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年末の心の大そうじ「108個の煩悩消し」

stand.fmにて、私が年末にやっている儀式
(ノートに書き出すワーク)についてご紹介しました。

それは「108個の煩悩消し」というものです。
和田裕実さんという
営業やコミュニケーションなどをテーマに
執筆や講演活動されている方が紹介されていたものです。

いつかのセミナーか音声配信で話されていたことなのですが
面白いなと思って以来、年末にやっています。
とても気持ちがスッキリするので
大掃除と同じく欠かせないものになりました。

108個の煩悩消しのやり方

まず紙とペンを用意します。
紙は後で捨てるので捨てて良い紙にしてください。

書く内容としましては
・今年できなかったこと
・今年ダメだったなぁと感じたこと
について書いていきます。

例えば
・行きたいなぁと思っていけなかった場所
・やりたいなと思っていて手をつけられなかったこと
・相変わらず○○がダメだったなということ
・○○という失敗をしてしまった
などです。

これらを頑張って108個書き出していきます。

そして書いたことに対して取り消し線を引きます。
この時やれなかったことに対しては
「やったことにする」という気持ちで線を引き
ダメだったことは
「クリアした」という気持ちで線を引きます。

そして最終的にこの紙は捨ててしまいます。
私はシュレッダーにかけています。

今年も、今書き出しをしているのですが
書いたことの一つとして例えば
「運動習慣化したかったけどできなかった」
ということを書きました。

私は今年、むしろ運動不足が加速してしまったのですが
「運動を習慣化できました」「完了しました」という気持ちで
取り消し線を引きます 。
こうして一旦クリアしたということにするんです。

取り消し線を引くときは一つ書いては消しとやっても良いですし
10個書いたら10個まとめて消すというのでも ok です。

そんなことでスッキリするのかなぁとか
やってもいないのに一旦クリアなんて騙しみたいだなと
思われるかもしれません。

私も最初聞いたときは
何の効果があるんだろうというふうに思ったのですが
やってみると本当に何か自分の中に
一区切りつけれた感じになるなと感じます。

年末の許しのエネルギー

この一区切りつけれた感じというのが
どうして生まれるのかなと考えてみたところ
年末というのは気持ちの上で
大きな区切りができるタイミングだからかなと感じました。
12月31日と1月1日とはただ日付をまたぐだけなのですが
とても不思議だなと思います。

江戸時代、買い物や飲食は
「つけ払い」が多かったそうです。
時代劇でお店を出るときに店主に
「つけといて」というシーンがあるかと思います。
お店側は金額と名前を台帳につけておくのですが
この「つけ」というのは
お盆と年末に清算することになっていたそうです。

中でも年末の取り立てが最も激しかったとのことです。
なぜならそのタイミングで集金できなければ
つけというのは半年先まで繰り越しできる
システムになっていたためです。

そのため大晦日の間に徹夜で取り立てに奔走したとのことで
その取り立てたるや鬼のごとくということで
負債者と借金取りとの攻防戦が
年末の江戸の風物詩だったそうです。

そして無事に逃げ切ることができましたら
一旦クリアということで
半年先にそのつけは先送りすることができたそうです。

何はともあれ一区切りおいて
来年また再スタートしましょうという気分になるのが
年末かなと感じています。

私は「よいお年」をという年末特有の挨拶が好きななのですが
この言葉に対して私は
「今年もいろいろあったけど
 こうやって顔を合わせているということは
 なんとか乗り越えたということですね。

 心残りや気になること引っかかりはあるけれども
 それはひとまず良いことにして
 心安らかに年を越しましょうね」
というニュアンスで捉えているためです。

ただ今回この言葉を紹介しようと思い
ネットで調べてみましたら
ちょっと私の解釈と意味は違っていました。

「忙しい年末をお互いに頑張って過ごし
 良い1年をお迎えしましょう」
という意味だそうです。

なので「よいお年をお過ごしください」というのは
言葉としては違っていまして
正しくは「良いお年をお迎えください」だそうです。

とはいえ、私は年末という期間には
大きな許しのエネルギーが流れているのではないかと感じます。

この108個の煩悩消しのワークは
自分のダメだったことをどんどん書き出して いくというものなので
年末ではない時期にやると
変に自分を責めてしまう感じになるかなと思います。

この許しのエネルギーが満ちている中でやるからこそ
意味があることかなと思います。

応用編:できたことリスト

ここからは私のアレンジなのですが
108個出せない時は無理に出さなくてもいいと思っています。
ネガティブ思考が強めな私でも
60個くらいから先がなかなかペンが進まず
「うーん、うーん」と唸りながら書くことになります。

もし余裕で108個書けたとか
108個だと足りないくらいだったという方が
おられたら先輩と呼ばせてください。

このワークのポイントというのは
無理やりにでもひねり出すというところにあると思います。
無理やり
「できなかったこと…できなかったこと…なんだっけ?」と
ひねり出そうとすると逆に
「あれはやったよね」とか「あれはできたな」ということが
自然と思い浮かんできます。

これを私は、ダチョウ俱楽部の上島さんのネタから
「押すなよ、押すなよの法則」と呼んでいます。
上島さんがプール際のような危なっかしい場所に立っていて
「押すなよ、押すなよ」と言うと
みんな一斉に押しに行くと思います。

「あれをやれ」とか「これをやるな」と繰り返し言われると
人は逆のことをやり たくなるという修正があると思います。

この法則を使って
「できなかったこと」を無理やりひねり出そうとする
意外とできたことやれたことが思い浮かぶのではないかなと思います。

なので私は「108個の煩悩消しをやるときは
傍らにもう1枚紙を用意しておいて
できたことが思いついたらそこに書くようにしています。

このできたことリストというのは捨てないので
綺麗な紙に書いています。
1年の振り返りにもなりますし
読むと元気になるリストになるかなと思います。
これは無理やりひねり出すものではないので
思いつくものだけ書いてください。

ワークをやるときの注意点は先ほど述べたように
大きな許しの空気感の中でやることだと思っています。
もし書いてるうちにどんどん気分が悪くなるようだったら
決して無理はしないでください。
ただ面白いワークだと思うので興味のある方は
ぜひやってみてください以上になります。

ここまでお読みいただきありがとうございました。
良いお年をお迎えくださいね。

カバー写真:KanenoriによるPixabayからの画像

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