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「お前もとからすごくないじゃん」2年 新鉄兵

「お前もとからすごくないじゃん」
2年 商学部 新鉄兵


去年1年間ほとんどの活動をB1で過ごし、怪我やバイクの事故、慣れない環境の中で良いシーズンを送れたとは言えなかった。

理想と全然違う大学1シーズン目を終え、今年の活動にはすごく気合が入っていた。カテゴリー分け前の練習では毎回の練習で絶対負けないと思って挑んだし、苦手な守備面にも十分向き合っていたと思う。コンディションが上がると自分のプレーは良かったし、点もとっていてすごく自信に満ち溢れていた。自分で言うのもなんだがシーズン前にベストのパフォーマンスを出せていたと思う。

「今年の俺は違う。関東リーグに俺を出せ。」

そんな気持ちで無我夢中に必死でプレーしていた。

しかし蓋を開けてみたら最初のカテゴリーはAチームではなかった。自分のプレーに自信があっただけに戸惑いを隠せなかったのは確かだ。たくさんの人に今の自分に何が足りないかを聞いた。

「お前もとからすごくないじゃん」

この一言を聞いた時一瞬で過去のサッカー人生が浮かんだ。

自分は小学生の頃も飛び抜けてすごい選手ではなく、ヴェルディのジュニアの時も一貫して試合に出た経験はなかった。ジュニアユースに昇格したが中学一年生の頃は身体の成長も遅く全く出てない。ユースに上がってからは高校1年生は試合に出てないし、10番つけさせてもらったけど歴代の先輩方に値するプレーではなかった。なんせ10何年ぶりにトップチームに1人も昇格できなかった代だ。

少し自分は浮かれていたのかもしれないなと感じた。振り返っても自分ごときが簡単に試合に出れたことなんてなかった。この言葉があり、踏ん張ってまた大好きなサッカーに向き合うことができた。そしてチャンスを掴み、試合に出れたことは嬉しかった。

誰よりも自分のサッカー人生を知っている父親のこの言葉は、今日も自分に活力を与え、サッカーに向き合う姿勢を改めて考え直させてくれた。この父親からしかもらえない言葉を大事にしてどんな状況でも一生懸命頑張ります!

◇新鉄兵(あたらしてっぺい)◇
学年:2年
ポジション:MF
経歴:東京ヴェルディジュニア ー 東京ヴェルディジュニアユース ー 東京ヴェルディユース

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