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Kumbalangi Nights

Kumbalangi Nightsは2019年に公開されたマラヤーラム語の映画。公開後に大成功を収めた本作品は、批評家によって「過去10年間で最も優れたマラヤーラム 映画」との評価を受けた。

あらすじ

舞台はケララ州コチのクンブランギエリアに住む貧乏な4人兄弟。上から超短気なサジ、言葉が話せないが真面目なボニー、無職のボビー、そして末っ子のフランキー。彼らには複雑な家庭事情があり血が繋がっていない兄弟もいる。そして生活していく中で就職、交際、結婚などなど様々な問題に直面していくが全員で力を合わせて立ち向かっていく。

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複雑な家庭事情

まず4人兄弟の背景が複雑である。長男のサジの父親はボニーの母親と再婚し、そしてそこにボビーとフランキーが生まれる。そして父親が他界した時にその母親が4人を施設に送って姿を消してしまう。それから長男のサジが一応一家の主ということになるが立派とはとても言えない木造の小屋のような家で暮らし始める。近隣の住人からも「この辺で最も酷い家」といった悪評もついて回るような有名な兄弟であった。

兄弟のチームワーク

こうした複雑な家庭環境に加えて長男のサジは短気でトラブルを起こしボビーとよく喧嘩をする。三男のボビーは漁師をやってみたり工場で働いてみたり。しかし長く続かない。比較的きちんとしたボニーとフランキーはそうした二人のことを恥ずかしく思っていた。しかしこの映画の美しいところはこの兄弟で何か問題が起こった時にお互いに助け合い、寄り添ってあげられるところ。特に物語のクライマックスのシーンではそのチームワークの素晴らしさが垣間見れる。

ケララの自然・文化

舞台のインド南部ケララ州コチは自然豊かで伝統的な漁が行われている。観光客からも人気で、毎年多数の観光客が訪れる。映像に見ることができる雄大な自然もこの映画の見所となっており、映画に挿入される音楽もものすごくマッチしている。映画監督を務めたナラヤナンはクンバランギ地域の文化をより良く理解するためにそこで1年間生活したのだとか。

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予告編ビデオ


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