![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/133825385/rectangle_large_type_2_a74fb7c0e8d63bf8924869f94aebf932.png?width=800)
Photo by
tomekantyou1
好きだったあの人を思い出す feat.いやなひとだったけど
3月、地元の大学生が、卒業する。
彼は 元気かな。
なんでもうまくいく彼
なんでもうまくこなしていた彼。
ふつうを地で行くようなひとだよな、と思った。心底羨ましかった。
彼の女性関係など知らない。
だけど、見た目が良くて、どこか人の気を惹く目、姿立ちを認めていた。
だから、とてつもなく、嫉妬した。
誰かれ構わず、電車に乗ってきた女の子相手に嫉妬して傷つく、自己否定的な思い込みによる妄想がいつのまにか頭を支配するほどには、彼に危機感を抱いていた。
きっと人に言わせれば付き合っていたのかもわからないほど(たぶん客観的にもそうだろうけど)、短命な付き合い・つながりだった。
その人は、どんな進路を歩み始めることにしたのかな。
うまくいく人だよね。すごいよね。
でも、軽いようで一生懸命だよね。
一生懸命の種類はちがうよね。
彼を褒めているのではないよ。
もう彼とも呼べない、呼ばない。
最後にチョコあげようとしたら、
「もらっても嬉しくない。いらない」って断られたっけ。ひどく傷ついたけど、立ち直って?いまこうしてここで紙を書いてるよ
彼と付き合っているとき、自分がとても異質に感じられたのを覚えている。