ルメールさんが選んだ馬と選ばなかった馬の直接対決について調べてみた
ルメールさんクラスになるとお手馬が多数いるのは当然のことで、前走ルメールさんが騎乗した馬が、同一レースに出走することは、度々目にする光景である。
最近ではダービーにおいて、皐月賞3着のファントムシーフではなく、青葉賞を勝利したスキルヴィングを選択したことが大きな話題となった。
皐月賞では、ワンダイレクトとの比較でファントムシーフを選んだことに思いを馳せれば、なんと贅沢なことだろうと遙かな思いがする。
これだけよりどりみどりできるなんて、なんてルメールさんは偉大なんだろう。
ただ、ルメールさんが偉大なことに疑いはないものの、その選択が必ずしも毎回当たっているわけではないことも事実である。
パッと思い出せるところでも、去年の皐月賞ではイクイノックスを選んだもののジオグリフに先着されたし、もっと遡ると2016年の皐月賞で、サトノダイヤモンドを選んでマカヒキに先着された挙句、ダービーまで攫われたこともあった。
そういうわけで、ルメールさんが選んだという事実を、どれくらい我々は信頼して予想すべきなのか、調べてみることにした。(さすが、私はルメール博士である)
では、実際の数字を見ていこう。(過去10年でデータは取得した)
ここからは、皆さんもご自身で考えてほしい。
前走ルメールさんが騎乗した馬が、同レースで直接対決を行った場合、ルメールさんが選んだ馬が先着する割合はどれくらいだろうか?
10回中9回(90%)くらいは先着するだろうと、ルメールさんへ厚い信頼を見せる方もいるかもしれないし、逆にルメールさんの相馬眼は悪くて50%以下だろうなんてルメールさんを舐めてかかる方もいるかもしれない。
いずれにせよ、大きく外した方は、ルメール博士になることを断念していただこう。
私も自らの進退をかけて予想をした。外れていたら、引退も辞さない覚悟である。
では読者諸君、準備は良いか?
答え合わせである
答えは。。。。
65.7%であった。
つまりは3回に1回は選ばなかった馬に先着されている!!!
正直に言うと、この数字には驚いた。
なぜなら、私は80%くらいじゃないかと思っていたからである。。。(つまり先着されるのは5回に1回くらいだと思ってた)
ルメール博士の看板を下ろして然るべきレベルの認識違いである。
話が横道に逸れたが、一応競争成績についても見ておこう。
成績としては当然、選ばれた馬の方が成績が良い。
が、それでも複勝率は50%弱であることは知っておいて良い。
恐らく、多くの競馬ファンは、ルメールさんが選んだという事実を過大評価してるんじゃないかと思う。
それは選んだ馬の人気を見ても明らかだ。
ルメールさんに選ばれた馬は、平均人気2.0と異常なほどに人気する。(1番人気になる確率はなんと53%。頭おかしい)
が、結果を見ると平均着順は4.7であり、過剰人気になりやすいことが分かる。
どれだけ競馬ファンが「ルメールさんが選んだ」と言う事実を重視しているかが分かるだろう。
さすがルメールさんである。
一方でルメールさんに選ばれなかった馬であるが、平均人気は5.6と、ルメールさんに選ばれた馬と比べると、やはり人気しないようだ。が、平均着順は6.7となっており、これもやはり過剰人気であることが分かる。
つまり、ルメールさんに選ばれなかったという事実があるにしても、前走ルメールさんに乗ってもらえた馬であるということで、やはり人気しがちなのである。
さすがルメールさんである。
では、少しだけ詳細な考察も行ってみよう。
よく言われるのはサンデーレーシングやシルクレーシングのような社台系がオーナーだと、本当は別の馬を選びたくても、その関係性から社台系の馬を選ぶことがある、というものである。
これについても皆さん、少し考えてみてほしい。
本当は選びたくない馬を選ぶから競争成績は悪くなるだろうか?
それとも腐っても社台ブランド。どんな状況でも競争成績は良いだろうか?
では答え合わせである。
こちらは社台系の方が成績が良いという結果が出た。
これに関しては、私の予想通りであった。
よかった。やっぱり私はルメール博士であるようだ。
以上で今回の考察を終わりたいと思う。
最後に、川田さんが選んだ馬と選ばなかった馬の直接対決についても調べてみたので、クイズを出させていただく。
川田さんが選んだ馬と選ばなかった馬の直接対決において、川田さんが選んだ馬が先着する確率はルメールさんと比べて、高いでしょうか?低いでしょうか?
答えは申し訳ないんだが、有料エリアに掲載させていただく。
答えを知りたい方、この記事を面白いと思っていただいた方、象さんにお金をあげたくて仕方ないという方は、ご購入いただけると幸いである。
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