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現代語訳『古事記』ではわからない『古事記』の話

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『古事記』って何が書いてあるんだろう?
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#古典がすき

解凍方法の開陳(現代語訳『古事記』では分からないこと 12)

『古事記』冒頭は、ほぼ神々の名前が列挙されるだけなので、書き下し文や現代語訳を読んでも意…

神辺菊之助
3か月前
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現代語訳では分からない天之御中主神/アメノミナカヌシ・誕生編(対話『古事記』2)

稗田阿礼は、元明天皇に命じられ、その孫の首皇子に、天武天皇に授かった『古事記』の冒頭に書…

神辺菊之助
3か月前
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稗田阿礼の隠された役割り(現代語訳『古事記』では分からないこと 10)

■スピリチュアル天皇の苦悩 『日本書紀』の評伝にも書かれているとおり、天武天皇は今の言葉…

神辺菊之助
4か月前
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天皇だけが知る『古事記』冒頭の意味(現代語訳『古事記』では分からないこと 9)

■『古事記』冒頭の意味不明さ 原文(書き下し文)を読むと明らかなのだが、『古事記』は、冒…

神辺菊之助
4か月前
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なぜ、『古事記』は天武天皇の逝去後に放置されたのか(現代語訳『古事記』では分から…

■放置された『古事記』 天武天皇によって681年に開始された『古事記』のプロジェクトは、天…

神辺菊之助
5か月前
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『古事記』は何のために作られたのか(現代語訳『古事記』では分からないこと 7)

■『古事記』製作過程の謎 『古事記』は、諸家に伝わる帝紀(諸天皇の一代記)と本辞(神代…

神辺菊之助
5か月前
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暗号のような『古事記』の冒頭をどう読むか(現代語訳『古事記』では分からないこと 6)

■現代語訳では『古事記』の冒頭は分からない 『古事記』は漢字のみで書かれており、しかも普通の漢文ではないため、専門に研究している人でない限り『古事記』を原文で読むのは非常に難しい。そこで、現代語訳に頼ることになるのだが、そうすると厄介な問題が生じる。 現代語訳のどこからどこまでが原文『古事記』に忠実で、どこからどこまでが訳者の解釈なのか、読み手が判断できないのだ。 いや、そんなのは翻訳書の常で、そんなことを言ったら外国のものはすべて原書で読まなければならなくなってしま

『古事記』の描く世界のはじまり(現代語訳『古事記』では分からないこと 5)

[前の記事はこちら] ■天地初発 「あめつち(天地)はじめて発しし時」とは、いったいど…

神辺菊之助
6か月前
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本当は違う『古事記』と『日本書紀』の世界(現代語訳『古事記』では分からないこと 4…

■『日本書紀』の「天地開闢」は外来思想である 『古事記』の世界創生譚(世界のはじまりが…

神辺菊之助
6か月前
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『古事記』を神学的に読むと見えてくる次元(現代語訳『古事記』では分からないこと 3…

(一部加筆修正しました。2024/3/1) ■神学の力 神道には、教義も経典もない。あるのは儀礼…

神辺菊之助
6か月前
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あえて聖なる書として『古事記』を読む(現代語訳『古事記』では分からないこと 2)

[前の記事はこちら] ■『古事記』の封印を解く 『古事記』を聖なる書物として読むこと。…

神辺菊之助
6か月前
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古事記をもう一度あたまから読んでみる(現代語訳『古事記』では分からないこと 1)

■はじまりの古事記 「天地初発之時、」から『古事記』は始まる。 「あめつち(天地)はじ…

神辺菊之助
7か月前
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