第9章 天も地もない場所(ドラブラメインストーリーまとめ)その2

 スマートフォン向けMMORPGコード:ドラゴンブラッドメインストーリーのまとめです。

交渉成立

 王将は神を復活させ、その体から採取した竜血によって純血の竜に進化することを目指しています。その禁忌の扉を開くにはさらにいくつかのカギが必要だと協力を求める王将。

禁忌の達成には互いの協力が必要
「完成した進化薬はどうする?」
ボンダレフ
「もちろん均等に分配しよう。薬も世界も半々だ。そうすれば、君の娘も純血の竜に進化でき、もっと長く生きられるだろうさ」
ヘルツォーク
「完璧なる進化役を自分の可愛い娘に使って、完璧な竜を作り出すことにわしが同意するとでも?」
橘政宗
「絵梨衣の父」として問う
「完璧な進化というのは、意識があるまま究極の進化を遂げることだ。彼女は竜に進化しても、あなたの娘だ」
「彼女はあなたに従順している。あなたのために世界を滅ぼしてもいいと思っている。それが今まで彼女を育てた理由だろう」
「あなたは純粋な竜血が流れている娘を持つことができる。今すぐ東京を半壊できるような娘をな」
王将
「子を持ったことなどない、そうだろう?」
橘政宗

 一時期は孤児院の院長も経験しながら、親心を全く理解していない王将。子孫を残す原動力がない、不出来な子孫は己の恥でしかない、と彼は言います。女も所詮は食い物でしかなく、心惹かれたりはしない。彼の興味を引く女とは、竜血に浸蝕されても生き存えることのできる稀有な娘、上杉絵梨衣だけなのです。

「残りの半分は、自分に使うんだろう」
ボンダレフ
「どうやら自分に使うのが最も安全なようだ。稚女の小僧は手に余る。女子のような見た目に毒蛇のような心を持っているからな」
ヘルツォーク
「また背後から撃たれるとは思わないのか?」
橘政宗
「世界の王座を争奪するため、お互いの背中を撃つなんて当然のことさ。どの王だって他人と自分の権力を分け合うなんてことはするはずがないだろう」
「覚えておけ……もしあなたにまたチャンスが訪れるなら、私の口に手榴弾を入れろよ。心臓を撃つなんて青臭いことはもうしないことだ」
王将
交渉は成立した

 裏切られるリスクは、王将も覚悟の上。それでも、目的達成のためなら危険も厭わない。橘政宗ことボンダレフは、その点に公平性を認め、協力を承諾しました。


王将との対決

いよいよこちらも動き出す

 一方、シーザーたちは次々に湧いてくる堕武者への対応に追われ、身動きを取ることができません。そこでシーザーは《プレイヤー》を単独で王将のもとへ向かわせました。

 ブラックスワン港の因縁を断ち切る時が来た!

悪だくみはそこまでだ!
「お前! まさか生きていたのか?」
王将
「不完全な進化薬だけで今まで生きて来られるとは、奇跡だな。どうやらカッセル学院も捨てたものではないようだ」
「見ろ、ブラックスワン港の旧友たちが勢ぞろいだ。クリスマスツリーはどこだ? 花火を上げろ。今夜は全員にプレゼントがあるぞ!」
ヘルツォーク

 ヘルツォークがボンダレフに贈ったプレゼントは、先程の取引です。「君には、完全な進化薬なんてどうだい?」と甘い言葉で《プレイヤー》を味方につけようとしてきます。

お前らの味方になんてなるものか!
(選択は個人の自由です)

 初めは橘政宗の力をみくびっていた王将でしたが、橘氏もまた古竜の血を飲んで血統を強化していました。悪をもって悪を制す。しかし橘氏は、愛と正義のために王将を殺すのだと言います。

「多くの命を犠牲にしても、王座に就けるのはたかだか千年。それに……いつ新しい王に殺されるかもわからない。大きすぎる代償だとは思わんか?」
橘政宗

 王将は、それは「橘政宗」としての建前に過ぎず、ボンダレフの本心ではないと笑います。

らしくない旧友の発言を嘲笑う王将
「ぬしには分かるまい。女性を好きになったことのないぬしにはな」
「女性を好きにならなければ、父親になれない。父親になれないなら、その気持ちも、わしがぬしを殺そうと思ったわけも分からないだろう」
ボンダレフ

 もしかしたら橘政宗は、「父」としての責任を果たすためにここへ来たのかもしれない……


稚生、襲来

 その時、シーザーから通信が。
 源稚生がこちらに向かっているというのです。

兄の参戦に狼狽する風間瑠璃

 風間瑠璃はエレベーターの封鎖を指示するなり、一方的に通信を切ってしまいました。シーザーは「だから意気地なしは頼りにならない」と風間瑠璃を罵りながら、ロ・メイヒに狙撃準備を指示。あくまでここで王将を討ち取る覚悟です。

稚生の襲来は、彼らにも予想外だったようだ

 「皇」である稚生相手では、さすがの王将も苦戦を強いられるはず。ボンダレフは王将に撤退を勧めます。

「私を殺そうとは思わないのかい? 己の潔白を証明できるぞ」
ヘルツォーク
「この状況では、ぬしを殺せないだろうな。ぬしは半進化体、わしはただの混血種だ。ここはいったん逃げるのがぬしの最も懸命な判断と思うが」
ボンダレフ

 ヘルツォークはボンダレフとともにエレベーターに乗り込もうとします。しかしそれはボンダレフの罠でした。

「道を誤ったな、ヘルツォーク。この道は……地獄行きだ」
ボンダレフ
フィンゲルのジャーナリスト魂も燃える

 橘政宗は致命傷を負いながらも王将の刀を取り、反撃を加えます。互いの殺意をぶつけ合う2人……!

 一方、電波塔の外の様子にも変化が。堕武者たちが次々と撤退し始めているのです。周辺を監視していたロ・メイヒは、電波塔のてっぺんに矢吹桜の姿を捉えました。

稚生がいるなら、当然この人も!

 稚生も現場に合流。
 王将は巨大な仮面の姿となって3人の前に立ち塞がります。正義のために、絵梨衣のために、そしてブラックスワン港のために、《プレイヤー》はブラッドブーストを発動して立ち向かいます。そして……

ついに決着か……!

 稚生の剣が王将を突き刺した瞬間、王将は橘政宗の腹部を刺し貫きました。そして《プレイヤー》が王将にとどめの一撃。

 王将はよろよろと展望デッキの方へ歩むと、最後の力を振り絞って柵を乗り越え、落下していきました。

もうどこにも逃げ場はない
「世紀の飛び降りだ! 世紀の飛び降りだぞ!」
フィンゲル

 電波塔の横に停められていた飛行船からこの特ダネに夢中になっていたフィンゲルは、背後に忍び寄る影に気がつきませんでした。何者かが彼を飛行船から引きずり落とし、飛行船を奪取したのです。

 王将が飛行船の梯子に縋り付き、逃走を図ります。

(その3に続きます)