【通年企画】50音ノベルゲームレビュー うたわれるもの 偽りの仮面/二人の白皇

作品データ

  • 作品名:うたわれるもの 偽りの仮面/二人の白皇

  • ブランド:AQUAPLUS

  • 発売日:2015/9/24

  • ディレクター:甘露樹

  • 原画: みつみ美里,甘露樹

  • ライター:菅宗光,まるいたけし,涼元悠一,中村浩二郎,暮羽松葉

  • BGM作曲:松岡純也,衣笠道雄,林茂樹

  • OP製作:WHITE FOX

  • 声優:藤原啓治,種田梨沙,利根健太朗,杉山大,赤﨑千夏,加隈亜衣,原由実,村瀬歩,山本希望,櫻井孝宏,佐倉綾音,江口拓也,久野美咲,早見沙織,儀武ゆう子(二人の白皇のみ)

気がつけば、雪の舞う何処とも知れぬ荒野に立ち尽くしていた。
何故こんな所にいるのか判らない。
それ所か記憶が……自分が何者なのか、名前すらも覚えていなかった。
あまりの状況に呆然と立ち尽くす。
だが、それをあざ笑うかのように、突然昆虫のような巨大なバケモノが襲いかかってきた。
必死に逃げるも追い詰められ、絶体絶命の危機におちいってしまう。
そこに颯爽と現れた少女。
彼女の名前は「クオン」。
命を救ってくれたのは、獣のような耳と尻尾を持つ、見目麗しい少女だった――

https://aquaplus.jp/uta/itsu/

評価データ

  • C(キャラクター要素)4点
    流石老舗の技と言ったものか美麗なキャラクターデザインとそれを上手く使ったキャラクター設定の描写が秀逸。味方に関しては最初は不満が多かったキャラでも最終的には好きになれるようにできている。

  • R(関係性要素)3点
    ルートという概念が存在しないことも相まってか、一部キャラにおいてどうして惚れたかが理解できない場合が存在する。それ以外では男キャラとの関係性を含め、よくできている。

  • S(世界観要素)5点
    続編という部分はあるものの、そこから一気に世界観を拡張しつつ、前作とのリンク部分が非常に良くできている。

  • G(脚本・展開要素)3点
    展開自体はある意味で王道、仲間を集めて勢力を高めていく物語。割と設定頼りでギミック的な部分での長所は少ない。

  • H(エロ)0点
    エロゲではないのでHシーンは存在しない……が何故か肌色CGはそこそこ存在する。温泉関連は男女問わず存在する。

  • E(演出力)3点
    音楽の使い方は流石Leafと言い切れるだけのもの、ただ戦闘描写では戦闘時のSDモデルを利用するため、ノベルゲーム的な演出の強みは少ない。

戯言

ということで第三回です。
今回はエロゲではありません。ノベルゲームでは……あるよね?確かにSRPG要素がかなり強いですし、物語の多くの時間はそこに費やされます。でもやっぱり物語を読むノベルゲームなのです。というごり押しで今回ご紹介するのは2003年に発売されたうたわれるものから12年の時を経て発売された偽りの仮面とその翌年に発売された二人の白皇をご紹介します。
このうたわれるもの2として発表されたこの作品、実は結構前から製作は発表されていたとのこと、この作品の製作が発表されたのは2011年で発売まで4年間の年月をかけております。その理由なのですが、過去のインタビューでうたわれるもの2とうたわれるもの3の作品の間隔は開けたくなかったので連続で出せるように準備していた結果このような形になったとのこと、実際うたわれるもの3である二人の白皇は1年で発売されました。正直絶対に出ないと思ってたのですげえびっくりした。偽りの仮面のアニメの最終話で二人の白皇のOPを使ったCMが公開された時の興奮は忘れられません。
そうアニメ……アニメですよ。この偽りの仮面、ゲームとほぼ同時期にアニメが放映されていました。知っている人も多いかもしれません、原作改悪の悪例の一つとして。まあ正直原作とは全然違いますしやっちゃいけない改変を連発させて結果、アニメではできなくなったエピソードがいくつか存在しています。これを見てアニメアンチになった私はここからお馬さんのアニメの2期を見るまでリアルタイムでの視聴というのをやってませんでした。いろんな思いのある作品で、実家から帰るタイミングで発売されたので高速バスに乗る前に買って、そしてバスの中で全力でプレイし、三連休を寝ずにプレイしきったことを覚えています。
さてそんな今作ですが、まずは偽りの仮面から行きましょう。
無印をプレイした方なら色々懐かしく思う瞬間というのもあったのではないでしょうか。始まりは記憶喪失の男とケモノ耳の少女との出会いから始まります。彼女と出会い、世界を知って、友人ができて、大きな都市に向かう……という風になっていくので前作のような村づくりパートが少ないのは少々寂しいところ、ただ大きな都市とその異様さ、そして世界観の描写は結構面白いです。その中で友人ウコン……を名乗っていた大都市ヤマトの重鎮オシュトルの部下として、主人公ハクと彼を拾ってくれたクオンは便利屋として活躍していくことになります。その中で大臣の娘たちやオシュトルの弟分、義賊等々個性豊かな仲間たちが増えていくことになります。そしてその中でハクは自分の生い立ちとこのヤマトという都市の真実を知り、戦いに巻き込まれていく……という所で偽りの仮面は終わります。この終わり方滅茶苦茶賛否を分けました。当たり前だ。物語という意味ならこれからという所でこの偽りの仮面は終わり、そしてとある少女が超戦犯ムーブをして終わります。この影響で一年間嫌われまくりました。可哀想に……と言いたいところですが、割とヘイトを集めやすい行動をしてたんですよね……それでも次回作ではそれを挽回していきます。このように物語はここからという所で終わり、そして物語自体が仲間との出会いで多くが占められているのもあって正直単品としてはかなり微妙な作品となってしまっており、これはうたわれるもの2ではなく前編だ、なんて声が上がってしまったのも当然の結果でした。前作のキャラも出てこないわけではありませんが、大きくは関わってきません。正直色々思う部分が出てしまうのですがそれをひっくり返したのが二人の白皇、偽りの仮面で伏せてきたキャラクターや設定、そして逆境をひっくり返すための物語はかなり読みごたえがあります。その中でほぼすべての伏線をガンガンと回収していき、そして落としどころも完璧に近い。読んでいた当時ソシャゲのイベントを全力で走るつもりでとったバイトの有給はこのゲームにすべて消えました。でも一切公開はなかったです。そんな今作もアニメ化が昨年行われました。こちらは……まあそこそこの出来だったよう、ただやっぱり尺が足りなかったみたいと聞いて少し悲しくなりました。やっぱ尺を収め切るのは難しいのかもしれませんね……
さて本作、エロゲではありません。ありませんが……

