呼吸器感染症よもやま話(41)
[第41回]あなどるなかれアミノグリコシドの難聴
倉原 優 くらはら ゆう
国立病院機構近畿中央呼吸器センター内科
(初出:J-IDEO Vol.7 No.6 2023年11月 刊行)
現在も,ここぞというときにアミノグリコシドが使われます.呼吸器内科領域では,結核や肺Mycobacterium abscessus症に対してよく用いられています.
アミノグリコシドは,実臨床においてストレプトマイシン,アミカシン,ゲンタマイシンがよく用いられます.オールドファッションのアミノグリコシドであるストレプトマイシンは,Selman Abraham Waksmanが発見したとされています[写真].
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