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日本統率者選手権7位レポートとロッコ雑語り

0.はじめに

勝ちたかったらカードは買おう(戒め)。Chronoです。今回はタイトル通り、コマフェスの日本統率者選手権のまとめになります。

戦績は3-3の7位ということで、もう1勝拾えたかなといった感じ。ポイント的には4-2でも決勝に入れたかはちょっと微妙なところですが…。時間の都合でしょうか、仕方ないですね。

今回使用したデッキは舞台座一家の料理人、ロッコでした。リスト自体はしもっちさんのものをほぼ完コピしたものとなります。さすがにそれだけだと寂しいので自分の得たロッコの知見を共有しておこうかなと…。

というわけで今回はプレイ方針やデッキチョイスについてつらつらと書いていきます。

1.使用デッキ決定まで

6月のコマサミが終わった直後にD&D統率者レジェンズが発売され、そしてダブルマスターズ2022の流れで玉璽の再録が発表。この流れの中で、Chronoが使用する候補として挙がっていたのは4デッキでした。

1 ウェザーライトの艦長、シッセイ
  一番使い慣れているのと、キルプランが見えやすいため
2 ログラクフ&テヴェシュ
  以前使っていたので感覚が思い出せればデッキパワーは随一
3 テヴェシュ&ダーゴ
  Twitterで見かけた。ダーゴをサクってむかつきにつなげる動きはよさそう。
4 ログラクフ&マルコム
  コマサミで見かけた。D&D統率者のギルドの職人で無法加速できる…?

というわけでシッセイの調整を最後に回してとりあえず残りの3つを仮組してプレイテストしてみたのですが、問題がちょこちょこと見え始めてきました。

ログラクフ&テヴェシュ
デッキに嫌われているのか本当にむかつきとのぞき込みが手札にこない。常時ダブマリを強いられる。お祓いが神社行脚が板。

テヴェシュ&ダーゴ
引きが噛み合わないのでストレスがすごい。キープ基準が間違っているのは確かなんだけどどのキープをすればどう殺せるのか初手の段階でイメージしづらい。

ログラクフ&ティムナ
テヴェシュと違って押し込まれかけた時に全除去テヴェシュで気持ちよくなれないのと、どうしても白がかつかつになりがち。あとこっちでもむかつきが反抗期。

というわけで、DMやポケモン時代から変わらずの引き雑魚が足を引っ張っている様子。ただシッセイを握るのも正直抵抗がありました。

というのも、
3月最強統率者決定戦 2-1 うち1敗はほぼ勝ち(3テフェ10マナで波戸場エミエル確定)の状態で時間切れ
6月最強統率者決定戦 1-2 うち1敗は微妙な状態で時間切れ
というわけで、負け試合のうち半分近くが時間切れ。とにかく時間がかかります。ルール的にも自分が勝てないなら引き分けのほうがマシといった具合なので、勝てないと判断したデッキがちょっとのんびり目にプレイするだけでまあまあな時間が削られてしまう(MOみたく持ち時間制ならいいんですけどね)のでコントロールやスタックスは難しい印象。

シッセイで出るならキル速度上げるために戦争門と神秘ジェイス入れるか…と悩んでいた最後の一週間でちょうど見かけたのがしもっちさんのロッコでした。

もともとシルバーバレットデッキが得意でシッセイを握っていたのもあって、キル速度が速く妨害されにくいロッコに乗り換えることを決断。まあどうしても肌に合わなければシッセイで出ればいいしということでパーツを揃えてプレテして弄った感じ、自分でもいけそうだなということで当日を迎えたという次第です。

2.デッキリスト

戦争門の青が赤になったら生物限定になって肉がくっついてきた。
触った感じとしては、しばらく使っていたイーサーンが柔軟になってキルターンが縮んだような感じ。
勝つターンにレインジャー長がパなせて道三と撤廃者まで入っているのでシッセイのテフェリーサーチと同じくらい安心&艦長シッセイが入っているので実質ウェザーライトの艦長、シッセイみたいなもんだといってもいいでしょう(彼は狂っていた)。

弄ったところは以下。

・儀式の枚数を少し削ってティボルトの計略と忍耐を投入
・グダった時にむかつきと全除去を止めるためにガドックを投入
・ウラブラスクとドラニスの緩めロックコンボを投入
・スカイソブリンが行方不明だったので置物対策も兼ねてコグラを投入

マナベースは改善の余地あり(聖なる鋳造所→プラトー)。鋳造所のせいで負けたので…。

3.プレイ方針とキープ基準(ロッコ/コントロール)