お風呂のCG

お風呂のCGは滅茶苦茶充実しています。なんでだよ。
今回の画像は偽りの仮面からですが、二人の白皇でもお風呂CGはあります。物語は超逆境でかなりのシリアスな物語が進行していますがその中で国起こしで行うのが温泉づくり、しかも結構長いです。ハーレム系の物語でそういうシーンがないからこそ輝く関係性と終盤のやり取りがあるのでまあそれでも良かったんじゃないかなと思うところはあるにはありますが……やっぱりクオンとくらいはあっても良かったんじゃないかと。割と思いました。今でも思っています。ええ。
そんなこんなで二人の白皇でも割とギャグパートは多いです。今作の主人公ハクの声優さんは故藤原啓治さんなのですが、ギャグとシリアスの切り替えが本当に上手いです。この部分も楽しんでみてください。
イメージとしては無印の頃の物語構成を2作品に渡って行っていく今作、後半である二人の白皇がすぐにでもできる現在ならば、連続でプレイできるので前編後編の構成にも不満は出にくいと思います。前編ではただのクソガキでしかなかったとある少女が、後編でたくさんのものを失くしたとしてもそれでももう一度立ち上がって取り戻していく物語は本当に読みごたえがあり、そして本当に君主として立派になっていく様を見ることができます。もう一人の主人公として輝く彼女の姿をぜひ見てほしいです。
また本作、実はスマホでSRPGパート無しでならば、すべてのシナリオが読むことができるようになっています。ただ出来たらSRPGありでやって欲しい。理由なのですが、ノベルゲームパートで活躍が少なく、弄られ役になりやすいキャラクターがSRPGではものすごく活躍します。これを知っているかどうかで終盤の相棒感がかなり変わってしまいます。できればゲームの中で彼らの頼もしさを知ったうえで物語を読んでほしいです。だいぶ印象が変わると思います。
現在ならばSteamでも販売しており、結構安く手に入れることも可能、ぜひやってみてください。

ということで今回は「う」であるうたわれるもの 偽りの仮面/二人の白皇を紹介しました。現在でも展開している……というか墓に入れて他の作品の展開しろよと思うところはあるのですが、まあこれしかないのかなと思うと悲しいですが展開しているだけましなのかもしれません。涼元はジャスミンを書け。エロゲからは完全に足を洗いつつあるメーカーではありますが、いいシリーズは持っているのでどうか活かして欲しいですね……いつも思っています。
ということで次の作品は「え」、こちらは本企画開始時点で決まっておりました。ここを逃したら後数年はこの作品の話ができない気がします。そんな大切で、大好きな作品です。そんな作品をお届けします。次回もよろしくお願いします!

Next Hint!

OPのクオリティはこの作品以上のもの生まれないんじゃないっすかね。

おまけという名の謝罪文と言い訳

はい。早かったですね……。
開始三回目で落としました。予定ならか行で一回落とす予定だったんですが……おうまじかよ。
いや……うん。ジャングルポケットが悪いよ。

誰なんだよお前はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!

なんでこのタイミングであんな匂わせをぶっこんだ。
割と真面目に過呼吸になったぞおい。
ということで今回落とした理由ですが、ウマ娘です。新規ウマ娘で割とガチ目に待っていたキャラの匂わせが来ました。どのくらい待っていたかというと年末にウマ娘を知っている同僚に対して「ジャングルポケット年末に公開されないかな……」と愚痴るくらいには待っていました。相手からは「周年まで待ってろ。」と言われました。マジで周年になったよ畜生。
ということでキーボードを叩くことができなくなるどころか、無理やり寝ることも出来ずに本日朝日を見る羽目になりました。ぶっ倒れるかと思ったよ。

という言い訳は置いといてとりあえずペナルティはペナルティ、☆が一つ名前の横に付きます。こちらが5つ貯まると★になり、罰ゲームとなります。罰ゲームネタは……配信で決めましょうか。配信の中でできることをやっていきたいと思います。もう絶対に貯めない。

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