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【読書】人と社会と幸せについて考えながら

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気の向くままの読書記録です。本の選び方はマニアック、かも。内容も、本の紹介はもちろんしたいことだけど、自分が何を思ったか、何を連想したか、も記録しています。それから基本図書館で借…
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#グローバリズム

【読書】「原爆は日本人には使っていいな」

出版情報 タイトル:「原爆は日本人には使っていいな」 著者:岡井 敏 出版社 ‏ : ‎ 早稲田出版 (2010/7/1) 単行本 ‏ : ‎ 271ページ いくつもの切り口  本書はいくつもの問題提起をしてくれている。著者の意図するもの、意図せざるもの取り混ぜて。  著者の問題提起は主には原爆の常識の欺瞞、「ハイドパーク覚書」にまつわる欺瞞である。そして著者の行動の基層として平和を希求して孤軍奮闘する父の姿、それから著者が受けた軍国主義下のイジメとそれに対する父

【読書】 私はなぜ靖国神社で頭を垂れるのか

出版情報 タイトル:私はなぜ靖国神社で頭を垂れるのか 著者:ジェイソン・モーガン 出版社 ‏ : ‎ 方丈社 (2024/7/24) 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 320ページ 日本は青い目のサムライを見出した!脅威の150万再生!!  それまでも十分親日派として知らせてきたジェイソン・モーガン。彼は現在、千葉にある麗澤大学の歴史学の教授である。学生時代に来日し、紆余曲折あり、日本の大学に奉職している。著作もたくさん。この記事の読者であれば手に取った人も多い

【読書】日本人が知らない! 世界史の原理

出版情報 タイトル:日本人が知らない! 世界史の原理 著者:茂木 誠、宇山 卓栄 出版社 ‏ : ‎ ビジネス社 (2024/3/1) 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 368ページ 新聞広告を断られる本 茂木誠と宇山卓栄の対談本。茂木は現役予備校講師で宇山は元予備校講師。二人とも世界史担当だ。通史を語らせるとしたら、これほどふさわしい二人もいないだろう。茂木も宇山も積極的に文筆活動も動画などの配信活動も行なっている。茂木の現在の興味は縄文時代で、公演旅行のたびに

【読書】 古代憲法 先代旧事本紀大成経伝(二) (先代旧事本紀大成経伝 2)

出版情報 タイトル:古代憲法 先代旧事本紀大成経伝(二) (先代旧事本紀大成経伝 2) 著者:安齋玖仁 出版社 ‏ : ‎ ‎ エー・ティー・オフィス (2016/12/10) 単行本 ‏ : ‎ 260ページ またいではいけない 昔の人は「本をまたいではいけない」といった。少なくとも、私のおばあちゃん世代の人たちにとっては、そうだった。それは、多分、どんな本であっても。  子どものころ、住んでいたところには、まだ、たくさん畑が残っていた。私は団地住まいだったけど、

【読書】 聖徳太子: 地球志向的視点から もくじ

出版情報 タイトル:聖徳太子: 地球志向的視点から 著者:中村 元 出版社 ‏ : ‎ ‎ 東京書籍 (1990/9/1) 単行本 ‏ : ‎ 251ページ 本書から学ぶ、この一連の記事は下のような構成となっている。 本記事はその一連の記事をもくじとしてまとめたものである。 【読書】 聖徳太子: 地球志向的視点から その1 飛鳥・奈良時代のコスモポリタン的な空気感 【読書】 聖徳太子: 地球志向的視点から その2 聖徳太子が説いた三つのお経と三経義疏 【読

【読書】 聖徳太子: 地球志向的視点から その4

出版情報 タイトル:聖徳太子: 地球志向的視点から 著者:中村 元 出版社 ‏ : ‎ ‎ 東京書籍 (1990/9/1) 単行本 ‏ : ‎ 251ページ 前回まで 【読書】 聖徳太子: 地球志向的視点から その1では、東洋思想研究の世界的権威である著者中村元の紹介と、私のこれまでの断片的な聖徳太子像、それから飛鳥・奈良時代のコスモポリタン的な空気感を本書を通して紹介した。  聖徳太子は一義的には、当時の政治家=為政者であった。中村は、冠位十二階や十七条憲法、仏法

【読書】「日本人とは何か」がわかる 日本思想史マトリックス

タイトル:「日本人とは何か」がわかる 日本思想史マトリックス 著者:茂木誠 出版社 ‏ : ‎ PHP研究所 (2023/9/16) 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 472ページ 学び甲斐のある思想の宝庫:日本思想史茂木誠という作家 以前、著者の茂木誠について、このようにご紹介した。「茂木誠は予備校教師&著作家で歴史系YouTuber。番組が面白くて、もう2年近く見続けている」。これが去年2023年9月1日。ほぼ半年前だ。相変わらず茂木の番組を視聴し続けている。

【読書】沖縄はいつから日本なのか 学校が教えない日本の中の沖縄史 もくじ

出版情報 タイトル:沖縄はいつから日本なのか 学校が教えない日本の中の沖縄史 著者:仲村 覚 出版社 ‏ : ‎ ハート出版 (2018/4/18) 単行本 ‏ : ‎ 240ページ 本書から学ぶ、この一連の記事は下のような構成となっている。 本記事はその一連の記事をもくじとしてまとめたものである。 予告編 1 日本の中の沖縄の歴史 2 基地問題は分断工作 3 沖縄県民は先住民族? 4 住民を守るのは自治体の義務 沖縄を知ることは日本を知ること 民族とは

【読書】沖縄はいつから日本なのか 学校が教えない日本の中の沖縄史 その2

出版情報 タイトル:沖縄はいつから日本なのか 学校が教えない日本の中の沖縄史 著者:仲村 覚 出版社 ‏ : ‎ ハート出版 (2018/4/18) 単行本 ‏ : ‎ 240ページ 本書から学ぶ、この一連の記事は下のような構成となっている。 予告編 1 日本の中の沖縄の歴史 2 基地問題は分断工作 ← この記事 3 沖縄県民は先住民族? 4 住民を守るのは自治体の義務 沖縄を知ることは日本を知ること 民族とは歴史と使命を共有した運命共同体だと著者はいう

【読書】日本とユダヤの古代史&世界史 その4

出版情報 タイトル:日本とユダヤの古代史&世界史 - 縄文・神話から続く日本建国の真実 著者:茂木 誠、田中 英道 出版社 ‏ : ‎ ワニブックス (2023/6/9) 単行本 ‏ : ‎ 304ページ 本稿の構成 本稿は下記のような一連のシリーズの4. ユダヤ人と日本人のこれからです。  ユダヤ人とは何者か  ユダヤ人と日本人の関わり  2-1 古代日本にユダヤ人が来ていた!そのうち第1波〜第2波まで  2-2 古代日本にユダヤ人が来ていた!そのうち第