普段のざっくりしたキープ基準としては、
ロッコの場合…2~3ターン目にロッコから有力なパーツを探して勝てるパターンが見える/ロッコを経由せずにマウントを取れるか即死を決められる、このどちらかのプランが脳内で見える手札ならキープでそれ以外はマリガンです。事故した手札を抱えてもcEDHではどうせ勝てませんので、鈍いハンドをキープするよりは攻めてマリガンして結果的に爆発するほうが遥かにマシです。
幸いキルルートは広いのでガンガン強気で突っ込みましょう。
具体的な目安としては、
S
・手だけで2ターン目に6マナ出る/妨害無しで2キルできる
・1ターン目が判事のような妨害で相手を止められて相手の妨害が0なら3~4キルできる
A
・ラガバン/マナクリ+αで3ターン目ロッコ4キル
・エスパーの歩哨+刺さる妨害+サーチ
B(7枚ならマリガン)
・1マナ加速重複で3~4ターン目ロッコ
・歩哨+マナクリ

こんな感じ。卓に依存したハンドはその都度判断する感じです。

プレイ中に考えることは、ターンが返ってきたときにどのコンボが最も色に余裕をもって完走できるか、何が足りないかだけです。ドローするデッキならキーカードを引く確率を計算するところですが、ロッコの場合キーカードはだいたいサーチできるのでドロー率は気にしていません。ずっとコンボルートに対して想定される相手の妨害のマナの色とかを考えています。無理するときと無理したらダメな時の判断は難しいですが、ロッコの場合レインジャー長や撤廃者が強烈な妨害メタなのでその上から妨害が重なりそうなら我慢、いけそうなら突っ込みます。

一方のコントロールは、個人的には序盤に死なないか&安定して土地を置けるかで考えています。
シッセイの場合テフェリーを置いて返しで7~8マナあれば大体勝つので、そこまでの間に死なないかが判断の分かれ目です。

置物含めた妨害が2枚+土地2枚くらいがざっくりしたキープ基準で、そこにマナ加速があれば理想的…くらいでしょうか?
結局同卓した相手次第ですので、青系コントロールが多ければもっと打消しの要求値は減りますしターボむかつきが多ければその逆といった感じです。個々のデッキの対策については死んで覚えましょう。

4.対戦レポート

1戦目

ヨーグモス・ケリク・ロッコ・ナジーラ
起動で除去してくるヨーグモスが嬉しくない感じ。初手は2マナランド含め土地5枚木こりオーガで最速2キルが視野に入りそう。3番手なので上家のケリクの仕掛けがいつになるかがネック。祈るのみ。
と思ったらナジーラの初手がドラニス。しばらくカーネルサンダース人形を決めこんで土地を伸ばしますと、ヨーグモスから(うろ覚え)毒濁でドラニスが溶ける。木こりが死んだけどオーガは残っているのでラガバンでマナ加速を求めて殴るも不発。それでも仕掛けられるかと判断してオーガ+ロッコでレインジャー長で虫をサーチ。クレイドルと背信のオーガ込みで14マナ出るかな~と思いターンを返す。ナジーラキャスト、ヨーグモスが不死生物をキャスト、ケリクキャストで一巡したのではしゃぎ回りとはたき警戒でレインジャー長起動からコンボスタートしようとしたら、白フェッチ+鋳造所ショックインでライフが減ってマナがちょうど13マナしか出ず。鋳造所がプラトーならキキジキ鐘鳴らしが完走できたのにと歯噛みしつつターンを返すとナジーラがコンボを完走してGG。

2戦目

ロッコ・ウィルイレブン・キナン・ダーゴジェスカ
初動2ターン目ですがビビアンとクレイドルと徴募兵があるのと茶系デッキばかりなので3ターン目波止場からうまくいけば勝てそうな雰囲気でキープ。ウィルが波止場に振り込んでくれるので結構ありがたかったり。初動は2ターン目の徴募兵から波止場サーチ。ダーゴジェスカはきっちり初手着地。ウィルが壁として出てきたので当然手掛かりをもらって手掛かりが5個着地。キナンはマナファクトからバッパラ。ジェスカに加えて激情がピッチで出現して誰かが死ぬ流れ…が、ウィルの変更はたきでジェスカを処理される。ダーゴは適当にアタックしスルー。全員のマナが寝ているので波止場からビビアンで徴募兵→守護フェリダー→先達で守護フェリダー→キキジキで先達コピー→守護フェリダーリアニで〆。かみ合い…。

