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NOと言えない性格

地域のゴスペルサークルに入っているのですが
今年度、そこの会計係をやることになってしまいました。
先日、年に一度の係見直しがあったためです。
有志でやっているサークルなので
メンバーであるなら何かしらの役割をしないとならず
会計係は私の他に3人いるのですが
出納管理を誰がするのかというところが一番の問題でした。

額の大小に関わらず
人様のお金を預かるというのは誰しも正直嫌だと思います。
負担が偏らないように分けたいところでしたが
分散しすぎるのも余計なトラブルを生むので難しいところでした。

そのため、この元締めの役割について
押し付け合いの雰囲気になってしまいました。
私はこの押し付け合いの雰囲気がとても苦手です。
というのも、できない言い訳というのを
言い合うことになるためです。

言い訳を考えるとき
人はクリエイティブになるという聞いたことがあります。
おそらく、どの人もやればできないことはない
という状態だったとは思います。
この世の誰が暇を持て余していて
仕事を引き受けるのを待っている人がいるものでしょうか。
みながそれぞれの人なりに100%で生活していると思います。
だから、よほどのことでなければ
本当の言い訳にはならないと感じています。

多くの言い訳というのは
「やりたくないけれども、そのことについて私を責めないでね」
ということをただ個性豊かに言い表しているだけと言えます。

最近、別の場面で同じように
言い訳をたくさん言う人に会ったことがありました。
その人の言う言い訳を真に受けるのだとしたら
この人はよほど大変な状況の中で
いつも多くのトラブルと仕事を抱えて
ご飯を食べる時間もトイレに行く時間もないくらいに忙しいと言えますまあ実際そうなのかもしれません。

言い訳をするなんて嫌と思っていた結果
面倒な仕事を引き受けることになってしまったということです。

時間が無限にあるのならばそれでもいいのですが
しかしそうではありません。
普段100%で回していた生活を110%にするか
あるいはこれまでの何かを削らないと新しいことは入らない
ということになります。

最近「命は時間」という言葉を耳にする機会が何度かありました。
時間を使うということは命を使うということ
命を使うに値する時間を使っているのかということです。

このような話を違う人から、違う場面で
数回そういう話を聞きました。
こういう時私は
私を見守ってくれている存在からのメッセージだと
考えるようにしています。

人を変え、時を変えて薦められた本や映画は
あまり興味を感じなくても必ず見るようにしている
という人がいらっしゃるのですが
私もその意見に賛成です。

その時に大切なメッセージを受け取れる可能性があるからです。
つまり今、私に来ているメッセージというのが
「命は時間」なのですが
このことを会計の仕事を引き受けてしまった後にハッと気づいて
「ああ!やっちゃった!メッセージ来てたのに…」と落ち込みました。
頑張ればできなくはないことだけれども
やりたくない仕事のために命の時間を使うことになったからです。

このことについてむかむかモヤモヤして
NOが貫けなかった自分にがっかりして
部屋の中でゴロゴロ転がっていたんですけれども
見かねた夫から
「一番引き受けちゃいけない役引き受けたね」と言いつつ
これまでこのサークルで楽しい経験をいろいろさせてもらって
なおかつ何かしらの役割というのをやらなければいけないのなら
1年間恩返しのつもりでやったらどうかというふうに言われ
まあそうかなと思いかえしました。

これに限らず私は一時が万事
こういうことをやりがちだなと感じます。
スケジュールを見直した時に
付き合いとか
他にやる人がいないから引いた貧乏くじとか
惰性とか…
命を使うに値しない時間というのを結構使っているなと感じ
本当に気をつけないといけないなと思いますし
「このために命の時間を使いたい」と思うものに
時間を投じるようにしていきたいものだなと思います。

今次の本の要約として
ジェームス・スキナーさんの『神の数学』を読んでいます。
こちらの本の中では「4つの元型」
人のアーキタイプについて解説されていました。

4つの原型というのは「戦士」「恋人」「魔法使い」「王様」です。
「戦士」というのはその人の行動力や規律性を表し
「恋人」は対人関係、感性や遊び
「魔法使い」は知性やクリエイティブ
「王様」は魂やビジョンを表しているといいます。
この4つのどれが欠けてもダメということなのですが
私は「王様」が結構欠けているなというふうに感じました。

本書の中から王様のエネルギーについての解説です。

王様のエネルギーが強ければ
あなたは自分が何者なのかをよく理解している。
無限の愛、神聖なものとつながっている。
より崇高な目的を達成するために
より崇高な力に頼ることができる。
あなたの人生は無限である。

ジェームズ・スキナー著『神の数学』

この王様のエネルギーが欠けている場合どうなるのかというと…

あなたにはビジョンも目的もない。
どうなるだろうか?
あなたはどうでもいいことを専門にして生きることになる。
近所にこういう人が一人いるととても便利である。
走り回ってゴミを拾ったり
その他の些細なことをたくさんしてくれる。
だが、深い意味と意義のある人生を生きることはない。
真の素晴らしさに到達することもない

ジェームス・スキナー著『神の数学』

なんてきついというか、痛いなというふうに感じました。

以前タロットカードの勉強させていただいた時に
「タロットカードについて苦手なカードは何ですか?」
という話になったことがありました。
私はソードの7(剣の7番)のカードが苦手だなと感じました。
このカード別名「盗人のカード」ですとか「詐欺師のカード」
というふうに呼ばれています。
ご存知の方はご存知かと思うんですけれども
見れば見るほどにくたらしい顔をしています。


この時教わったのは
タロットカードというのはいずれも
大切なメッセージをもたらしてくれる友人だよ
ということでした。

タロットカードには3大「出てほしくないカード」
と言われているものがありまして
「死神」「悪魔」「塔」のカードです。
これらはパッと見不吉な感じがするんですけれども
これらも自分のために耳の痛いことを
ズバズバ言ってくれる親友みたいなものだと考えてほしいとのことでした。

私が苦手と感じたソードの7番「盗人のカード」というのは
ときにハッタリをかましたり
周囲からずるいと思われるようなことをしても
自分の本当に達成したいことのために
それをする必要がある場面もある
という教えを伝えてくれていると言えます。
これも賢さの一つということです。

(タロットカードについては岡崎直子さんから教わりました)

話を会計の話に戻しますと
前任の会計の方から帰り道に
「気が重いよね…わかるよ」と慰めてもらいました。
そして
「会計を引き受けたということを逆手にとって
自分でコントロールしてみんなに仕事割り振ったらいいよ」とか
「その時々でいろいろ細かい役割があるけれど
『私、会計やってるんで!』と言い張って全部逃げる!
だいたい私はそれで乗り切ったよ」
というふうに言われてなるほどなぁと感じました。

言い訳というのは自分の大本営(命の時間)を守るための
必要な知恵と言えるのかもしれません。

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