見出し画像

うちのねこ①

朝5時から、怒り狂う猫がいる。
最近避妊手術を受け、おなかが空いて仕方がないのだ。
だが、粘って朝7時にご飯をあげ、トイレを綺麗にしても、まだ怒る。
なでてあげると少し落ち着き、私の頭も起き始める。
きょうもおはよう、あんずさん。
3か月前我が家にやってきた、5才のマンチカンあんずさんは、
繁殖引き上げの保護猫だ。

今年の5月、飼っていたコーギーが13才で死んでしまった。寿命だった。
とても元気なまま逝ったから、家はもぬけの殻。開封したばかりのドックフードやペットシート、今度あげようと思っていたおやつで溢れていた。

コーギーを亡くして4か月、少しだけ落ち着いてきた頃、
母が急に「猫カフェに行きたい」と言い出した。
さっそく調べ、私は母と猫カフェのある商業施設に向かった。

車を停め、猫カフェに向かおうとすると、母が止まった。
その商業施設にはペットショップがなく、代わりに保護犬猫の施設が入っていた。「ここならドックフードも貰ってくれるかも」と、ずんずん入って行ってしまった。私も仕方なく、ついていった。

母が施設の方と話をしている間、猫たちを見に行ってしまった。
私はいつか、猫を飼ってみたかったのだ。
そこに、あんずさんがいた。

保護猫施設にいたあんずさん(当時の名前は”ゆりこ”)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?