3戦目

マグダ・ケディスマルコム・ティヴェット・ロッコ
4番手でマグダが上と厳しい流れ。手札には金属と土地と櫃と背信のオーガとウラブラスク。まともにやっても勝てなさそうなのでこれで突っ込むと判断。
初動は上記の通り、さらにウラブラスクが1ターン帰ってきてトップから捲れたのがギャンブル。食物連鎖のマナは足りているので突っ込んだら勝った。2キル!とはいかず、マルコムから否定の力。マグダは順調にドワーフを展開する流れ。マルコムは盛大に事故した挙句、ピッチ打消しがウラブラスクで捲れるせいで使い物にならず。ティヴェットも同様で、ウラブラスクの追放を忘れていたせいでデモチューで積み込んだ寿司が追放される。
ウラブラスクから守護フェリダーが追放されたので泣く泣くキャストし櫃をアンタップ。事実上のオープンリーチだが、マグダも宝物を増やして不吉な鏡でマルコムをコピー。次のターンには決まりそうな雰囲気。マルコムはゴー、ティヴィットからソープロが追放されて守護フェリダーが農場送り。仕掛けるならこのターンしかないのだが、手札の有効牌は破滅の終焉、永遠の証人、LED。マグダは宝物が1回起動には十分。ボガヘルはさすがにないでしょと判断して破滅の終焉で波止場サーチ、マグダが掘り込み鋼サーチで波止場誘発スタックで波止場になり宝物が増えてから追加起動分の5個を残して生贄、ティヴィットは手がかりでドロー。今度はロッコで虎をサーチすると、マグダから2点火力の茶ゴブリンが飛び出して波止場を焼いて浮き宝物がなくなる。というわけで永遠の証人キャスト、EtB誘発にスタックしてLEDで赤マナを出して虎波止場で無限からキキジキ鐘鳴らしを揃えて勝ち。

4戦目

ティヴィット・リエール・ヨーグモス・ロッコ
初手ラガバン、たまくつから2ターン目シッセイ、3ターン目ビビアンで〆のハンドでキープ。ティヴィットはクリプトから順調にマナ加速、リエールはちょっと事故気味でゆっくりスタート、ヨーグモスはクリプトを絡めて2ターン目にヨーグモス+不死生物でこちらを牽制。シッセイはクレイドルをサーチして死亡。素引きビビアンを確認してマナ伸ばしプランに切り替えるも、ヨーグモスからダメ押しのようなダウスィーの虚空歩き。リエールがようやくリス研設置するも、若干手遅れ感。次にサーチが来ると詰むので思考検閲者を設置するも、不死コンボの材料が2枚揃ってしまいGG。

5戦目

ロッコ・ログティム・エルシャ・ティムトラ
ザ・ガチ卓の流れで手札を見ると金属ドラニス土地土地鐘鳴らしソルリンシッセイのパーフェクトハンド。先手でご無礼ドラニスでログとエルシャはノーアクション、ティムトラはマナクリ。シッセイ着地でもログはノーアクションでエルシャとティムトラに全除去があるかを確認するが二人とも入っていないとの無情な答えで印鑑とマナクリでマナを伸ばすのみ。3ターン目クレイドルでG1浮きロッコレインジャー長虫サーチで虫キャスト。次のターンには確実にコンボに入る状態でログが願い爪起動、エルシャにパスして沈黙をサーチしてもらう。エルシャはフェッチセット、ティムトラのターンに虫でロッコをバウンスしてシッセイで母聖樹をサーチ。ティムトラは何もせずパス。ターンに入るときに母聖樹でエルシャの印鑑を割る(ここはミスでフェッチを割るべきだった)のにスタックしてエルシャがフェッチを起動、そこにレインジャー長をかぶせて沈黙を回避しシッセイでビビアンをサーチ。マナは足りているのでロッコで守護フェリダーでクレイドルを起こしてビビアンキャストで完走。

6戦目

イレブンマックス・ケディスマルコム・オーグニス
初手ドラ判、2ターン目失われた業の巫師、3ターン目ロッコからレインジャー長、4ターン目〆を狙うハンド。マックスとマルコムは事故、オーグニスはサブ生物でビート、こちらはプラン通り巫師からロッコを展開するとまさかのオーグニスからティボ計でスカイクレイブの亡霊。ここでビビアンが捲れないのが最強統率者決定戦チャンピオンとの差か…と思いながらパス。次のトップが殻だったのでしばきにいったらマックスに蒸気の連鎖で妨害され、そのままマックスのネクポが素通りしてしまい出現領域と絡めてGG。もうちょっとマックスを削っておくべきだったけどマルコムが打ち消し0枚なのはちょっと勘弁してほしかった感…。

5.まとめ

というわけで、戦績は3-3。初戦を落としたのが痛かったですね。
デッキ自体は特に文句なく動いてくれました。もうちょっとログテヴェが多いかと思ったんですが、思ったよりもティヴィットが多かった印象です。確かに時の篩との2枚コンボとか猫やブリンク系でちらちらしたりとかいろんな動きができますもんね。わりと興味あるので組んでみたいかも。
刺さりどころの微妙だったガドック、流石に6マナはふざけてたコグラはアウトでよさそう。女看守はゴブリン軸じゃないので残すかどうか微妙なところ…とりあえずソンバーワルドの賢者かフェイ庄の古老とスカイソブリンとか試してみます。あとは白ダブルがちょっときついけど炎巻物の祝賀者あたり…?

次は8月のコマサミでしょうか。頑張りたいですね。

ではでは。

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