他者性の克服宣言

いつだって土台としての自明性を破壊するの他者性でないか!
これが分かったならば、最後にすべき肯定、信頼に値すべき処方箋、これが見えてくるだろう。
それは、他者性を受け入れる、いやそれ以上に、他者性を愛し求めることだ。
これは高度に抽象化なされた世界での単なる逆張り的肯定に過ぎないが、一方で、これが十分に機能しうることは私たちの実感の中で既に確実である。
他者性という、何とも許しがたい世界の中に身を投じる。
己の動脈に寄生虫が這いずり回るのを見て、なお、ニタニタと笑えるような存在になる。
どこまでが自己で、どこまでが他者か、そんなことさえ分からなくなる。
私たちが目指すべきー境目のないー境地はここでないか!

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