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喫茶店で昼食を

最近、昼飯を喫茶店で食べることが多い。

カフェじゃないよ。『喫茶店』ね。喫茶店。

以前は、『メシを喫茶店なんかで食べるか』ってな感じで、誰かに誘われない限り、コーヒーを飲むくらいならともかくメシを食べるという感覚は全くなかった。
もし、行くとしても例えばラーメンを食べた後、コーヒーを飲みに行くといった感じ。

喫茶店メシに偏見を持っていたのである。

ところが最近は、その逆で喫茶店メシムーヴメントがオレの中で起こっているようだ。

なんだろうなぁ。歳とったからかな。

最近、ど~もラーメン屋とかファストフード(牛丼とかね)の慌しい感じが好きじゃない。

ラーメン屋も随分お高くとまり始めたもんだ。大体いつからだろうか?あの感じは。

店内に入ったら頭にタオル巻いた若い兄ちゃんがドスのきいた声で「っらっしゃい!」なんて言って、カウンターに座って『ラーメン』って注文すると、ラーメンの味の濃い薄いだの、脂の具合だの、麺の固さだのいろいろと尋ねられてカウンター越しに出来上がるのをジ~ッと待ってやっと出てきたらば、勝負でもしているかのように黙々とラーメンをススリ、食べ終えたら足早に『ごちそうさま』なんて言って店を後にする……

えっ!?ラーメンって、そんなんでしたっけ?
ラーメンって、そんなストイックな感じでしたっけ?

僕の知ってる昔懐かしのラーメン屋といえば、店内に入ったら、注文よりも先に、端の折れ曲がった蒸気なんだか汁なんだかわからんけど、何かしらの原因でフニャフニャになったジャンプ or マガジン、サンデーなんかを、まず、それを手に取ってカウンターに座って『ラーメン』と注文するスキームだったはずだ。

んで、おっちゃんが『っあいよ!』とか言って、作ってる間も黙々と漫画を読み続けるわけだ。

『はい!お待ち!』

っとラーメンが出てきたら黙々とラーメンを食べるなんてことしないですよ。
ラーメン+漫画。50%50%。
ラーメン食べにきてんだか、漫画読みにきてんだか分かんないレベルの状況。

そんなもんだったんですよ。たしか。
ストイックなんて言葉の反対方向にあったはずなのにいつの間にやら、なんか大変な事になっちゃってて。

どのラーメン屋に行ってもそんな感じで、全然落ち着かない。

そんな状況に嫌気がさしてきたんだなぁ。たぶん。
昼飯ゆっくり食べたいじゃないですか。やっぱり。

ってことで、喫茶店メシがマイブームなわけである。
喫茶店メシが好きというよりは、消去法で喫茶店に行ってるって行った方がいいのかもしれないけども。

カフェじゃダメですよ。カフェじゃ。
それとチェーン店もダメね。
落ち着かないからね。
昔ながらのオジサンとオバサンで切り盛りしてるようなトコじゃないと。

チェーン店のコーヒーショップは落ち着かないよね。
例えば、某○○ールとかね。
あの椅子の角度と、腰掛部分の浅さ。
仕方ないんだけどね。彼らからすれば客の回転させてナンボだから。
一杯¥190だもの。長居されちゃ困る。

話を本線に戻して。
店に入ったら、真っ先にソファ席に座る。
片方がソファでもう片方がイスの席とかだったら
確実にソファの方。

んで、

『ナポリタン』

もう、最近はもっぱらナポリタン。ず~~っとナポリタン。
Aランチのショウガ焼きもいいけどね。
やっぱり片手で食べられるスパゲティ系統がいい。
なぜなら、もう片方の手で文庫本を持たなくてはならないからね。

ナポリタンと文庫本、50%50%

平日の昼休み、このパワーバランスがちょうどいい。
しかし、喫茶店と本はホントに相性がいいなぁっと思うわけです。

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