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「二歩前へ」2年 高岡里帆

「二歩前へ」
2年 商学部 高岡里帆

中大サッカー部に入部して1年。あっという間に2度目の部員ブログの時期がやってきました。最近は人に走らせてばかりですが、封印していたスプリンター魂がうずきつつあるので、そろそろ競技場に出向こうかなと思っています。

昨年5月、事業本部として入部した。1年目にしては濃すぎる貴重な経験を沢山させてもらった。
しかし、この経験が良いものだったと言えるのも今だからにすぎない。1年前の私は、ここでの活動に限界を感じていたのも事実。

学生スタッフの先輩方はあまりにも偉大だった。自分がピッチに立って直接勝利に導くことは出来ないのに、なぜ毎日グラウンドに足を運び、練習後でもオフの日でもサッカー部のために行動し続けられるのか。
誰が見ているのか分からない、もしかしたら誰も見ていないかもしれないところで働き続けられるのか。

それなのに私は、ピッチ上で生き生きと活動している選手を羨ましいとさえ思うこともあった。だから、自分は学生スタッフという立場には向いていない、と思うことは一度や二度じゃなかった。

試合運営に携わり、仕事や存在を認知してもらうことが唯一自分に出来るパフォーマンスだったのにも関わらず、グラウンドに足を運ぶのが怖かった。自分は何をやっているんだろうと思った。


そんなとき、こたさんから学生トレーナーに関する話をしてもらった。純粋に挑戦してみたいと思った。自分が活躍できる場が一つでも多くあるのなら飛び込んでみたかった。

ただ、事業本部との兼任は前例がないし、入部したばかりの1年が思うがまま自分の気持ちだけで行動することも、組織の一員として許されることではなかった。
それでも、私の意志を尊重してくれて一緒に沢山考えてくれて、今の立場を受け入れてくれた幹部の方をはじめとした学生スタッフ、選手、スタッフの皆さんには感謝してもしきれない。

だからこそ私は、自分に出来ることは全てこの部に還元しなければならないし、何よりも成長していかなければならない。1年前に感じていたグラウンドに向かうときの恐怖心はもうない。

グラウンドに行けば、朝でも午後でも「りほトレしよう」と言ってくれる選手がいること。
リハビリに励んでいた選手が復帰して試合で活躍すること。
そして、徐々に取れるようになったコミュニケーションの中で、このチームのことを知り、中大サッカー部をもっと沢山の人に応援してもらい、愛されるクラブをつくりたいという想いが湧いたこと。

この感情に辿り着くのは決して簡単ではなかった。

それでも、この部に所属させてもらえること、この部で私のやるべきことがあること、当たり前ではない日常に改めて感謝しなければならないと再認識する。



「二歩前へ」

これは、中学時代、部室の前に大きく掲げられていた言葉で今でも私のモットーになっている言葉だ。
待っているだけでは何も変えることはできない。でも、何か一つでも自分から行動したら、自分と、その未来は変えることができるかもしれない。たとえその未来が良いものだという確証がなくても、「二歩前へ」進むだけでも成長に繋がるかもしれない。
この1年間で私は、この言葉の意味を身に沁みて感じた。
中大サッカー部での残りの時間、日々成長していけるように、これからも挑戦し続けていきたい。


◇高岡里帆(たかおかりほ)◇
学年:2年
役職:事業本部・トレーナー
出身校:中央大学附属高校

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