見出し画像

005号のテーマ決定!「次の5、10年を見据えて、バトンをつないでいく」~みんなでつくる中国山地百年会議理事会@広島県庄原市

みんなでつくる中国山地百年会議の今後を考える理事会が2月3日~4日に、広島県庄原市で開かれ、これまでの活動の総括や今後の体制の検討、年刊誌『みんなでつくる中国山地』005号案のテーマについて2日間にわたって話し合われました。レポート担当の江見光太郎さんによる報告をお伝えします。

まず会場に入ると、壁に「壁画」のような模造紙に驚きました。昨年の9月に立ち上がった「百年つなげる特別委員会」の小柳さんが議論を聞きながら、図示したもの。見ただけで1日目の議論の密度が伝わってきます。

その中で、次の10年を考えてきた特別委員会がまとめたであろう模造紙には、「ヘンジン エンジン トライジン」と真ん中に大きく書かれていました。「これは一体何でしょうか・・・」と気になりながらも、午前9時から2日目の理事会が始まりました。後で聞いてみると、「100年つなげる特別委員会」の報告の一部のようです!こちらの報告はまたあらためてです。

今後の5年間のキーワードは「歴史の再確認」

森田事務局長から、今後5年間の『みんなでつくる中国山地』の展開案の説明がありました。キーワードは「歴史の再確認」。宮本常一の著書をテキストに、中国山地の歴史から新しい地域社会を展望するということでした。岡山県生まれの私ですが、地域の歴史を知らず、中国山地の活動を通して歴史を知るばかりなので、説明を聞いた時点で今後が楽しみになりました。

この説明が導火線になって、そこからは出席者がそれぞれ最近思っていることを語り合いました。経済の考え方や教育の話題から入ったと思いきや、分からないことに向き合うこと、みんなが集まれる場、感覚・感性の継承、出会い直し、お金の話など議論が議論を生み出す展開になりました。

集まっているメンバーが多様だからこそ、興味関心も様々で、次はどんな話題に広がっていくんだろうという期待感に満ちた空間になっていました。ちなみに、マイクは出席者を2周。マイクを持って話しているみなさんの表情が印象的でした。この議論の熱量は、小柳さんが作成してくださった「壁画」からも伝わると思いますので、是非ご覧ください。

005号のテーマ決定「あたらしい道と市(仮)」

こうした議論の後、次号以降のテーマが共有されました。005号は、移動やモビリティ、市など、移動とつながりの歴史と変遷をたどる「あたらしい道と市(仮)」。人や牛、食品などが動いてきた結果できた道。当然のように使っている道について深く考えるきっかけになりそうです。宮本常一記念館での座談会をしようという案も出ていました。

次号以降は編集パートナーという新しい編集体制になり、005号では、岡山県西粟倉村在住の理事・猪田さんが務めることも確認されました。森田事務局長は「100年続けるために厚みを持たせる。次の5年、10年を見通して、編集体制を整え、一緒にやっていきたいバトンをつなげていきたい」と狙いを話していました。

今後についても、006号で「みんなでつくる」、007号「育む(教育)」、008号「聞く 記す 編む」、009号「つくる、つかう~21世紀の民藝運動を中国山地から」という大きなテーマの方向性も確認されたほか、別冊構想といった気になる話も浮かんでいました。

2日目の理事会は3時間に及びましたが、あっという間で濃厚な時間でした。4月1日からは2024年度会員募集の開始も始まり、6月には総会がリアルで開催予定です。またお会いしましょう!

集まった理事の皆さん。まるで正月に集まった親戚一同の写真のようだと盛り上がりました

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?