第13章 ピエロ(ドラブラメインストーリーまとめ)その1

 スマートフォン向けMMORPGコード:ドラゴンブラッドメインストーリーのまとめです。

前回のあらすじ

 《天罰》計画中盤。海底で蘇ったデッドマンの大群が東京へ押し寄せていることを知ったアンジェらは、海ほたるに集めたデッドマンを精製硫黄爆弾で一掃する作戦を実行する。
 かつての《影皇》上杉越はフランスへ逃れようとしていたが、源稚生・稚女が自身の子であることを知りアンジェのもとへ舞い戻る。息子たちの未来を守るため、言霊《黒日》を発動。デッドマンとともに爆炎に呑み込まれ、壮絶な最期を遂げたのであった。

第13章 ピエロ

八岐大蛇

 神と王将の足止めに向かった稚生を追って、《プレイヤー》も井戸へとやってきました。
 壊れたグライダーで上空から目標地点付近に到達。草陰から様子を伺います。

神の復活を待ち望む王将

 奥には猛鬼衆の技術スタッフと王将が、海辺には風間瑠璃がいます。
 王将の命令で、風間瑠璃は自身の腕を切り裂き、血を海に垂らしました。

稚女の皇血に反応して、神が動き出す

 すると水面に渦潮が起こり、中から7つの蛇の頭をもつ怪物が出現。その姿はまさしく、日本神話に登場する八岐大蛇のものです。

 風間瑠璃は、猛スピードで追ってくる八岐大蛇を王将の前まで誘導。
 巻き込まれた技術スタッフが次々に喰われていく様子を、王将は興奮した様子で見つめます。

復活した八岐大蛇

「美しい! 美しいぞ! まさにこの力だ!」
「これこそ世界を変える力なのだ!」

王将

 猛鬼衆戦闘員らを前に強大な力を見せつける八岐大蛇。
 とうとう王将のすぐ目の前まで迫ったその時、風間瑠璃が刀を抜き、八岐大蛇を一刀両断しました。

風間瑠璃の剣戟が八岐大蛇を襲う

 倒れた八岐大蛇はすぐに技術スタッフの手で薬(恐らく水銀由来の薬物)を投与され、沈静化されました。神といっても、八岐大蛇は白王が不完全な形で復活した化け物に過ぎず、その力は竜王に遠く及びません。


聖骸

 伝説によれば、八岐大蛇はもともと白王の聖骸が須佐之男に寄生して生まれた怪物です。この聖骸を手に入れることこそ王将の目的でした。

 王将の命令で技術者たちが八岐大蛇の亡骸から聖骸を取り出そうとすると、聖骸は近くにいた戦闘員らに飛びかかり、新たな宿主としてしまいます。

この白い骨みたいなやつが聖骸

 風間瑠璃は金属片を投げつけ、戦闘員の一人を倒します。しかし金属片の一つは《プレイヤー》の方へと飛んでいき、これを避けようとした《プレイヤー》は猛鬼衆に見つかってしまいます。

「ここまでついてくるとは、正直思いもしなかった。ならば『神』への最初の生け贄にするとしよう!」

王将

 聖骸に寄生された戦闘員は自我を失い、しかも《プレイヤー》の攻撃が全く通じなくなっています。それでも、血統が拒否反応を示したことでわずかに無敵状態が消える隙が生まれ、なんとか倒すことができました。

 ここで稚生も現場に到着。兄弟が再び対峙します。拍子木でマインドコントロールされた風間瑠璃は、ここでも稚女としての人格を失い、稚生への歪んだ思いを吐露します。

「兄さん! 兄さん! 会いに来てくれたの? 僕の卒業式に出るために来てくれたんだね? それとも……僕の舞台に出てくれるとか?」
「兄さんの血で、僕の法衣を赤く染めてくれよ?」

風間瑠璃
苦しげな兄、狂気の弟

「稚女、お前と私は皇血の最後の継承者だ。私たちがいなくなれば、宿命は終わる。全ての野心も終わりを迎える」
「稚女、お前を誘いに来た。一緒に遠い旅に出よう。遥か彼方……黄泉まで!」

源稚生

 稚生は問います……子供の頃から寂しがり屋だったお前が、孤独な王座を本当に望むのかと。
 しかし兄の思いは、完全に鬼に変わった風間瑠璃に届きません。

再び兄弟対決が始まる

(その2に続きます)