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感謝・こまばアゴラ劇場

2016年3月12日土曜日、はじめて「こまばアゴラ劇場」に行った日だ。
宮沢章夫さんの遊園地再生事業団 ワークインプログレス「子供たちは未来のように笑う」を鑑賞。それから150回は訪れたのではなかろうか。
2020年4月からは支援会員になり、観劇数がぐっと増えた。そしてコロナ禍で数本の中止・延期もあった。
主宰者の平田オリザさんの青年団公演はもちろんのこと、まさに小劇場演劇といえる都心で活動している劇団、地方の劇団そして役者、作家・演出家を知ることができる場であった。いろいろなトライができる場所、特に地方から来た場合に安心して公演を打てる場所、彼らにとっては首都圏での登竜門的場所であったはずだ。
支援会員にとっては、受動的劇を紹介してもらえ、能動的に観劇できるシステムであった。
昨年の暮れに平田さんからのアゴラ閉館のお知らせの知らせを受け取った時は愕然とした。
文章を読んで納得はしたもののクラウドファンディングやスポンサーを付けて続ける方法、支援会員としてお役に立てる方法はなかったのか。まだまだ観劇ひよっこではある自分が何かできないのか・・・。
東京都は、文化の発信基地を失ってもいいのか、なんて考えたけれども。平田オリザさんの考えには間違いはないのだろうし、既に別の方向に進路をとっているのだろう。

3月5日、制作部の方々による劇場ツアーとシンポジウムに参加し、ビルの全貌とこれまでの歴史に触れることができた。4月30日には、森一生さんが中心となって、駒場の歴史と地理、アゴラ劇場の産みの親、オリザさんの父上・平田穂生さんのこと、上演作品の歴史などを掘り下げ紹介してくれた。
新しい年度に入り、青年団公演「S高原から」「銀河鉄道の夜」「阿房列車」そして「思い出せない夢のいくつか」を拝見して、劇場大千穐楽にも立ち合わせてもらった。
限定品の3/5版「図録」が届いた。こまばアゴラ劇場のことは一生忘れることはないだろう。感謝❗️
いつかまた、駒場東大前駅で下車して思い出してみたい。