栗研次の一手 #0

最近、仲間内で次の一手を出し合う遊びをやっている。これがなかなか楽しいのだが、出して答えを発表し終わった問題をそのまま埋もれさせるのはもったいないと思った。

そこで、私の出した問題はnoteの記事に再利用しようと考えた。何問か溜まったら記事を書くのだ。

ツイッターのアンケートで、何問で記事にするか決めることにした。1問がいいという人の意見には応えられないが、結果を見て1記事4問とすることに決めた。

問題数が溜まる前に、0回目として、今回は1回目以降こんな感じの問題を出すという例を示しておくことにした。

問題

では、出題する。

後手番の手を考える問題でも、図面の向きは先後そのままにした。今回はさっそく後手目線の問題なので、盤面を逆にして考えてもらいたい。

(この記事の問題はツイッターで出したものの再利用。次回以降は未発表の問題になる)

問題図

後手番。3手

先手が▲8四歩と歩を伸ばした局面。ここで3手1組の手順を考えてほしい。

次の一手と言っても、3手1組のような一手のみ答えるわけではない問題も出すつもりだ。

この後はヒントのようなものを書いていくので、不要な人は見ないようにしてもらいたい。

問題図ではすでに後手が桂得している。

懸案はほぼ8筋からの先手の攻めだけなので、この周辺でうまく立ち回ればはっきり有利になると言えそうだ。

答えと解説

では、解答を書いていく。

答え:△8八歩▲同飛△8五桂打

解答図01

△8八歩と飛車の頭を叩き、▲同飛なら△8五桂打として後手良し。

銀を逃げると飛車を取られるため、解答図では先手が困っていそうだ。

問題図では△8五歩や△8五桂打で8筋を止める手もあり、それでも後手が良いが、△8八歩のほうがまさると思う。飛車で取れないのであれば叩くほうが厳しいだろう。

△8八歩には▲同飛以外の手もある。

まずは▲2九飛。

これには△8四飛と歩を払えば後手が良い。

解答図02

この時に8筋に飛車の利きが通るぶん、8八から歩を打つ手がまさるわけだ。

また、▲8八同銀△8四飛という展開もある。

解答図03

ここで▲2五歩と打ち、△同歩▲2四歩△同銀▲5一角の金銀両取りを狙うのだ。

解答図04

これが一番粘り強いかもしれない。

しかし、ここでは△4二玉が冷静な応手のようだ。玉自ら動き、5一角のラインを受けている。

以下▲2四歩△同銀となると先手から二の矢がなさそうだ。

解答図05

これも後手が良い。

というわけで、△8八歩からの3手が答えだった。

今回は、今後の問題の難易度や解説などは概ねこんな感じになる、という例を示せたと思う。

次回はそんなに間を置かずに書ける予定だ。

それではこのへんで。

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