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ミス・ミスター備忘録 〜新藤利佐さん【後編】〜

誰でもわかる【前編】のあらすじ

元々ミスコンとは縁遠い大学生活を送っていた新藤さんでしたが、2020年ミス慶應理工ファイナリストだったご友人の活躍に刺激を受けて、2021年のミス慶應理工ファイナリストに。
活動期間中も、飾らずありのままの姿を写したほか、リプライ・日々のツイートなどのファンサービスも継続し、努力し続けました。

後編では、そんな新藤さんがファイナリスト期間を終えてどういう気持ちだったのか、そしてそこから先目指していく姿とは一体何かについてお伺いしました。

【前編】はこちらから⏬

◆ファイナリスト期間を終え、結果を受けて

− 最終的な結果として準グランプリとなりましたが、準グランプリの時に名前を呼ばれて、正直どうでしたか?

新藤さん(以下🐰🌷):
ほっとした気持ちもあるけど、悔しい気持ちも純粋にありました。
投票数の感覚値を使って計算して分析してみたことがあるんですけど、どんな結果にもなりうると思っていました。だから、「どうしようわからない、、」みたいにパニックになってしまう感じではなかったですし、結果を聞いた時も、そういった気持ちはありましたが冷静に受け止められました。

◆ファイナリストの活動を通じて学んだこと

− 準グランプリという結果で、ファイナリストとしての活動を終えましたけど、ファイナリスト全体通して何か学んだことはございますか?

🐰🌷:
本当に月並みですが、周りには助けられたと思います。
元々友人には恵まれてると思っていましたが、コンテストに出てから特にそれを感じていて、「こんなに応援してくれるの?」と日々感じていました。
周りに恵まれているというのと、周りの素敵な人に囲まれて、今まで生活出来ていたことに気付くきっかけになったというのは、本当にコンテスト出て一番良かったことかなと思います。
最後まで感謝の気持ちはありましたし、今後もその気持ちは持ち続けて、友達のことは大事にしようと思いました。友達だけでなく、先輩も後輩もバイトの人も、お世話になっている方はみんな大事にしたいです。

− そりゃまあ応援したくなりますよ、普通は。周りでミスコンのグランプリ目指して頑張っている人がいたらね。

🐰🌷:
あと、応援してくれるからこそ自分も全力で活動しなきゃという気持ちは常にありました。常に全力で活動するっていうのは、コンテスト期間中、ファイナリストとして活動する上での目標でした。

− ありのままを全力で出し続けるってことですよね。

【前編】でも紹介しました、ファンの方々からのコメントへの返信や毎日の投稿なども、新藤さんの『一度決めたことは継続する』という努力家気質な性格ももちろんですが、応援してくれるファンの方々、支えてくれていた家族の方やご友人の方々もまたそこにエンジンをかけてくれていたのかもしれません。

ここから先、新藤さんの今後の将来像などについてお話ししていただきます。

◆今後の指針

− 残りの大学生活でのビジョンとかありますか?

🐰🌷:
芸能活動をしようっていう気持ちは今のところ一切なくて。化粧品の商品化に携わる仕事がしたいので、それを主軸として考えて、今後も勉強を頑張ります。また、コンテストに出たことで多少自分に発信力がついたとは思うので、それを生かして「自分が使っていてこういうのがあるよ」とか、「意外と知られてない、成分でこれが大事だよ」などのような化粧品に関する情報を発信していきたいです。
あとは、雑誌のお仕事にも興味があります。

− やっぱり雑誌は憧れますよね(笑)

🐰🌷:
そこは憧れの気持ちはありますね。
でも、リツイート企画の特典で、CanCamに載れるので、そういう面ではちょっと雑誌と関わることができるのかな。

ちなみに今回新藤さんを取材したのは2021年11月22日ですが、その後11月26日にCanCam 40th Birthday Nightに出演しランウェイを歩いたほか、12月23日に発売されたCanCam2月号にも載っているとのことです!

ぜひ皆様アーカイブの視聴と雑誌のご購入を!!

