『刃物と水道管』は屈指の名作だと思う

『刃物と水道管』という意味不明な邦題からは想像できない程面白かった! 冒頭のチャランポランなタラパティからはまさかこんな社会派展開が待ち受けてるとは夢にも思わなかった。水道管の使われ方も斬新で感動。これは日本語字幕付けて欲しい。タラパティの魅力全開だもん♪

ただし英語字幕、残念ながらかなりのやっつけ仕事。これから見る方は注意してほしいんだけど、多分 “It's“ が “E's“ になってる。 これに引っかかってかなり時間を無駄にした。もうEが出てきたらIt'sと読み替えよう!

あと字幕のない部分も散見される。たぶんタミル語以外で喋ってるシーン。
コルカタではヒンディーかベンガルがメインらしいので、その部分が訳せなかったのかもしれない。ちなみに英語で喋ってる部分にも英語字幕はつきません。

この映画、とても面白いので大勢の方に見て頂きたいいんですけど、とにかく英語字幕がチグハグで短いセリフに幅一杯2行つけたかと思うと長セリフは普通に1行のままずっと変わらなかったりするので困る。シーンが変わってもそのままなので、同じ字幕を何度も読んだりして。その時間があるならさっき読み損なった長い字幕を出しておいてくれ!

まあ字幕はアレでも内容はタラパティの表情の変化見てたら大体ついていけるので大丈夫。 あ、あと Big fish は「大物」「有力者」の意味ね。

さて、ヒロインのサマンタちゃん、初っ端から『マッキー』ネタをかましてくれて最高。言い寄ろうとする男に「私には恋人がいるの。その人二年前に殺されたの。あ、その彼、あそこにいるわ」と言うんですが、指さす先には誰もいない。
男がゴクリと唾を飲み込んで、「さっき『二年前に殺された』って言ったよね?(幽霊が見えるのか? それとも頭がおかしいのか?)」と聞くと、「ほら、鏡の所にいるでしょ」と、蠅を指さして「彼、転生したの」とケロリとした顔でいうんですね。さすがサマンタちゃん♪ それで男に(こりゃやべー女だ)とどん引きさせる作戦。いや傑作。

『マッキー』が2012年で『刃物~』が2014年なので、完全に出演作をネタにしてるんです。これ、ラージャマウリ監督のOKとったのかしらね?


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