し、すぐにブラウザを閉じた。パイセンが私に何かを言っていたような気がしたが、私の耳には届かなかった。
グラスにウィスキーをチャポ。お湯をとくとく。
いざ、ごくごく。美味い!!! ありやないか!!
こうして、私の人生はまた一つ豊かになった。
いつも読んで下さってありがとうございます。 小説を書き続ける励みになります。 サポートし応援していただけたら嬉しいです。