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自分を見つめ直すきっかけ

文学部2年  A

6月18日、シリコンバレーで世界的にご活躍されている堀江愛利さんの講義を受ける、ありがたい機会があった。「ビジョナリーウーマン」。まさに堀江さんを表すにぴったりの一言である。2時間の講義が終わった後、私は自分のパワーを全て吸い取られたような感覚に陥った。それほど堀江さんはパワフルで、ものすごい熱量を持っていらっしゃる方だと感じた。私たちに伝えたいことが直球のように伝わってくるほどの説得力があり、普段の講義とは一味違った実りのあるものだった。

私は自己肯定感が低く、ネガティブ思考なところがコンプレックスである。しかし人にはそう見せないことで、自分を強い人間だと取り繕っている。それは幼い頃から自分の理想が「強い女性」であるからだ。表面では自分の理想を演じることで、少しでも自分の理想に近づいているのではないかという思いとは裏腹に、実際は理想と正反対の性格であることへのギャップに思い悩まされている。堀江さんは「私も自信がないときはある。自信がないこと自体が悪いのではなく、自信のなさから、自分の行動に線引きしてしまうことがよくない。挑戦することが大切だ」と仰っていた。確かに全てにおいて自信しかない人はほんの一握りだろう。自信がないことで自分がしたいことへの挑戦を絶っていたのは、とても勿体無いことをしていたのだと改めて感じた。堀江さんは18歳の時にアメリカに渡った。もしその時、自身のなさから自らの行動を抑制してしまっていたとしたら実現しなかっただろう。アメリカで1年間過ごしたことが今の堀江さんを築いている基盤だとすれば、その行動力、チャレンジ精神が人生の決め手となっていると言っても過言ではない。

また、「自分を見つめ直して自分らしさを知る」、そしてそれを「磨くこと」の大切さを学んだ。いつまでも本当の自分から目をそらし、都合のいいようにその場凌ぎで乗り越えるのではなく、本当の自分を素直に認めた上で、改善の方向に向かって行かなければならないと考えを改めさせられた。それと同時に「自分のためになる難しいことなのか、無駄な難しいことなのかを見極め、力を注ぐところを考える」という言葉が心に刺さった。私は完璧主義者で全てのことを完璧にこなしたい性格だ。しかし24時間を100%として考え、自分がしたいことにどれだけコミットできるかを計算しなければ、自分の人生を自分のために活用できないと学び、私は今100%の多くを無駄にしているのではないかとハッとさせられた。大切な100%を自分のために使っていきたい。

私は強い女性へ憧れがあり、卒業して社会に揉まれた後に起業したいと考えている。そんな私にとって堀江さんは理想像である。シリコンバレーという日本とは違った社会でさまざまなことにチャレンジされている方の講義は、中央大学の学生というまだ小さな世界にいる私にとって夢や希望を持つことができる良いきっかけになった。

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