阪神の芝コースについて

阪神JFで◎ナミュールに賭けて玉砕した。

まあそれ自体は仕方がないのだが、その結果を受けて、とある方にDMを頂いた。


「ナミュールに賭けるなんて本当に競馬が下手ですね」と。


結果がすべての世界ではあるので、外したら、アンチが湧いて出るのは仕方がないことではある。


が、象さんは結構、傷ついた。


ナミュールで外したのは、ここ1年で一番辛かったかもしれない。1月にイルデレーヴで150万失った時の1000倍くらい辛かった。


そのタイミングで心ない一言を言われたので、心に刺さったのである。



が、その方の過去のTweetを漁ったところ、阪神JFについて、こんなことを呟いておられた。

「阪神1600mは最初の直線が長いので、内枠・外枠で有利不利はない」
「昼のレースでは前が止まってない。なので差し馬は不利」


・・・


こんなことを呟いている馬鹿に、馬鹿にされるいわれはない。



その方に無知の知ということを知ってもらいたいので、今日は阪神競馬場について書いてみようと思う。(競馬に詳しい人にとっては当たり前のことかもしれないので、競馬玄人を自称される方は回れ右して帰ってもらいたい)


阪神競馬場の特徴①

まず最初にクイズ。

中央4場といわれる東京・中山・阪神・京都。

この中で、阪神コースにだけなくて、他のコースにあるものがある。それは何でしょう?



答えは暗渠管でした。


というわけで、阪神競馬場には暗渠管が整備されていない。

だから他の競馬場と比べて、阪神競馬場は水捌けが悪く、馬場が荒れやすい。

まずはこのことを覚えておいてほしい。


阪神競馬場の特徴②

続いて2問目。

中央4場といわれる東京・中山・阪神・京都。

この中で、他のコースと比べて、阪神コースだけ少ないものがあります。それは何でしょう?



答えはコース数でした。

東京・京都はA、B、C、Dと開催に合わせて4つのコースを使い分けることができる。中山はA、B、Cの3つのコースを使える。

が、阪神は幅員が狭いためにA、Bの2つしか使えない。なので、芝が荒れやすい。

このことも覚えておいてほしい。


なので、阪神コースでは開催が進むにつれて、傾向が大きく変わることになる。


阪神競馬場の特徴③

最後にめちゃくちゃ当たり前のことを書くのだが、阪神コースには内回りと外回りの2つのコースがある。

最後の直線は外回り476.3mに対し、内回り359.1mと約120m違う。(ちなみに京都の外回り・内回りでの直線距離の差が約75m)

なので、内回りと外回りでも傾向は当然違ってくる。

内回り:1200m, 1400m, 2000m, 3000m
外回り:1600m, 1800m, 2400m, 2600m

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つまり阪神は「開催が進むにつれ傾向が変わる」&「内回りと外回りで傾向が違う」わけであり、そのことを知っていれば「阪神1600mは最初の直線が長いので、内枠・外枠で有利不利はない」「昼のレースでは前が止まってない。なので差し馬は不利」なんてことは言えないのである。


纏めると、

・開催が進むと、内枠は不利になっていく
・内回りで前が止まってないからといって、外回りで差し馬が不利になるとは直結しない

というわけである。


当たり前すぎて、書いていて恥ずかしい。


お前のせいだよ。アンチ君。


というわけで、アンチ君が無知を恥じて、立派な人間になってくれたらそれ程嬉しいことはない。

(アンチ君へ。できればオープンな場所で絡んでいただけると、こちらも対応しがいがありますので、ご留意いただけると幸いです)


これだけでこの記事を締めてもいいのだが、一応どういう傾向になってるのか、データを載せておくので、興味がある方は参考にしてほしい。


枠順

Aコース&内回り

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基本的に内回りコースは内枠有利である。

そりゃそうだよねって話ですね。


Aコース&外回り

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外回りコースになると、外を回した馬も届きやすくなるので、内枠の優位が減少する。

ただ、それでもどちらかといえば内枠有利だろう。


Bコース&内回り

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Bコースでの開催になると、内回りコースでも内枠有利って感じではない。内外フラットくらいの数字だろうか。


Bコース&外回り

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外回りコースになると、更に内枠の苦戦が目立つ。ここまでくると内枠は減点したくなるだろうか。


脚質

Aコース&内回り

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逃げ馬の成績が良いですね~。


Aコース&外回り

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外回り(最後の直線が長い)になると、逃げ馬の成績が下降する。まあそりゃそうだよねって感じだろうか。


Bコース&内回り

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Bコースになると、逃げ馬が粘れなくなっている。外を通る馬の方が伸びるからだろうか。


Bコース&外回り

画像9

Bコース&外回りになると逃げ馬はかなり厳しい。(ここまで落ち込むとは思ってなかった。。。)


おまけ

・当たり前だが、同じBコースでも開催序盤と開催終盤では傾向が異なる。(特に逃げ不利・差し有利は終盤の方が顕著に出る)

・開催が進むにつれて、力がいる馬場になるということだと思うので、大型馬のほうが活躍してるかなと思ったが、数字的にはそうでもなかった(残念)

・それぞれの傾向別に騎手の成績を分析したりしてみたが、さもありなんという感じで、驚くような結果は見られなかった


他にも色々考察記事書いてますので、よろしければ↓よりどうぞ\(^o^)/

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