・アーカイブ:https://youtu.be/8yoOdsz1h_o
・CanCam2月号について:https://twitter.com/cancamtv/status/1473498958828027906?s=20

− これまでは、『ミス慶應理工のファイナリストとしての新藤さん』っていう感じだったのが、ここから先は、『化粧品に興味がある新藤さん』になるわけですよね。だからこそ、SNSの方向性も少しずつより自分の色が出てくるようなものにしていきつつって感じではありますよね。

🐰🌷:
そうですね。
今言ってくださってたのがいい言葉かも。『ミス慶應理工ファイナリストの新藤利佐』というよりも『新藤利佐個人』を応援していただけたら嬉しいです。

− 今まで応援してくださったファンの方がそのまま応援したくなるように、グリップさせるのが大事ですよね。

🐰🌷:
Miss Of Missに出るからというのもありますが、ミス慶應理工のファイナリストとして活動をしていたときに応援してくださった方は、ありがたいことに今も応援してくれています。コンテストが今の自分を形作る一番の土台だから、そこの土台を応援してくれた方は今後も大切にしていきたいと思っています。

− そうしていきつつ、今後のSNSは模索していく感じですよね。

🐰🌷:
そうですね。

− 慶應理工からモデルになるみたいなルートもあるかなと思うんですけど、そこではなく化粧品の開発にこだわる理由とかってありますか?

🐰🌷:
小学校の時の卒業文集で将来の夢について書いたときは、髪の毛をいじるのが好きだったので『美容師』と書きました。
その時は勉強なんかせず毎日遊んでいましたが、中学生になってちゃんと勉強し始めて、勉強している内容や知識を活かせる仕事に就いてみたいなと思うようになりました。
当時子供に携わる仕事がしたいとはなんとなく思っていたのですが、その時に私の兄がもらってきた、大学のパンフレットの就職先に書いてあった「化粧品メーカー」という文字列を見た瞬間に、「これだ!」ってなりました。元々化粧品は好きだったので、これがいい!って思って。

🐰🌷:
小さい時から、肌がすごく弱くて、それで結構肌に苦しむことが多かったです。
化粧品と聞くとメイクアップのリップとかアイシャドウとか思い浮かぶ人が多いかもしれませんが、肌に悩んでいたこともあって私はスキンケア系に携わりたいです。

− 乳液とか?

🐰🌷:
赤ちゃんからおじいさんおばあさんまで、幅広い世代で使える、そういうものを作りたいと思いました。
ただ「これだ!」と直感的に思ったので、『理由』を説明するのは難しいですが、自分が肌弱くて苦しんだという経験が根本にあるのかもしれないですね。

− その経験があったとはいえ、元々はこうした化粧品会社が就職先の選択肢の中には入っていなくて、自分がそこで働くというイメージを持っていなかったけども、学科ごとの就職先の一覧みたいなものを見て、こうした化粧品会社が就職先の候補としてあり得るんだと実感したということですかね?

🐰🌷:
そうですね。頭の中に化粧品というワードは0だったのですが、そのパンフレットを見たことで降りてきたんですよね。「化粧品会社があるんだ!」みたいな。
それがきっかけで慶應の理工学部に入って、化粧品メーカーといえば化学専攻が多いので応用化学科に入って、その道を目指して勉強しています。

− それこそ化粧品メーカーに行きたい人が進むような王道のルートを辿っているわけですね。

🐰🌷:
そうですね。でも、実際研究に携わるのか、もしくはマーケティングに携わるのかはまだ決まっていません。

− やんわりと、乳液などに携われたらいいなみたいな?

🐰🌷:
そうです。メインではスキンケア系をやりたいですが、リップとかに興味がないわけではないです。

− ということは、ミスコン出る段階から、モデルなどの選択肢は考えていなかったんですね?

🐰🌷:
一切なかったですね。ないけど、写真撮るのとかは好きで、職業としては全く考えていなかったけど、好きなことの1つではあったからチャンスがあればやってみたい、って感じですね。

− 大学生のうちにしかできないことですからね。

残りの大学生活では、『化粧品に携わる』という昔から長年抱えている夢に向けた時間、そしてミスコンに出たからこそ得られたものを生かしてさらに『大学生でしかできないこと』を楽しんでいく時間にしていくとのことです。

私個人の話にはなりますが、卒業まであと3ヶ月なんですよね。
『大学生でしかできないこと』はやれるだけやるに越したことない、と最近ひしひしと感じております。化粧品に携わる夢も叶うといいですね。

− 今後の憧れというか、こういう人になりたいみたいなのはございますか?

