マガジンのカバー画像

学生が迫る、メディアの担い手の素顔

25
メディア業界を志望する、株式会社クロフィー所属の学生インターンによるインタビュー集。記者、編集者、ライターらへ、働き方やメディアに対する思いについて聞いていきます。
運営しているクリエイター

記事一覧

大手出版社からケータイジャーナリストへ転身ーー携帯電話の今と昔

今や日常生活に欠かせないものとなったスマホ。その普及以前から執筆活動を続けてきたケータイジャーナリストの石野純也さんは、慶応義塾大学卒業後、出版大手宝島社に入社したのち独立、現在はフリーで活動している。利用してきた通信キャリアも多く、家中がガジェットで溢れる石野さんから、携帯電話の今と昔を聞いた。(聞き手:林田桃佳  連載企画:学生が迫る、メディアの担い手の素顔) ◉社長のアサインで通信機器の道へ ーー現在の石野さんのお仕事について教えてください。 いくつか連載を持って

映画の魅力とは?〜映画一筋20年弱の専門ライターが世界に見てほしい作品〜

アメリカへ留学後、日本で映画ライターとして活動されている杉本穂高さん。映画を通して学んだという、「カメラが嘘をつく」とはどういうことなのか。なぜ、目線を変えることが必要なのか。杉本さんが映画を通して伝えたいことは何かを教えてもらった。(聞き手:西川花実  連載企画:学生が迫る、メディアの担い手の素顔) ◉映画ライターの仕事とは ーー映画ライターになろうと思われたきっかけは何でしょうか? 実は最初は、映画を作る方になりたくて、高校卒業後に映画の専門学校へ行きました。そこで

沖縄の報道機関に求められるものとは?「人」に焦点を当てた取材を通して

米軍普天間飛行場のある沖縄県宜野湾市で生まれ育った玉城江梨子さんは、2004年から琉球新報社で沖縄の魅力を発信し続けている。沖縄戦から80年近く、沖縄返還から50年経つ現在でも危険と隣り合わせにある沖縄の報道機関はどうあるべきなのか、玉城さんのキャリアや「人」に焦点を当てた取材経験を通して、その想いに触れてみた。(聞き手:一木万由子  連載企画:学生が迫る、メディアの担い手の素顔) (玉城江梨子さん) 『沖縄戦報道を変えたい』と大口を叩いて入社ーー琉球新報社でのお仕事の概

【データ分析取材の裏側】毎日新聞、週刊ダイヤモンド、
ハーバード・ビジネス・レビューで磨いた武器とは?

毎日新聞記者や週刊ダイヤモンド編集部を経て、現在はハーバード・ビジネス・レビュー編集部の副編集長と、様々なメディアの仕事を経験されてきた小島健志さん。人とは違う戦い方を追求した結果、強みになったのはデータ分析だった。独自のメディア論から学ぶべきものは多い。(聞き手:児玉理紗 連載企画:学生が迫る、メディアの担い手の素顔) (小島健志さん) メディアの世界へ飛び込むーー高校生の頃からマスコミ業界に憧れていたそうですが、大学時代のアルバイトにテレビ局を選んだのはなぜですか。

ご神体を中心とした媒体ビジネスーーITmedia、Engadget、スマニューを経て感じたネットメディアの在り方とは?

『ITmedia Biz.ID(その後「誠 Biz.ID」、現「ITmedia ビジネスオンライン」の前身)』や『Engadget日本版』の編集長、スマートニュースでのメディア開発事業、更にはGMOインターネットをはじめとする各社のオウンドメディア立ち上げに関わってきた鷹木創さん。様々な側面からメディアに携わってきた鷹木さんだからこそ分かる、今後生き残るメディアやメディアのあるべき姿についてお話頂いた。(聞き手:根本雛子  連載企画:学生が迫る、メディアの担い手の素顔) イ

テレビ業界ジャーナリストが大事にする『意識の持ち方』とは?ーー仏カンヌやNetflixの影響力

動画配信サービスの流行により、日本でも海外ドラマを目にする機会が増えた。このような作品の卵が、世に知られる前に集まる映像見本市を、10年以上取材し続けているのが長谷川朋子さんだ。海外コンテンツの需要と魅力をいち早く感知し、コロナ禍でも発信の形を模索してきた。今回は長谷川さんの活躍の裏にある考え方や思いを、学生目線で聞いた。(聞き手:志水瑠奈  連載企画:学生が迫る、メディアの担い手の素顔) (長谷川朋子さん) 昨今の映像見本市とはーーテレビ業界ジャーナリストとして、長谷川

福岡発、地方紙読者に寄り添う相談所ーーローカルメディアの役割とは?

