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からまわりの死生観


「牛売りオーナーの人がて、誰かが、『その牛を飼いたいので明日お金をもって来ます〜』
と行って帰って行ったんだけど、その次の未明にオーナーが売ろうとしていた牛が死んでしまったそうです。これって、牛を買おうとしていた人が得をして、牛のオーナーは損をしたことになりますねえ」
と言っていた。

これを聞いたある人が
「牛売りのオーナーは一見損をしているようだが、実は大きな得をしているのです。
生きている人は死を考えることなんてほとんどないって点では死んじゃった牛と同じなのです。
たまたま牛が死んで、オーナーは生きている。ただそれだけなんです。
生きているってこと自体、どんな財産よりも貴重で、牛のお金なんてものはガチョウの羽よりも軽いのです。
だから、【生きる】って財産をいた抱いているのであれば、牛の代金をもらえなかったなんてのは些細なことなのです。」
と言っていたが、周りの人は半笑いで聞いていると
さらに続けて

「死ぬことが嫌なら【生きる】と云うことを愉しむのです❗️
生きていることを喜び、毎日を充実させるべきなのです‼️
愚かな人は生を楽しむことも忘れて、目先の利益のために大変な思いをしている。
これではいつになっても心が満たされることがなくあありませんか!!
生きている間に【生】を楽しまない人が死を恐れるのは矛盾だらけでしょう。
生を楽しまないのは死を恐れていないからだ…
いや!!いつ自分が死んでしまうかわかっていないからなのです。
もし仮に、生死についてどうでもいいと思っている人がいたのだとしたら
その人は、悟りを開いた人でしょう❗️」
と半ば興奮気味に力説していたので
周りにいた人たちは、ますます馬鹿にして笑っていました。

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