第22章 永遠の夢(ドラブラメインストーリーまとめ)

 スマートフォン向けMMORPGコード:ドラゴンブラッドメインストーリーのまとめです。

前回のあらすじ

 ソ・シハンとよく似た生い立ちの少年ロク・ボウは「ソ・シハンが交通事故で亡くなったパラレルワールドの存在」である可能性が浮上した。図書館で調査を続けていたロ・メイヒは、鏡の奥からノノを狙うオーディンの姿に気がつく。しかし事情を知らないノノたちは、ロ・メイヒの心の病を疑わざるを得ない。
 そんなある夜、ロ・メイヒの病室を訪れた《プレイヤー》は幻境に迷い込み、絵梨衣の導きによって、ロ・メイヒが囚われている永遠の悪夢の中へと足を踏み入れるのであったーー

第22章 永遠の夢

セーブ&ロード

 ゲートの先はロ・メイヒの夢の中に繋がっていました。絵梨衣が《プレイヤー》をここに連れてきたのだと知ったロ・メイヒは驚きます。

 夢の舞台は高架橋。ノノがオーディンの槍に貫かれたあの戦いの直前の場面のようです。

ただの夢ではないのだと告げるロ・メイタク

「またこの夢か。口・メイタク、どういうつもりだ?」

ロ・メイヒ

「そんなこと言わないでよ、兄さん。僕はただチャンスをあげてるだけさ。僕はセーブデータをロードしてあげただけだよ」

ロ・メイタク

 前にはまっていたゲームを覚えているか、と尋ねるロ・メイタク。

 そのゲームのクリアルートは2つ。通常ルートでは、最終ステージでボスがヒロインの身体を使って復活する。ボスを倒すためにはヒロインを殺さなければならない。
 それを回避するためには、最初のステージから一番過酷なルートを選び、全てのアイテムを集める必要がある。途中で選択肢を間違えたら全てが水の泡。
 ロ・メイヒは細かくセーブとロードを繰り返し、2ヶ月やりこんでようやくハッピーエンドを迎えることができたのでした。

「あのゲームを作った人はね、プレイヤーに真理を教えてくれようとしていたんだ。世の中の99%は悲劇だって」

ロ・メイタク

 一度放たれたグングニルを制御することは誰にもできない。不可能の中から可能性を探さなければ、ノノを助け出す方法は見つかりません。
 ロ・メイタクはさらに残酷な事実を突きつけます。

「金色の鳶尾の島まで会いに行っていなければ、彼女はガットゥーゾに嫁いでいただろうね。貴婦人になって、悩みのない人生を歩んでいたはず。だけど兄さんは、彼女をオーディンの目の前に差し出した。まるで生け贄の羊みたいにね」

ロ・メイタク

 あの時ロ・メイヒがノノを訪ねなければ、ノノの命が狙われることもなかった……

何度でも、夢の中で答えを探すしかない

 さあ、1回目のロードが始まります。迫り来る堕武者を撃退し、オーディンから逃れることができればノノを助けられるかもしれない。……いざ!

…………

……

ああっ! ノノが!


 ノノは堕武者の攻撃を食らって倒れてしまいました。ゲームオーバーです。

「焦っちゃだめだよ、兄さん。運命は力ずくで変えられるものじゃないんだ」
「うまくクリアできるように、ボス達のデータまで見せてあげたのに」

ロ・メイタク

「だから、誰が大ボスなんだ?」

ロ・メイヒ

悪夢を攻略せよ

対策を話し合うロ・メイヒと《プレイヤー》

 目を覚ましたロ・メイヒは、さっそく《プレイヤー》と攻略法について話し合いを始めます。

「いたるところから襲ってくる黒い影に気をつけなきゃ……今回の経験を糧にして、忘れないようにしないと」

ロ・メイヒ

 ロ・メイタクの手助けによって、リロードされるたびにロケットランチャーがデフォルト設定に。大型の武器があれば、堕武者を一網打尽にできます。

 回診に来た看護師から睡眠薬の注射を打ってもらい、ロ・メイヒは再び夢の中へ。その間《プレイヤー》は霊視で彼を観察し、攻略のヒントを探します。ロード2回目、スタート!

やったー! ロケットランチャーGET

 突然出現したロケットランチャーにノノが驚いた様子を見せますが、なりふり構ってはいられません。堕武者の群れに向かって躊躇なくぶっ放します。これでどうだ!

…………

……

またダメだった……


 ロードを繰り返すこと77回。しかし、ノノを救うことはできませんでした。


ソ・テンキョウ

「看護師のお姉さんから聞いたぞ。最近、睡眠薬を大量に投与してもらったらしいな」

フィンゲル
ロ・メイヒを心配するフィンゲル

 攻略のために毎日寝てばかりいるロ・メイヒのことを、フィンゲルは心配します。しかし、夢のことを話せば現実になってしまうとロ・メイタクから忠告されているロ・メイヒは、本当の理由を言えません。

 ところで、ノノとフィンゲルの調査のほうは進展があったようです。

「新たにわかったことがあるの。あの故障した車の運転手は、ソ・テンキョウという名前よ。まさにあの日、ソ・テンキョウという男が、運転していた車で事故を起こしたの」

ノノ

 つまりソ・テンキョウはソ・シハンの父親! ソ・シハンの有力な「存在証明」になる可能性があります。


(第23章に続きます)