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月刊『中医未病19年11月号』于 爾康(ウ ジコウ)の中医学アドバイス「冬の過ごし方」

こんにちは、于 爾康(ウ ジコウ)です。
今回は、『冬の過ごし方』についてお話しします。
キーワードは「蓄え」「防寒」です。

・・冬の過ごし方・・

「蓄え」ですが、冬は厳しい寒さで陽気が抑えられ、陰気が盛んになる時季です。
人間も動物や植物と同じように、春の準備のためにな元気の源を蓄えることが大切です。
活動は控えめに、バランスのとれた良い食事を多くとり、しっかり睡眠を取りましょう。
運動のし過ぎはよくありません。

・・食事の内容で気をつけたい点は・・

冬は身体も乾燥しがちです。
水分がたっぷり詰まった大根、人参、白菜などの冬野菜や肉(豚肉や魚肉など)が入った鍋料理、スープや味噌汁、冬の季節の果物などが特にお奨めです。
冬は体力を蓄えるので、しっかり昼の間に量多く食事をとりましょう。
濃縮性のある種子類や干したもの(干し柿、干しぶどうなど)も食べた方が良いです。
トウガラシやショウガなどの発散性のあるものは、避けたいですね。

・・睡眠はどれだけとればよいでしょうか・・

冬は夜長く、体力温存の季節なので、早寝、遅起きで大丈夫です。
太陽が沈んで4時間後の就寝が適切と言われておりますので、夜9時の就寝となります。
太陽が出てから1時間後の起床ですと、たっぷりの睡眠となり、陰気の貯蔵、陽気の貯蔵に最も適当です。

・・「防寒」で注意したい点は・・

身体が冷やされると、風邪の発症や関節の痛みなど様々な不調を引き起こします。
防寒保温が大事ですが、加熱はよくないです。保温性の良い衣服や寝具は、防寒と保温の両方の効果を発揮します。
室内の暖房も過剰にせず、特に就寝する時は、切った方が良いですね。
暖房や加熱する懐炉などを使いすぎると、汗をかき身体から陽気が漏れて、からだの保温力が逆に下がってしまい、体力の温存にも逆効果になります。
電気毛布なども同じことが言えます。

・・風邪やインフルエンザの予防は・・

1月、2月は一年で一番寒い時期で、風邪やインフルエンザの発生が最も多い時期です。
身体を冷やさないことが一番です。
また、風邪やインフルエンザは、免疫力の強弱で発症するかしないかが決まります。
睡眠不足、運動のやり過ぎ、夜更かしなどは、体力を消耗させ、免疫力を低下させますので避けましょう。
口すぼめ呼吸も効果があります。

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