「ダートの昇級戦は危険」は本当か調べてみた
パドックくんがこんなことを呟いていた。
この「ダートの昇級戦は買わない」というのは、パドックくんに限らず、多くの方が言っている言説であり、わたしも複勝転がしする上で、基本的に「ダートの昇級戦」は避けている。(私の場合は、芝の昇級戦も避けているが…)
というわけで、この「ダートの昇級戦」がどれくらい危険なのか調べてみた。
以下が結果である。
昇級戦の複勝率
・芝:28.7%
・ダート:23.6%
ダートの方が複勝率が低い。
続いて、1番人気に絞って、調べてみた。
昇級戦の複勝率(1番人気のみ)
・芝:62.9%
・ダート:54.9%
やはり、ダートの方が複勝率が低い。。。
というか1番人気の複勝率は64%程度。
それを考えると、ダートの昇級戦で1番人気に支持された馬の複勝率54.9%は極めて低い。それだけで買ってはいけない水準だといえるだろう。
というわけで、「ダートの昇級戦は危険」は正しい言説といえる。
で、ここからは更にどういう馬が飛びやすいのか、昇級戦において1番人気に支持された馬たちの詳細を見ていこう。
飛びやすい馬が分かれば、逆にそのレースは妙味のある馬券を狙いやすいかもしれない。
前走クラス別
まず最初に前走クラス別に見てみよう。
未勝利クラスは出走する馬の格差が大きいため、そこで勝ったからといって、高く評価することができない、みたいなことはよく言われる。
そのため、前走未勝利戦の昇級馬は信頼できないのでは?という仮説は立つ。
未勝利→1勝→2勝と複勝率は上がっていくので、ある程度「前走未勝利戦の昇級馬は信頼できない」という仮説は成り立つかもしれない。
ただ3勝戦での複勝率が1番低いため、そこまで強気に押せないのも事実である。(単に3勝クラスはデータが少ないだけかもしれないが。。。)
個人的には、前走未勝利戦の昇級馬は、普通の昇級馬よりも更に嫌いたいかなとは思うものの、そこまで強く意識することもないかなという感じである。
前走着差別
次に着差別に見てみよう。
単純に2着馬に差をつけられていない馬は、そのクラスで抜けた力がなかった可能性が高く、昇級したクラスで苦戦するのではないか?という仮説である。
当然かもしれないが、前走で2着馬につけた着差が大きい馬ほど、複勝率が高いという結果が出ている。
そのうえで個人的に勉強になったのは2点。
①前走着差が1秒~1.9秒つけているような馬でも複勝率は61.3%に過ぎない。そして、0.5秒以内の着差だと、2回に1回は飛ぶ
②前走着差が2秒超えている馬は過剰人気になりそうだが、それでも単勝回収率が84%、複勝回収率が90%と高い水準になっている
1秒~1.9秒といえば、普通に大差なんだが、それでも昇級戦では信用できないということらしい。
逆に2秒を超えるような馬は、馬券妙味的にも狙えるケースがあるようだ。
前走脚質別
次に脚質別に見てみよう。
よく言われているのは、「前走逃げて勝った馬が、昇級戦になると、周りのレベルも上がるため、思うように逃げられずに負けてしまうことが多い」という物である。
前走逃げ馬の複勝率は50.7%。
これは1番人気の複勝率としては当然めちゃくちゃ低い。
これを見る限り、「前走逃げて勝った馬が、昇級戦になると、周りのレベルも上がるため、思うように逃げられずに負けてしまうことが多い」という仮説はあっているようだ。
というか逃げ馬だけではなく、先行でもちょっと厳しめの数字が出ているのには注意が必要だろうか。
参考までに前走逃げ馬のクラス別成績も載せておく。当然の中の当然だが、昇級戦の方が複勝率は低い。
飛びやすいコースみたいなものがあるかなと思って調べてみたが、こちらはこれといった特徴を見つけることができなかった。
というわけで、いったんダートの昇級戦についての調査はここまでとする。
もし他の観点で調べてほしいことがあったら教えてください。
気が向いたら、調べるかもしれません\(^o^)/
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