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240629◇「キリンに雷が落ちてどうする 少し考える日々:品田遊」を読んだ

◎読む前

帯にデカデカと書かれた「毎日、思考してますか」という言葉。耳が痛いな。仕事も生活もノー思考でできることが増えてしまっている気がする。エッセイって人の考えを覗き見ている感じがして楽しい。わくわくで読み始めた。

◎概要

作家でライターの品田遊(ダ・ヴィンチ・恐山)さんが、1000日以上欠かさず発表してきた日記「ウロマガ」の書籍化が決定。品田遊さんの思考回路の軌跡を辿るぜいたくな一冊! 山素さんの描きおろし漫画も収録。

◎覚書

p18 レジ
人に負い目を感じられるのは私の負い目
わかる!!!!共感の嵐!心のスタンディングオベーション!!

p21 スイッチ
性的機能を達者にしていくことを「開発」とか言うのも…
表現が綺麗だと思った。

p24 ビジネスホテル
そもそもホテルに泊まっているのに生ししゃもを買うなと。アメニティのヘアブラシで焼きそばを食うなと。ツッコミどころが多くて、そりゃわけわからなくて笑っちゃうよな。

p49 ホットスナック
会計待ちじゃないですよ、ただ見ているのですよ
わかる!!!これもまた相手に負い目を負わせない、つまり自分に負い目を負いたくないから。

p60 紙幣
ひらがなシリアルコード無くて本当に良かったな。「うんちちんちんうんち」なんて紙幣、恥ずかしくて出せんて。でもベンツのナンバープレート「もろこひ」は良いな。

p65 台風
事実は小説よりも奇なりというけれど、それを体現している人だなと。想像できる最悪の事態をどんどん現実にしていっている感じがする。辿り着いてもカギしっぽ猫ちゃんがいないの、かわいそすぎ。

p75 人工物
人工物は目的のために作り出されている。その効能が減ることを劣化と呼ぶ。自然は劣化しないと書かれていた。芸術品はどうなるんだろう?表現することを目的としているが、それが破損したら?その姿もまた芸術と言われそう。価値がゼロになっていく様を劣化というならば、芸術品はずっと劣化しなさそう。

p134 何者
誰でもない確立されたものになりたいんだと思う。私もそうだ。職業でしか分類できないなら、代わりがきく存在でしかなくて、ここにいるぞ!という気持ちが揺らぐように感じる。

p144 登場人物
他人の人生を把握するのも私の人生の一部か。あたま爆発しちゃうよう。

p158 ツール・ド・フランス
全然ズルしていい大会みたいなあ。どこからを大会とするのかしら。何ヶ月もかけてライバルの命を狙っていくのもいいんだよね?スタートラインに立てたら勝ち!くらいのズルを見せて欲しい。

p192 欠点
出来ないことを出来ないと言える環境はあまり存在しないと思う。失いたくないものが多いから、自分をよく見せたいなと思ってしまう。出来ないということで自分が求める職やポジションが手に入らないのだとしたら虚勢を張ってしまうのは仕方がないね。

p229 ホラー
人間とはゾンビと幽霊のハイブリッドか。突然襲われるかもしれないし、何考えてるか分からないもんね。この世はお化け屋敷だ。

p236 エモい
私はすぐに「すごい」って言っちゃうかも。なんでも包含してくれるからかな。でも実際すごいと思っているし。私の感じ方は私の感じ方だ。でもそれをもっと細分化できたらかっこいいよなとも思う。

p237 程度
勝手な想像だけど品田氏は人とのズレなんて気にしない人かと思っていた。ベン図の重なる部分ばかりの人なんていないから、みんな何かしらでズレているんだろうと思っている。

p256 他殺
ミステリー要素のあるミルクボーイだ。最初、ずっとコンビ名が思い出せず。トムブラウンが邪魔していたんだな。自殺か他殺かという物語の流れを変えることはこんなに短時間でしちゃダメなのよ。漫才形式でトントンと進んでいくけど、オカンの家系の闇が顕になってきた。暑いのに寒いみたいな、不思議な感覚だ。これ好きだ〜。

p267 アイデア
「創作者にアイデアがない人などいない」はつよつよワードだなあ。私は創作者ではないな。湧いてこない。稲妻のようにひらめく創造のアイデアはあくまでおもしろそうを作り出しているだけ。それがおもしろいになるのは具体的に方向を定めていくつじつま合わせのアイデアだという。


1500字も1日に書けてないな〜。600字くらいが限度。世界に対しての感受性が低いのかもと思った。何も感じず生きているわけはないのに。思考したとしても多分重要に捉えていないからパッと捨てちゃうんだろうな。感じたことを書き留めて自分からでたカケラを残し続けたい。

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