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22年間お疲れ様でした。

昨日、埼玉西武ライオンズに所属する松坂大輔投手が現役引退を正式に発表しました。

https://sp.seibulions.jp/news/detail/00004814.html

僕が松坂大輔を知ったのは22年前の夏の甲子園。

前試合でノーヒットノーランを達成した杉内俊哉率いる鹿児島実業を撃ち、

準々決勝では名門PL学園とまさに死闘といえる延長17回を一人で投げ抜き、

その後決勝戦ではノーヒットノーラン、横浜高校は春夏連覇を成し遂げ、呼ばれた異名は"平成の怪物"。

当時少年野球をやっていた僕にとって松坂大輔は本当に憧れ以外の何者でもありませんでした。

高校時代の勢いそのままに新人王、パ・リーグ優勝2回、日本シリーズ優勝1回、WBC連覇にMVP2回、ワールドシリーズ優勝1回とNPB、MLBを文字の如く突き抜けました。

しかし多くのプロスポーツは短命といわれるように、その現実は松坂大輔にも容赦なく降り注ぎました。

特にメジャーから日本に帰ってきた折、度重なる怪我と戦いながら満足に登板のできないシーズンはメディアやファンから猛バッシングを受けました。(厳密にはメディアが煽っていた印象が強いですが、、、)

もう限界だ。引退しろ。

花道を自ら汚してどうする?

数多い野球ファンがそうだったように、そういった記事には僕も自分事のように悔しさを感じましたが、

当の本人が一番悔しさやもどかしさを感じて戦っていたことは言うまでもありません。

元々速く重いストレートで三振を奪えるパワータイプだったから、年齢とともに衰えを伴う体力面によりコントロールや変化球を駆使した駆け引きで撃ちとる技巧タイプよりに傾かざるをえないことによるフラストレーションも相当あったと想像できます。

往年にチラつく引退はより近いもの、むしろここ2、3年は背中にいつも背負ってのリハビリだったでしょう。

なぜここまで引退を延ばしたのか?

それは初めてプロ野球で勝った西武ドーム(現メットライフドーム)でもう一度ファンに勝つところを見せたい。

きっとその一心だったんだと思います。

完全に僕の主観と手前勝手な想像で申し訳ないですが、

僕の中の松坂大輔はそういう野球選手でした。

飽きっぽい僕が高校野球にのめり込めたのは間違いなく松坂大輔のおかげでした。  

本当に数多い夢を見せてくれました。

周りはやれコーチやら、やれ監督やらまた煽ってくるでしょうが、まずはいじめ続けた身体のご自愛を願っています。

お疲れ様でした。ありがとうございました。


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