完璧で究極の…

 昔推してたアイドルが適応障害の診断を受けたらしい。アイドルがメンタル系の病気になることなんてよく聞く話だ。その辛さを推し測ることはたかだか一ファンの人間にはもちろんできないわけだが、やはり人前に出るということは相当のストレスがかかる行為なのだろうと改めて感じた。ちょっと前にはまた別の推しがパニック障害だかで活動を休止していた。元々普通にできたことが普通にできなくなることは苦しいことだ、という旨の投稿をSNSでしていたが本当にその通りなのだと思う。しかも他人に評価される立場の人間となれば尚更だろう。
 俺は精神は健全ではないだろうが、何かしらの診断を受けるほどではないと思っている。世の中みんなそんなもんだと言われたらそれもそうだと思う。みんな何かしらのストレスを日々感じながら生きているのだろう。新しい環境や交友関係、ルーチンワークの毎日、理不尽な仕打ち等。俺は何々にストレスを感じています、と書けるほどの事は全然ないが、ふとした時急に涙が出てきたりみたいな事はたまにある。謎の感傷に無理やり浸らされてしまうあの瞬間はあまり好きではない。
 でもなんだかんだそういう涙によって気分が晴れたりすることはある。というのも大体謎涙が流れるのは音楽を聴いていたりとか本を読んでいる時、要は趣味の時間だからだ。趣味を楽しんでいる時に意識が引き込まれたりしてるのだろうか、特に感動的でもない場面で涙が出る時がある。どこかに勝手に感情移入して、こうなりたいという理想が頭をよぎって、その理想との乖離に涙が出る。そういうことにしとこう。
 ストレスというのはそもそも生きていること自体がストレスなのかもしれない。俺はずっと一人でいても多分鬱になるし、かといってずっと誰かと居たら頭がおかしくなるだろう。バイトだけしてたらもちろん辛いし、趣味だけしててもしんどくなるなるだろう。いいバランスを保つことが一番なのかもしれない、となんとなく思った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?