タラパティの魅力について語りたい

タラパティは侵食する、見ている者の心を。さほどの関心を持たずにいても、映画を見ている内にどんどんその魅力が波のように打ち寄せて、心がタラパティの形に削られてゆく。その千変万化な表情も、長い手脚を苦もなく操るキレの良いダンスも、少し鼻にかかった歌声も、全てが見る者の心にこっそりと忍び込み、爪痕を残していくのだ。

『マスター』 がタラパティ初見の私。たぶん予告も見てると思うんだけど、それより印象に残ってるのがポスターとチラシで、しげしげと眺めてから「この人がそんなにインドで人気なの? 確かに細身で脚長くてプロポーション抜群だけど、顔はそれ程でも…」とか思ってました。過去に戻れたら自分を殴ります。

でもこれ、タラパティの魅力の虜になった人が皆判で押したように言うことでもある。不思議ですよね。だからこそ、たくさんの人にタラパティ作品をスクリーンで見て欲しい。雪崩を打ってファンになるに決まってるんだもの。

同じ日に『ビギル』と『マスター』見て、一週間前には『マジック』を見てるために頭の中がタラパティでいっぱいになってしまいました。どうやって整理をつけていこう? まずはタラパティの魅力から語る?

#ビギル でも #マスター でもタラパティ演じる主人公がそれまでとは打って変わって真剣な表情になる瞬間ってのがあって、その時の目の迫力がただならないのね。強い目の光でスクリーンの向こうからこちらを射抜いてくる。あんな目で凝視されたらこちらのハートを明け渡すした逃げ道はないじゃないか!

タラパティは深くて重い感情を内に込め、それを垣間見せる時に演技の真価を発揮すると思ってましたが、『ビギル』を見たら間違いだと気付きました。彼は感情を爆発させる時にも、それを表に出さずに芝居をする時にも、常に演技の真価を発揮してますわ。そして何かを決意した時の表情が本当に美しい。

ちなみに私、タラパティの声も好きでね♪ いえ、好きな俳優さんは皆そのお声も好きなんですが、タラパティは歌も歌うでしょ? タラパティは発音によってちょっとだけ鼻にかかるクセがあるんだけど、歌だとそれが強調されて何とも言えない魅力になるのよね。たぶん「n」音だと思うけれど、特に「ん~~」とのばす時の後半にちょっと鼻にかかる感じになって、それがめちゃくちゃセクシーなのだわ♪ しかも歌自体も上手いときた。困るじゃないか! 無伴奏で口ずさむだけでも、音程が正確なんだからな! 

ダンスに至ってはあの長い手脚を何故あんなにも高速で動かしておいて体幹がびくともしないのか舌を巻くしかない。常に中心で群舞を率いるのも当然だと思う。だって、なみ居る人々の中で彼が一番ダンスが上手いんだもの!

そして一番いいのは、彼が本当に楽しそうに踊ること。
ダンスが彼を愛してくるのね!


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