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English Vinglish(マダム・イン・ニューヨーク)

2012年に公開されたヒンディー語/英語の映画。主演は本作品で15年に及ぶ活動休止から復帰したシュリデヴィ。インドのみならず世界で公開され、興行として大成功を収めた。

あらすじ

シャシはインドのお菓子作りが得意な主婦で、近所の人向けに売る小さなビジネスをしていた。しかし、シャシは英語が得意ではなく、何か間違えると夫や娘にバカにされることに大変傷ついていた。ある日、アメリカに住む姪が結婚するということで式の準備のために一人でニューヨークに行くことに。一念発起し、家族には秘密で英語の勉強を始める。

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インド人と英語

本作の主人公のシャシはインドに住む一般的な女性で英語が苦手である。日本にいると「インド人は英語が得意」という印象があるかもしれないが、現実的にはそうでもない。インドにはたくさんの言語が存在しており、公用語だけでも22ある。そのため他の州に行くと違う言語が話されており、共通言語としてヒンディー語、もしくは英語が使われている。勿論地域差や個人差はあるが、英語が不得意な人は山ほどいる。それは年配の方や運転手といった人たちのみならず私の職場の同僚でも英語のコミュニケーションに苦労している人はたくさんいる。そのためこの作品におけるシャシに共感したインドの方々も多かったはず。

「家族」とは

この物語は家族に英語の間違いをバカにされるところから始まる。シャシは主婦として夫、そして子供達を精一杯サポートしてきた。それを労ってくれるような人も周りにおらず孤独を感じていたと考えられる。環境を変えると新しい文化に触れ、新しい友人ができる。シャシの場合はニューヨークに来て英会話学校に通い始めたことで新しい自分を再発見できた。そうしたシャシが感じる「家族とはどういう存在であるべきか」というメッセージはとても考えさせられるので、是非注目していただきたい。

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