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かのかり3期 8話感想戦

先週休回(しかも当日知った)だったので待ちに待ちました。彼女お待ちしますでした。

※以下、アニメだけでなく原作のネタバレ含みます。

8話感想

良かった。3期のキーになる終盤のシリアス。

・みにちゃん

旅行をけしかけたみにちゃん久々の登場。悪びれもなくまたしても童貞扱いと、たぶんここで初めて水原を少しめんどくさいと発言。これはまだみにちゃんと水原の絶妙に遠い距離感を表してる意味でも将来との対比が面白いですね。和也とは何故か急速に距離が近いためみにちゃんは和也側に立っていることを強調されてますね。

・洗濯機

水原に注意されてインフルのこともしっかり咎められ、瑠夏ちゃんまでやってきて盛り上がるところ、瑠夏ちゃんの和也呼び炸裂。ちゃんと水原とみにちゃんがコミカルに動揺してるのはホント面白い。
3期で「好きじゃなくもない」の次に楽しみだったシーン、いや~~、観たら観たで楽しみがなくなってしまって複雑ですね。瑠夏ちゃんの和也呼びをしっかり気にしての水原のボソッと「かずや」と呼ぶこのシーン。ひとりで、動いてる洗濯機の前で、ってのがリアルですよね?顔赤らめちゃって。ムフフ。

こんな恥ずかしがるということは…

・水原と婆さんと爺さん

映画の編集を残すのみで、上映会場の下見に小百合婆さんがついてくることに。水原に対しては女優を目指すとなったことの邂逅そしてお爺さんの言葉を受けての水原への謝罪?のような確認。この時点で、小百合婆さんはもう先がないことを自覚しているんですよね。あまりにも毅然と普通を演じる小百合婆さんの姿はまさに元女優そのものなのでは?和也はもちろん水原も気付かないのは水原がまだ女優への階段を登り始めたから、そしてだからこそ映画出演それもスクリーンに映ることを心から喜んでいたのだと思います。
次に和也に対しては、間違いなくお爺さんを重ねているからこそ和也に対しての優しさなのだと。これは持論ですが、小百合婆さんは2人が付き合ってるのが嘘だと分かってるんじゃないかなと。それは、もはや婆さんにとってはどっちでも良くて、水原を想う気持ちに嘘がないことだけはわかっているんだと。和也もそれは嘘なく伝えているから。録音しとけば良かったってコミカルに対応してるけど、本心なんだろうなって。お爺さんに伝えたいんじゃないかな。

・病院

無理をしていた小百合婆さんが倒れてしまい和也は激しく動揺。この時のBGM、めちゃくちゃ合ってますよね。アニメならでは。
容態は今夜が山という急展開。水原はいつも通り落ち着いてるというか相変わらずの対応。
「何を言ってるんだよこいつ…」
ここ、和也の水原に対する本心の更に奥の本心ですよね。多分水原は強がってるのは当たり前なんだけどそこを本気で向き合う和也にも強さが垣間見えました。

「言わなくていいのか、おれたちのこと」
「婆ちゃんの命に1ミリの未練も残さないなんて言えるのか」

「あなたを恨んで死ぬかも」
「悲しい真実なんて私は嫌いよ」

ここのやりとり、複雑ですね。恋人でもない相手の家族のことに首を突っ込むのは怖いし、人を巻き込まないようにしてきた水原から出たあなたを恨んで死ぬかもという言葉の重さ。
でもその後和也が思う「何よりの罪悪感の証だろ」が真意で、でもその先に出来ることはないって考えちゃいますよね。
このあとの和也なりの出来ることが3期のクライマックスです。

あとがき

エンディングがバラードverでしたね。話の流れからはぴったりでこういう緩急つけた演出はgoodでした。
もうすぐ3期も終わりが近付いていて、2期は情緒の上下があったけど3期はガッツリと水原と向き合っているなと。どちらかといえば水原が和也に対して。今日の病院の表情は多分今まで一度もなかった“女優”ではない一ノ瀬千鶴本人そのものだったかと勝手に思ってます。

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