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6/6(火)ハチドリ舎コラボ「奥出雲で”まちのにぎわい”をつくる不動産会社」レポート

6/6(火)に開催された、ハチドリ舎とのコラボ企画第6弾「奥出雲で”まちのにぎわい”をつくる不動産会社」のレポートを島根県立大学2回生の石川楓さんが書いてくれました!
以下、石川さんのレポートです。

島根県立大学の石川楓です。先日、「空き家」をテーマに「ハチドリ舎」と「みんなでつくる中国山地」がコラボをしたイベントに参加をしてきました。そこでの糸賀さんのお話しをご紹介しようと思います。イベントは盛りだくさんの内容だったので、今回は私が特に印象に残ったところを厳選して紹介し、そのあとで私の感想を加えます。

糸賀さんの紹介:都会から移住して奥出雲町で「オクリノ不動産」を開業した。人のにぎわいを生み出す金吉屋をつくる。現在は「みんなの事務局」も運営している。

糸賀さんの原動力
奥出雲町で不動産をやっている糸賀さんは、以前、都会で塾講師として働いていました。
塾講師の仕事は、数字の世界で、やりがいがすごくありましたが、家族との時間が取れない、働きすぎてストレスで病気になってしまいます。
病気になったことをきっかけに田舎へ行こうと思ったそうです。

その時の決め手は、奥さんから、ご飯さえ食べられたらいいよ。と言われたことでした。
地域に来て活動を始めましたが、地域をおこしてやろうなんて気持ちは微塵もなかったそうで、妻と子供のために、手段として不動産をやるという思いがあったそうです。

(感想)世のため、人のためでおっきいものを抱えるのもすごいことだなと思いますが、そういう自分の身近な人を原動力にして動ける姿がかっこいいなと思いました。

オクリノ不動産が大切にしていること。
オクリノ不動産のミッションとして、「まちのにぎわいをつくる」を掲げています。
ここでのにぎわいの定義としては、
・やりたいことがある人が、やりたいことをやりたいときにできる。
・人の多さではなくて、いかにワクワクできるか。
人が減るのは自然現象で、どこでも起こること。それが悪いのではなくて、それを放置することがよくない。人口は減ってまちは小さくなる。
それでもよりよく生きられる場所をどうやって作っていくのかの方が大切だ。と、糸賀さんは話していました。
(感想)”にぎわい”というと、たくさんのひとがいてワイワイしている様子をイメージしていましたが、量ではなく、いかに一人ひとりがワクワクできるのかの質の方を大切にしているのだなと気が付きました。また、人口は減るものだと現実を受け入れて、じゃあどうするのかを考えている前向きな姿が印象に残りました。

「人」が主役の金吉屋
にぎわいの場をつくることの第一歩として、「オクリノ不動産」と地域の人が協力してつくったのが金吉屋です。行政はハード面は整備したけれど、使えない。使われてない。
そんな思いがあって、金吉屋は、使いやすさ、関りしろを重視しました。つくる段階から、みんなを巻き込む。一人ひとりが愛着を持てるように。

金吉屋には、レンタル&キッチンスペースもあって、人がチャレンジする場としても機能しているそうです。チャレンジしてる人をみると感化されて、チャレンジしたくなってくる。そういうサイクルができて、挑戦することのハードルが下がる。ハードルが下がると、面白い人がたくさんでてくる。という話もされていました。

(感想)実際に私も、小学生たちが出店していたり、Barをやったりした人の話を聞いていて、お店やってみたいな~、私もできそうかもと、思わず想像を膨らませていました。また、糸賀さんの話の中で、”人”を第一に考えていたところが印象に残りました。人が主役だから、金吉屋は看板も出さない。ということも話されていて、その徹底さに驚きました。

やった成果として形にできたら達成感を手軽に得ることはできるけれど、糸賀さんは”人”という簡単には結果が見えない、図れないものを対象にしていてすごいなと思った。私はまだやっぱり、目に見える成果や、手っ取り早い効果を求めてしまいます、、

みんなの事務局
糸賀さんが不動産以外でやっていることに「みんなの事務局」があります。
やりたいことができないワケは、
場所がない。時間がない。お金がない。この三つ。
この三拍子のうちの、”時間がない”を解決するのがみんなの事務局の役割です。

中山間の現状として、プレイヤーが限られているということがあります。そのプレイヤーが事務作業などで、時間を取られるのってもったいない。その人にしかできない仕事をやってもらいたい。そういう思いでみんなの事務局はつくられたそうです。
(感想)「自分でやらなきゃ」「全部自分でできるようにならないと」と思ってしまいがちですが、話を聞いていて、人を頼ることも大切なことだし、得意不得意があって当然なんだなと思いました。また、そういうところに気が付いて活動している糸賀さんは率直にすごいなと思いました。
プレイヤーの力を最大限に引き出すために、自分が主役じゃなくて、裏方に回るという全体をみて動ける姿に憧れました。

最後に
今回のイベントで、単純に宅地建物取引士の資格が取りたくなってしまったのですが、糸賀さんから学んだことを生かして、宅地建物取引士の資格を取ることはあくまで手段であるというところから考えてみようと思います。たぶん勉強中に、なんで勉強しているんだっけ?となって飽きてしまうので、目的を明確にして取り組んでみようと思いました。資格をとるのはあくまで手段なんだ!と思えると勉強も楽しくなるなと今からワクワクしています。

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