🐰🌷:
いろんな自分を見てもらいたいです。

− だからこそ、見てもらえる価値があるような人になりたいってことですかね?

🐰🌷:
そうですね。見てもらえるように頑張りたいです。

− 魅力があって、見てもらえるようなインセンティブを持たせられるように、日々自分磨きをしていきたい、といったところですかね?

🐰🌷:
そうですね。今回ミスコンに出た際に、「好きな女性芸能人は?」と聞かれることが何回かあったんですけど、毎回TWICEさんって答えました。
TWICEさんって、可愛いだけじゃなくてかっこいいし、色んな一面が見れるので大好きです。
それと同じで、『新藤利佐だけどいろんな一面がある』みたいになりたいです。

◆ミスミスターのイメージの変化

− 元々ミス慶應理工に出ること自体は入学した当初は考えていなくて、そのあと去年のミス慶應理工にお友達の方が参加されていて、今年は実際にご自身で参加されていましたが、ミス慶應理工もしくはミスコンに対してのイメージの変化みたいなものはございましたか?

🐰🌷:
周りの友人含めミスコンに出ていない時は『かわいい子たちが出るコンテスト』で、言い方悪いですけど『容姿を競うもの』みたいな感じに捉えていました。

− 世間一般の評価ってそうなってしまいますよね。

🐰🌷:
ただ、去年友達が出ているのを見て、容姿だけじゃないんだなと気づきました。

− 例えば配信とかツイッターとかも工夫しないといけないとかですかね。

🐰🌷:
去年は投票だけで配信はなかったんですけど、容姿だけじゃなくて、SNSへの向き合い方とか、活動の中でいかに自分を魅力的に見せ、それを伝えられるのか。それをできる人に結果がついてくると思いました。だからSNSなどを通じていかに自分を魅力的に見せるのかが一番大事ですね。

− 実際自分で参加してみての感想というか、イメージとかはありましたか?

🐰🌷:
改めて容姿だけじゃなくて、自分をいかに魅力的に見せるかっていうのも大事だとは感じました。ただ、魅力的に見せるまでの過程や準備、魅力的に見せるにはどういう戦略で進めればいいのかなどの、世間に発信していない、自分にしかわからない努力の部分が9割くらい占めていて、みんな血の滲むような努力をしていることを実感しました。
コンテスト出てからじゃないと気づけないことも多いけど、コンテストの知識を持っている知人がいたり、いなくても自分で過去のコンテストを見て分析して考えるのは大事だと思いました。

− 下調べが大事ってことですかね。ミスコンもそうですけど他のこと全てにもいえますよね。

🐰🌷:
そうですね。それも学べたことの1つかもしれないですね。

◆来年以降のミスミスターに向けて

− 来年以降はOGの立場になるかと思いますが、実際に今年ファイナリストとして活動した人だからこそわかるミスコンの楽しみ方みたいなものは何かありますか?

🐰🌷:
自分をどう魅力的に見せるか、どう表現するかというのを楽しめたら後悔もないと思います。終わった後にやりきった感がある気持ちって何事にも大切だと思います。
結果はどうであれ、自分はやり切った、これに参加してよかったと思えることが何事にも大事じゃないですか?

− そうですね。後悔を残すことが一番もったいないですし、ミスコンに関しては年に1回と、そんな頻繁にやってるわけでもないですし、来年また参加しよう!とかもないですからね。
逆に新藤さんは来年からは応援する側、見る側になるわけですけど、やっぱりそういったところが楽しみになってくるポイントですかね?

🐰🌷:
あ〜そこ見ちゃいますね(笑)
みんなどういう感じで、どういう方向性でいくのかなというのは気になります。
あと、見る側になって、この子頑張ってるなーって思ったら、投票しちゃいますね。

− ファイナリストを見る目もだいぶ変わりますよね。

🐰🌷:
変わりますね。180度変わると思います。

− 今後はこれまでよりも一層ミスコンに興味を持ってくれる人が増えるかと思いますが、そういった方向性やスタンスを見てあげると観客としても楽しめるよっていう感じになりますかね。

🐰🌷:
そういうところに着目するのもありますが、やっぱり応援する側も、本気で応援すればするほど、その子の『本当』が知りたくなると思います。
ファイナリストの方は自己表現することで、自然と自分の性格や気持ちをファンの方に伝えることができますし、ファンの方からの気持ちや期待にも知らず知らずのうちに応えることで、より良い関係性が築けるのかなと思います。

