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【中学受験】入試分析会(日能研)に参加してみた(2023年3月)

「シカクいアタマをマルくする」

日能研の広告(中学入試問題が載っている)を地下鉄で昔よく目にして、満員電車で気分転換に睨んで考えていた方も結構いるのではないでしょうか。

校舎も多くて、生徒数も3万人と言われている日能研のイベントで、会場も大きく、満員御礼でした。

SAPIXの入試分析会も出たので比較してみていました。

まず、SAPIXは座席指定で家族一人だけの参加でしたが、日能研は子供も参加可能でした。

そのせいか、どこか雰囲気が柔和な感じがして、SAPIXで参加している方々のどこか張りつめているような雰囲気とは大きく異なりました。

科目の説明も、先生同士でかなり練習されたのか軽妙なやりとりがなされていて、学習塾というか、会社としての雰囲気の違いを強く感じました。

入試の傾向(志望者増、激戦等等)については、他の入試分析会と同様ですが、やはり生徒の希望の対象が少し異なるため、最難関の学校に特化した説明ではなく、ボリュームゾーンを含む形での説明で、ある意味、非常に新鮮でした。

全体の話で最も興味深かった客観的な数字として、東京都内での中学校で出願者数のTOP10の説明です。

  1. 芝国際

  2. 広尾学園

  3. 東京都市大学附属

  4. 東京都市大学等々力

  5. 三田国際学園

  6. 広尾小石川

  7. 山脇学園

  8. 世田谷学園

  9. かえつ有明

  10. 開智日本橋学園

なるほど。。このように並べられると、圧倒的に傾向が見えますね。

公立では必ずしもケアが十分でないと考えられる、「国際化」への対応を前面に押し出す中学が人気なんですね。

また、お話の中で個人的に興味深い一言がありました。

「2月4日や5日の受験日の前に、何度も受験機会がある学校から塾に電話が入り、すでに2月1日など最初の方で多くの合格者を出して、その結果、入学予定者がかなり出てきてしまったので、もうこれ以上ほとんど合格を出せないので、受験者数を減らしてほしい、、、と嘆願があった」と。

早めに入学を決めてしまう傾向が強いという説明の流れであった話ですが、むしろそこよりも、学校が塾に受験者数の調整も含めていろいろ相談しているという事実があることに驚きました。

そもそもそこも含めていろいろ学校と塾とは連携があるだろうなと想像は容易にできるのですが、そこまでか、、というのが本音です。

そういえば、高校受験の時の出来事を思い出しました。

中学生の時に通っていた学習塾に促されて、ある遠方の高校への受験遠征に行っていて、正式な合格発表よりも少し早くに、その塾の先生から直接、ある高校の受験結果を聞かされたことがありました。

さすがに今はそのようなことはないにしても、引き続き、学習塾と学校との連携はいろんな形で有機的にあるんだなと思いました。

あまり多くの受験生がいると、今年の芝国際のように、不幸がたくさん生まれる可能性があるので、そこの調整でしょうか。


いろいろなことを考えながら、大人数が参加するイベントを後にしました。

ついでに、現地で売っていた主な中学を一校4ページずつでまとめられている本を買いました。

旅行をしているような感じで今まで文字でしか見なかった学校が興味深く見えました。

個人的には、逗子開成中学のページが興味ぶかすぎて、今まで見たこともなかった学校ですが、行ってみたくなりました。


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