後悔のない結婚相手を選ぶ方法(っぽいもの)
先日、会社の飲み会のときに後輩から
「愛ってなんですか?」と聞かれた。
20代後半の彼は、
今、おつきあいしている人と結婚するかどうかに迷っているみたいだった。
飲み会のときに上司にタメ口をたたいても笑って許され、
話を聞くたびにおつきあいしている女性が変わるような
コミュニケーション・モンスターだから、
何も困ることなんてなさそうなのにと思って聞いていたが
おそらく「決め手に欠ける」ということなのだと理解した。
炎天下の田舎道を喉が渇いてカラカラの状態で何時間も歩いて
ようやく自動販売機を見つけたら
「好きな銘柄じゃない」とか、
「このペットボトルはいつ補充されたんだろう」とか
一切気にせず、迷わず購入すると思う。
一方、彼の場合は、
たくさんのお店があるショッピングモールの中で
後悔のない選択をしなくちゃいけないと思いながら
どのお店に入るべきか困っているように見えた。
(ちょっと例えが極端かもしれないけれど)
「愛」というものががわかれば、
間違いのない選択ができると思ったのかもしれない。
何となく、その気持ちはわかるような気がする。
その場には、お子さんがいる既婚女性もいて
「旦那さんのことを愛していますか?」と聞かれ
2人で思わず顔を見合わせて
「うーん…」とうなってしまった。
その場でうまく言語化できず、ちょっともやもやしてしまった。
帰り道、
「『愛してるよ』と即答できない私の人生って何なのかな…」
なんて少々落ち込んでしまった。
(大勢の飲み会が苦手で、ひどく疲れていたせいもあるけれど)
落ち着いて考えてみて、家族愛ってそもそも
「愛してる」という言葉で簡単に言い表せるものじゃないよなと思った。
もう一人の女性も
「波があるからね…。
愛してると思える時もあれば、全く思えないときもあるし。」
と話していたし。
親に対する感情もそう。
もし失うことがあれば、
自分の一部が一緒に消えてしまうような気がすると思う。
でも、普段は「うざいな」と思うことはしょっちゅうだし
過去の出来事で本当に許せないと思うこともある。
愛してると憎んでいるがごちゃまぜに存在しているような感じ。
ごった煮のように(時には闇鍋のように)、
好きな食材も、嫌いな食材も、絶対に食べたくないような食材も、
ありとあらゆるものが投げ込まれていて、
底が見えないものなんじゃないかな。
数年後には、十数年後には、あるいは人生のステージが変われば、
またこの考え方も変わってくるかもしれないけれど。
私もずっと揺れていて、
パートナーシップには全く自信がない。
私が「愛」とはって教えてほしいくらい。
ちなみに、この記事を読む人で、
結婚相手の選択肢が多すぎて困っている
という人がおられるかは不明だけれど、
悔いのない選択をする一つの方法として
「3皿目のカレーライス」説というものがある。
実験は以下のような内容。
・被験者の目の前に1皿ずつ順に10皿のカレーライスが運ばれてくる。
・被験者は10皿の中から「自分が最も好きなカレー」を
選ばなければいけない。
・味見は1スプーンのみで、
「これが一番好き」と思った時点でストップをかける。
ストップをかけると、残りの皿は運ばれてこない。
・過去に戻って味見をすることはできない。
(4番目の味見をしているなら、
1~3番目に戻って味見はできない)
この結果、「自分の選択に満足した」と回答した率が最も高いのが
3皿目に来た時点でストップをかけた人だったとのこと。
もちろん、
3皿目で全く好みじゃない味だった場合は4皿目以降に進むのだけれど、
その場合はこれまでの味と比較して「まあいいかな」
と感じた時点でストップをかけると満足度が増すのだそう。
おそらく、番号が進めば進むほど、
過去のカレーの方がおいしかったような気がするからなのだと思う。
未来に選択肢が多いのは良いことだけれど、
過去に対して
「あれも選べたのに」「これも選べたのに」という後悔の選択肢が多いと
今、目の前にあるものを
十分に楽しむことができなくなってしまうからなのかもしれない。
「もうとっくに10皿越えてる…」という人は、
次に出会う人(or 今付き合ってる人)から
新たな気持ちでカウント開始してはどうかと思う。
参考(…になるのかなぁ)になれば幸いです。
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