読者とSNSでつながって困りごとを取り上げ記事にする「あなたの特命取材班」や、地域の外国人との共生の一助を目指す「やさしい日本語」でのニュース発信などに取り組む西日本新聞。担当の1人でもある福間慎一さんに、ローカルメディアの魅力や、新聞離れが進む中でのメディアの未来について聞いた。(聞き手:村上和 連載企画:学生が迫る、メディアの担い手の素顔) 東京での大学生活で地方紙の魅力に気づくーー現在のお仕事内容を教えてください。 西日本新聞のクロスメディア報道部に所属し、紙とデジ

「記憶に残るフリーペーパーへ」学生の街・京都で生まれた学生記者と読者のつながり

「日本一の大学生の街」と言われる京都で大学生とともにフリーペーパー「ガクシンFind」を発行し続けている則政喜宏さん。原動力は、創刊から約40年という長い歴史の中で生まれた読み手と作り手の繋がりを守りたいという思いだ。紙媒体の衰退が危ぶまれる今日だが、時代が変わっても学生や人と人との繋がりの温かさは変わらない。京都の大学生と共に歩んできた40年間とフリーペーパーに託す思いについて、則政さんに語ってもらった。 (聞き手:児玉理紗 連載企画:学生が迫る、メディアの担い手の素顔)

地下鉄サリン事件現場に遭遇ーー36歳でメーカーからテレビ局記者へ転身「今までのキャリアをかなぐり捨て無我夢中に」

1992年に日産自動車からフジテレビへ転職、36才で初めてマスコミ業界に飛び込んだ。入局後は経済・政治担当キャップ、ニューヨーク特派員、報道番組「ニュースJAPAN」のメインキャスター、経済部長、解説委員、BSフジ「プライムニュース」解説キャスターを経て、2013年に独立、現在は自身が立ち上げたウェブメディア「Japan In-depth」の編集長を務める安倍宏行さん。異例の経歴とその仕事観、見据える日本のメディアの将来像について伺った。(聞き手:村上和 連載企画:学生が迫る

編集一筋10年以上、記事を書く時に意識する3つのポイントとは?

好きなことを伝えたい思いから編集者を目指し、クリエイティブ × ビジネスをテーマにしたWebメディア「FINDERS(ファインダーズ)」で記事を書き続ける神保勇揮さん。様々な媒体に関わってきた、これまでの編集者人生を余すことなく語ってもらった。(聞き手:石黒千尋  連載企画:学生が迫る、メディアの担い手の素顔) (インタビューをするFINDERSの神保勇揮さん:写真中央) 好きなことから始まったーー高校生時代は、どのようなことに興味があったのでしょうか。 部活で演劇もや

フォトグラファーが大切にする価値観とは?ーーロマンチストとリアリスト

新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言下、秩序ある東京の夜の街を捉えた写真集『Night Order』を刊行し、日頃は広告や雑誌などでポートレイト写真を撮影するフォトグラファーの小田駿一さん。激動の時代にクリエイションが持つ意味、これからのクリエイションを担う若者は何を見て捉え生きていくべきなのかを聞いた。
(聞き手:藤原拓馬 / 連載企画:学生が迫る、メディアの担い手の素顔) 写真集『Night Order』 学生からフォトグラファーになるまで――写真に興味を持っ

「大好きを言葉にする」ーー販売員・広報・ライターを通じて大切にしてきたPR活動の軸

秋葉原のPCショップ販売員、エイサーの広報担当を経て、現在はPRプランナー兼フリーライターとして多方面で活動している砂流恵介(スナガレ ケイスケ)さん。常識にとらわれない自由な発想力を活かしたPR活動や、持ち前のフットワークの軽さから得た体験など、ついつい聞き入ってしまうエピソードが尽きない。今回、インタビューを通して、常に「面白さ」を追求する姿勢や大好きなものへの情熱が伝わってきた。(聞き手:児玉理紗  連載企画:学生が迫る、メディアの担い手の素顔) 常識を疑って生まれた

音楽メディアの役割とは?米国で最も権威のある音楽チャート『Billboard』日本版編集長に聞いた

多くの人の身近にはいつも音楽がある。コロナの影響で、さらに実感した人も少なくないだろう。そんな音楽を扱う主要メディアの一つに、Billboard(ビルボード)があげられる。米国で最も権威のある音楽チャートといわれ、日本でも確立された地位を持つBillboardの日本版『Billboard JAPAN』編集長である高嶋直子さんに、学生目線から質問してみた。(聞き手:川原紀春  連載企画:学生が迫る、メディアの担い手の素顔) (高嶋直子さん) 生の音楽を求めてーーこの仕事につ

「働き方」特化の取材から見えるものとは?〜長野移住後の暮らし満足度が高い理由〜

一般企業を経てフリーライターになったやつづかえりさんは、現代社会における働き方に特化した記事を書く。大学時代から自身の中で通底する関心であった「働き方」がどうして現在の職業へ繋がったのか、フリーライターという立場での取材の形とは。やつづかさんの視点から見る、現代社会での働き方の可能性について迫った。(聞き手:池田真菜  連載企画:学生が迫る、メディアの担い手の素顔) 2019年、「関わる人達の幸せ」を重視して ユニークな働き方や経営をする12社を紹介する書籍 『本気で社員を