韓流ドラマかじり旅-空から降る一億の星

元々キムタクの月9ドラマと知ってたけど、記憶もあやふやで当時もちゃんと観ていなかった気がする。基本ハッピーエンドか、スカッとするか、暖かく泣きたいタイプなので、哀しいドラマは観ない。でもAmazonプライムで気になったので韓国リメイク版を観出した。良く出来てた!

主人公のキム・ムヨンを演じるソ・イングクくんの瞳がめちゃくちゃ薄幸のイケメンワル役にハマっていて、ついついまた続けて最後まで観てしまった。そしてストーリーに驚いた!途中で何となく主役2人(ヒロインのユ・ジンガンは色白で可愛いチャン・ソミンちゃん)が兄妹だったっけ?と思い出して、とんでもなくハードな話だったんだなと思った。関係ないけど、大昔横溝正史原作の映画もそんな犯人がいたな。昔はチャレンジングな設定も果敢に映像化してたんだね。

最後の最後で実は兄妹じゃなかったって分かるのも切ないし、心が無い悪い財閥のお姉さん(39歳では人の良いのんびりやの甘えっ子キャラを演じていたキム・ジヒョンさん)にも翻弄されて、悲劇が加速する。たしかにあの状況だったらついつい信じてしまうかも。幼少期の記憶が無いキム・ムヨンは少しずつかすかな記憶の中で、自分と一緒にいる子供の頃のユ・ジンガンの顔が見えてきたから。

それにしても本当に人を殺してしまったキム・ムヨンを追って、罪をつぐなって一緒に生きていきたいって彼の自殺を止めにきたユ・ジンガンが、最後は二人一緒に財閥秘書に殺されちゃう設定には驚いた。この秘書はやたらフィーチャーされてたから、きっと何かするはずとは気づいてた。でも悪い財閥のお姉さんに呆れてた風だったので、最後は彼女の嘘を明らかにする役なのかと善意の予想をしつつ観てたから、え?キミが殺すの〜??って感じ。

幼いユ・ジンガンを引き取って大切に育てた刑事のお兄さんユ・ジングク(パク・ソンウン氏、超上手い)が署内でやたら元後輩の上司にパワハラ受けてるのに最初は少し疲れるけど、作品自体はすごく良く出来てた。子猫の演技も良かったし。

イ・ソングクくんが演技がものすごく上手くなってて、それにも感動した。手フェチである私の推しソ・ジソブさん主演の主君の太陽に出てた時は、単なる目つきの悪いイケメンで演技が硬かったけど、今回は良かったなぁ。薄幸さと悪さの匂いをプンプンさせながら人を翻弄してしまうキャラクターの体現が素晴らしかった。

あちこちに知ってる顔が出てきて可笑しかった。韓流かじり旅してるうちに、あっあなたは!あの作品のあの役でお会いしましたね!って事がどんどん増えている。愛の不時着のリ・ジョンヒョク氏のお父さんも出てたし、タクシー運転手役で刑事のお兄さんも出てたし、お気に入りのピョ・チスを演じてたヤン・ギョンウォン氏もちょこっと出てたし、ヴィンチェンツォのヒロイン弁護士のお父さん(ユ・ジェモン氏)も出てた。

それにしてもタク姉さん(チャン・ヨンナムさん)の刑事のお兄さんへの片想いがなんだか切なかったなぁ。

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