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僕が絵本作家になったのは

他にできることが何もなかったからだ。

思わず、はっとなる言葉が会場内に書かれていました。

ゴールデンウィーク中に市立伊丹ミュージアムで開催中の
「がまくんとかえるくん」誕生50周年記念
アーノルド・ローベル展に行ってきました。

2022年4月22日(金)~6月5日(日)
10時~18時(入館は17時30分まで)月曜休館

実はアーノルド・ローベルの絵本といえば「がまくんとかえるくん」しか知りませんでした。
その他にも100冊以上も作られていたとあり、会場内にはたくさんの原画が展示されていました。

そして私が惹きつけられたのは、構想ノート、スケッチ、割付表といったものと実寸で構成されたラフレイアウトでした。

それには担当編集者による書き込みとアーノルド・ローベルによる返事がたくさん残されていました。
なんて貴重なものを展示してくれてるんだろう。
現在、自費出版絵本の編集をしている私にとって参考になるものばかり。

「素晴らしい!」「ここが好き!」と素直な誉め言葉が書いてあったり、「ここをこういう風に変えてみては?」なんて指摘があったり、「がまくんらしいセリフにしてみて。」なんてアドバイスもあります。

ラフレイアウトと実際に仕上がった絵本も並べてあり、編集者のやりとりでどう完成していったかがわかるようになっていました。

ラフの段階ではちょっとよそよそしい表情が出来上がった絵本ではいきいきと語りかけてくるように変わっています。
またセリフも読みやすく、伝わるものになっています。

編集者との信頼関係が読み取れて、このラフレイアウトの展示を何度も何度も往復して眺めました。

恐らく、こんな視点でこの展覧会を見ている人は少ないでしょう。

こちらの展示を見てから、会場にあった絵本を改めて読んでみたのですが、
面白さは変わらず、がまくんとかえるくんは私に語りかけてきました。

こんな絵本が作れたらいいな。

と会場内に貼ってあるアーノルド・ローベル本人の写真を見つめながら心の中でつぶやきました。

展示会といえば、もうひとつの楽しみがミュージアムショップ

今日からうちの子です🐸

6月5日(日)まで開催しています。
ぜひぜひ訪れてみてくださいませ🐥

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