− ファン目線だと「自分の考えとか思いが伝わって、汲み取ってくれた!」みたいな気持ちになりますよね。
新藤さんもまたインスタとかツイッターとかで、さまざまなジャンルの服を着てその写真を上げたり、ミクチャでも衣装を着て、みたいな工夫していたところも、ファンの気持ちに対してのアンサーになるわけですからね。

🐰🌷:
確かにそうですね。それに知らないうちに応えていて、「こういう服着てみてよ」みたいなニーズが表に出る前に、先にやっていたから、ファンの方々目線では期待に応えてくれているみたいな気持ちになっていたのかもしれませんね。
ニーズを言われる前に、ニーズに応えていたのかな?
知らないうちに先手を打っていたのかもしれないですね。

◆あなたにとってミスミスターとは

− あなたにとってミスミスターとはなんですか?

🐰🌷:
難しい質問ですよね。「あなたにとってミスミスターとは」って色んな回答の仕方があると思いますが、まずコンテストって観点でいくのであれば、『自分を発信する場』だと思います。また、どう発信していくかで今後の自分の将来につなげられることもできますし、逆にミスミスター限りで終わってしまうこともあります。だからこそ、『今後の将来を決めていく場でもある』のかな、と思います。

− それはもちろん、モデルとかアナウンサーみたいな、ミスミスターがきっかけでなれるような職種だけでなく、全ての将来に言えることですよね。

🐰🌷:
やっぱり、自分をどう見せるかが重要っていうのを学べたみたいな話を今しましたが、テキトーに活動していたら学べないし、自分の頑張り次第で色々なことを学べて、色々な知識を得られる場だと思います。

− それこそ、今年新藤さんが出るに至ったきっかけの1つに、知り合いの方が昨年出られていたみたいな話を挙げていましたが、来年「新藤さんがきっかけでミスコンに出ることになりました!」なんて人も出てくる可能性があるわけじゃないですか。

🐰🌷:
それすごく嬉しいです!

− 今のミスミスターって、友達がファイナリストで、その人に触発されてみたいなケースも少なくないじゃないですか。それじゃないですけど、「私でも頑張れそうだな」「私でも出れるんだ」みたいに思えるきっかけを作るのも1つ理想としてありますかね。

🐰🌷:
元々私もミスミスターには無縁だと感じていました。実際ミスミスターに関して、自分とは無関係だと思っている方が大多数かと思いますが、もっと奥が深いですし、容姿のコンテストというよりも、自分の魅力を伝えるコンテストという認識をしてほしいです。
一人一人の発信している内容や一人一人の魅力に興味を持って欲しいです。

ミスコンをあまり意識していなかった時の新藤さんのように、一般的には「かわいい子/かっこいい子が出て、容姿を競うコンテスト」という見られ方をするかもしれませんが、それ以上に戦略性や日々の継続的な努力など、容姿以外の要素が鍵となる、頭と体力を使うコンテストであること、そして「将来の自分を決める場」であり、「自分の魅力を伝えるコンテスト」であることを、昨年度のご友人のご活躍、そして今年は自分でエントリーしてみて体感したわけですね。

近年ではルッキズムに対して疑問視する風潮などから、ミスコンなどに対しての風当たりもこれまで以上に強くなっている傾向があります。一方で、実は容姿だけでなく日々継続して自分の魅力を発信し続ける姿が評価され、そのために「容姿以外の要素が鍵となる」といった話は私自身もミスコンに興味がなかった頃は知りませんでしたし、私も新藤さんもそうですが、身近にそういった人がいるからこそ初めて知れたことだと思います。

まとめ

今回はミス慶應理工2021準グランプリの新藤さんを取材させていただきました。お話をしていくうちに、ご本人でも気づかなかった新しい発見があったりと、どんどんと話が膨らんでいく取材になりました。
新藤さんは周囲に触発されてミスコンに挑戦した、という話がありましたが、私自身もまた周囲に触発されてこういったことを始めたという節がありますので、何か少し似たもの同士のような、親近感を勝手ながら抱いているところでございます。

また、『いろんな一面がある新藤利佐』、ちょっと楽しみです。

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