第18章 花嫁学院(ドラブラメインストーリーまとめ)その1
スマートフォン向けMMORPG『コード:ドラゴンブラッド』メインストーリーのまとめです。
前回のあらすじ
船長ヴィンセントが探し求めた宝島《アヴァロン》はオーディンの領域であった。ソ・シハンは《プレイヤー》たちを海に逃し、たった一人で宿敵オーディンに立ち向かう。
《プレイヤー》が学院に戻ると、ロ・メイヒを除く全ての人の記憶からソ・シハンと自分の存在が抹消されていた。《プレイヤー》とロ・メイヒは手がかりを求め、とある島にいるノノのもとを訪ねるーー
第18章 花嫁学院
潜入成功
ロ・メイヒと《プレイヤー》は警備員の目を盗んで屋敷に忍び込みます。一見すると寄宿舎付きのお嬢様学校って感じ。
それにしても、あの自由闊達な「赤髪の魔女」ノノ先輩が、こんな監獄のような島に何の用事だろう?
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夜中にも関わらずノノは部屋にいませんでした。外に出るわけにもいかないので、ロ・メイヒはノノを待ちつつ仮眠をとることにしました。
《プレイヤー》が室内を見回っていると、突然ロ・メイタクが目の前に現れました。
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「久しぶり。いいところに来たね。これから旧友に会う。君もついてきた方がいい。今生の別れになるかもしれないから」
なんだか嫌な予感がする……
メイタクに導かれるまま、《プレイヤー》は幻想空間に足を踏み入れます。
アンジェ襲撃
そこには床にうつぶせに倒れたアンジェの姿がありました。意識がないらしく、ぴくりとも動きません。
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「君達が離れてすぐ、学院が襲撃された」
「今は、襲撃を振り返るしかできないけど。もし参考になるのなら襲撃の様子を見せてあげることはできるよ。僕らの日友に何が起きたのか、わかるかもしれない」
アンジェの袖の中にはまだ抜かれていないナイフがあり、突然の襲撃にアンジェが対応する暇さえなかったことが伺えます。近くには血のついたカードが落ちていました。
ロ・メイタクがその時の状況をリプレイして見せました。
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何かの気配に気づいたらしいアンジェが振り返ると同時に、凄まじい速さの斬撃が彼を襲ったのです。その一部始終を見ていたEVAは、いつもと変わらない静かな口調で呟きます。
「氷室へようこそ、アンジェ校長」
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「これが事件の様子だ。襲撃者は相当な手練れだね。アンジェのゼロタイムよりも速い。危うく哀れな老人の最後になるところだった。でも、僕らのしぶとい仲間はこの程度でやられたりしない」
ということは、アンジェはまだ生きている?
さっきの様子のおかしなEVAは、学院で見たノルマ・ローレンスと何か関わりがあるの?
そしてソ・シハンの消失とも……?
「すべてのものには対価がある。何かを手に入れたいのなら、何かを払わなくちゃいけない。ソ・シハンに見合う対価はあまりにも高い。君には払えないよ。よく考えるんだね」
メイタクはそれだけ言い残して消えてしまい、気がつけば《プレイヤー》はノノの部屋に戻っていました。
仲間たちとの再会
その時、タイミング悪くノノが帰ってきました。
やはり、ノノも《プレイヤー》の顔を覚えていないようです。泥棒と間違われて攻撃されそうになったところで、目を覚ましたロ・メイヒが慌てて止めに入りました。
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ノノはガットゥーゾファミリーの次期当主夫人となるべく、この島で淑女としての作法を学んでいたのでした。しかしノノ自身は花嫁修行に飽き飽きしている様子。
「ノノ先輩! ここに来たのは、組織から先輩への任務を伝えるためなんだ!」
「あら、やっと出番? まだ組織に忘れ去られていなかったということね。ちょうど暇でうんざりしてたところなのよ」
ノノの顔に笑顔が戻ります。こんなところでお嬢様やってるより、カッセルの一員として自分の能力を生かしている方がノノは輝くよね。
さっそくソ・シハンの手がかり探しを……と思ったところで、《プレイヤー》のお腹が鳴ってしまいます。ノノは二人を食堂へ連れて行きました。
そこには食べ物にがっつく見慣れた後ろ姿が……
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「どうやら俺達は再び出会う定めだったようだな。面倒なことになったんだよ!」
フィンゲルはロ・メイヒらにEVAの録画映像を見せます。そこには衝撃の内容が収められていました。
相次ぐ襲撃
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カッセル学院理事会は、アンジェ襲撃を受けて混乱に陥っていました。
アンジェの心臓は危うく真っ二つになるところでしたが、迅速な処置により人工心臓でどうにか命を繋いでいます。副校長は言霊の使用過多の影響で議会を欠席。代わりにEVAが司会を務めます。
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「アンジェ校長は何者かの襲撃で重傷を負いました。襲撃者は校長のカードで氷室の扉を開錠、保管されていた竜王の骨を奪取。監視ロボットの捕提限界を上回るスピードを確認。映像を見返しても、数枚の写真しか得られませんでした」
「あの晩、ロ・メイヒは自身の学生証で氷室に通じる扉の半数を開いたという記録がある。そして、その晩に扉を開けた者は、彼以外に存在しない!」
状況証拠から、理事会メンバーのベーオウルフはロ・メイヒの犯行を疑っています。ロ・メイヒにはこれといった言霊がなく、これまで落ちこぼれと見なされてきましたが、S級という血統に対してここまで実力が伴わないことなど本来あり得ません。ロ・メイヒが学院を離れたのとアンジェ襲撃のタイミングも重なっています。怪しむのも当然か……
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その時、理事会に緊急連絡が伝えられます。ローマで保管中の別の竜骨が2分前に盗まれ、ガットウーゾファミリーの当主代理、フロスト(シーザーの叔父)が殉職したというのです。
施設は攻撃の熱により溶解し、イタリア支部が回収できたのは一部の録音データのみ。そこにはフロストの最期の声が収められていました。
「お前! お前か! お前だったのか!」
(その2に続きます)